Kawasaki 750RS ZⅡ ナガノ 1/8 製作(その3)

リアルプロダクション第4弾 カワサキ750RS(ZⅡ) –3

前回記事:Kawasaki 750RS (その2)

ナガノ1/8 KAWASAKI 750 RSをつくる、3回目はフロントホークの組み立てから始めます。

3-1.フロントホークの組み立て

始めに各部品を塗装します。

№.C-33、34ボトムケースはアルミシルバー、№.E-17フロントフェンダーと、№.E-15、16インナーチューブはメッキ系の塗料で塗装します。

何れも下地にグロスブラックを塗っておきます。

ボトムケースは半光沢のクリヤーでコートして、仕上げにエナメルの黒を希釈して薄っすらと筆塗りしておきます。

№.D-18、19シール部と№.D-30 ステムはセミグロスブラックで塗装します。

ブレーキキャリパーは組み立ててから、セミグロスブラックで塗装して、エナメルのグレーを薄めて筆でサッと撫でる程度に塗っておきます。

各々塗装が済んだら組み立てます。

先ずブレーキキャリパーをボトムケースの左側に取り付けます。

つづいて、ボトムケースでホイールを挟むようにして、フェンダーに固定します。

フロントホイールはボトムケースとフェンダーの固定部のみで支持されるため、しっかりと固定する必要があります。

プラスチック用接着剤ではなく、瞬間接着剤を使って固定する方がいいでしょう。

つぎはステムにインナーチューブを固定し、シールを通して取り付けます。

3-2.フロントホーク・ハンドルの取り付け

今度は前項で組み立てたインナーチューブをフレームに取り付けます。

№.C-21センターボルトはシルバー、№.D-10トップブリッジはセミグロスブラックで塗装します。

フレームへの取り付けは、先ずセンターボルトをフレームに差し込みます。

センターボルトの下側にステムを当て、上側をトップブリッジで挟むように取り付けます。

つぎにメーターパネルとヘッドライト、ウィンカーを組み立てます。

№.D-14メーターパネルはグロスブラックで塗装し、ケース中央のリング部分をシルバーで塗装します。

インジケータ―は左から、緑、黄、青、赤で、キーシリンダー部はシルバーで塗っておきます。

№.D-33にデカールを貼り付け、スピードメーターを左、タコメーターを右にして、メーターケースに取り付けます。

№.I-11、12レンズは接着剤は使用せず、エナメル塗料のクリアを塗って固定します。

ヘッドライトは№.E-18、D-29を先ずグロスブラックで塗装します。

その後E-18をメッキ系の塗料で塗装し、D-29と接着します。

№.I-10レンズは淵にエナメル塗料のクリアを塗って固定します。

ウィンカーはステーの部分をグロスブラックで塗装し、メッキ系の塗料で塗装します。

レンズ部分はクリヤーオレンジで塗装し、ステーに取り付けます。

塗装の済んだ各部品を所定の場所に取り付けます。

つぎはハンドルの組み立てです。

ハンドルバーは下地にグロスブラックを塗り、メッキ系の塗料で塗装します。

アッパークランプと左右のブラケットをセミグロスブラックで、ブレーキ、クラッチのレバーはアルミシルバーで塗装します。

グリップはフラットブラックで塗装し、ハンドルバーに取り付けてから、トップブリッジに固定します。

最後にホイール部分を取り付けます。

3-3.ミラーの取り付け パイピング

いよいよ最後の工程です。

バックミラーを№.B-5、6をセミグロスブラックで塗装します。

鏡の部分№.H-14、15はメッキシートを貼り、ミラーケースに取り付けて、ハンドルバーに固定します。

シートはセミグロスブラックで塗装したあと、半光沢のクリヤーでコートします。

ブレーキホース、クラッチワイヤー、メーターケースから出るパイプを各々の場所に接続します。

最後にタンク、サイドカバー、テールカバー、シートの順で取り付ければ完成です。

3-4.塗装レシピ

主なパーツに使用したカラーを塗装した順番で記載しています。

※筆塗りと書いているもの以外は全てエアブラシ、またはスプレー缶を使用しています。

フロントフェンダー

  • ①タミヤTSー14ブラック
  • ②ガイアノーツ プレミアムミラークローム

ボトムケース

  • ①タミヤTSー14ブラック
  • ②タミヤ TSー17アルミシルバー
  • ③GSIクレオスMr.スーパークリア半光沢
  • ④タミヤXー18セミグロスブラック(エナメル・5倍程度に希釈)《筆塗り》

インナーチューブ

  • ①タミヤTSー14ブラック
  • ②ガイアノーツ プレミアムミラークローム

ブレーキキャリパー

  • ①タミヤLP-5セミグロスブラック
  • ②タミヤXー20ミディアムグレイ(エナメル・5倍程度に希釈)《筆塗り》

ステム・トップブリッジ

  • ①タミヤLP-5セミグロスブラック

メーターパネル

  • ①タミヤTSー14ブラック
  • ②GSIクレオスSM208スーパージュラルミン《メーターケースリング部分》

ヘッドライト

  • ①タミヤTSー14ブラック
  • ②ガイアノーツ プレミアムミラークローム《№.E-18》

ハンドルバー

  • ①タミヤTSー14ブラック
  • ②ガイアノーツ プレミアムミラークローム
  • ③タミヤLP-5セミグロスブラック《ブラケット・クランプ》
  • ③タミヤLP-70アルミシルバー《レバー》

ハンドルグリップ

①タミヤLP-3フラットブラック

バックミラー

①タミヤLP-5セミグロスブラック

制作後記

3回に渡ってお送りしたナガノ1/8スケール KAWASAKI 750 RSいかがだったでしょうか。

昭和の時代の絶版プラモデルでしたので、どんな難問にぶつかるか心配も少しありましたが、火の玉デカールが使えなかったくらいであとは大した問題もなく完成させることができました。

1/8スケールという大きめのキットにしては、部品の点数が少なかったのも問題があまり起きなかった理由の一つかも知れません。

エンジン周りの造形がもう少し細かければな~、というのとビニールパイプがもっと細く光沢のないものだったら良かったのにと思いました。

当時の感覚からするとまだまだ子供向けという感じだったんでしょう。

なんせ塗装の指示はほぼ無く、唯一あったのが「マジック赤で塗る」でしたからね~

ただ当時のおおらかで懐かしい匂いみたいなものは感じることができました。

最後に本文では紹介しませんでしたが、少々ディテールアップをしたところがありますので紹介したいと思います。

一旦完成させたあと、アクセルワイヤーを追加しました。

元々アクセルワイヤーの繋がる突起が備えてあったんですが、そこにはパイプを繋ぐ指示はありませんでした。

そもそも添付されてた太めのビニールパイプでさえ入らない状態でしたので、切り落として真鍮の細い棒を仕込んで細めのパイプを繋ぎました。

少し良くなったでしょ。

これ以外にもディテールアップ可能なところは多々ありましたが、やりだすとキリがないので、ここまでで終わりにします。

昭和の絶版キット、面白かったですね。

大きさもあって十分満足のいくものになったと思います。

またナガノのキットを入手出来たら紹介したいと思います。

ということで、今回もご覧いただきありがとうございました。

では、また・・・

Kawasaki 750RS ZⅡ ナガノ 1/8 製作(その2)

リアルプロダクション第4弾 カワサキ750RS(ZⅡ) -2

前回記事:Kawasaki 750RS (その1)

ナガノ1/8 KAWASAKI 750 RSをつくる、2回目はスイングアームの組み立てから始めます。

2-1.スイングアームの組み立て

スイングアーム、チェーンカバーを組み立て、セミグロスブラックで塗装します。

チェーンカバーの接合部分はパテ埋めしてペーパーで均しておきます。

チェーンは下地にグロスブラックを塗装して、メッキ系の塗料で塗装します。

乾いたらチェーン部分に墨入れブラックを筆塗りします。

№.C-32ブレーキドラムはアルミシルバー、№.C-10、22、D-8 はシルバーで塗装します。

何れも下地にグロスブラックを塗装しておきます。

塗装が乾いたらチェーンをスイングアームに通して、前回作っておいたリヤホイールとブレーキドラムを取り付けます。

2-2.リヤフェンダー・バッテリーの組み立て

リヤフェンダーの№.D-31はセミグロスブラック、№.E-19は下地にグロスブラックを塗装して、メッキ系の塗料を上塗りします。

薄めに1回で終わらすように塗ると、メッキのキラキラ感がでます。

あまり重ねてしまうとくすんだ感じになるので、一発勝負で塗装します。

バッテリーはお好きな色でって感じで、作例ではセルの部分をホワイト、上部をブルー、キャップをイエローで塗装してます。

バッテリーはフェンダーの台座部分に取り付けますが、これがしっくりこない。

バッテリーがエアクリーナーに当たって台座に載らず浮いた状態になってしまいます。

なのでフェンダーの一部を削って収めることにしました。

あとはフェンダー後部を取り付けて、この部分は終わりです。

2-3.タンク・サイドカバー・リヤカウルの組み立て

ここでバイクの顔、タンクとサイドカバー、テールカバーなんかを組み立てますが、先に作っておいたスイングアーム取り付けます。

№.C-25と26をシルバーで塗装しスイングアームを固定します。

つづけて、リヤショックをメッキ系の塗料で塗装し取り付けます。

下地にグロスブラックを塗ることを忘れずに。

タンクは二つのパーツを組み合わせる形になるので、合わせ目を丁寧に処理します。

パテを塗って#400位のペーパーを当て、境目が目立たなくなるように均します。

塗装はサーフェーサーを下塗りしてから、ボディーカラーを塗装しますが、このキットには火の玉タンクとナマズタンクの2種類のデカールが用意されてます。

今回は迷わず火の玉タンクを選びました。

茶系の色でまず塗りますが、標準品ではしっくりくる色が無かったので、3種類の塗料で調合しました。

調合と言っても写真を見て、感を頼りにテキトーに混ぜただけです。

参考までに使用したカラーを載せておきます。

割合としては、ダルレッド:6、ブラウン:2、ブラック:2、位だったと思います。

いつもこの辺は勢いでやってしまうので、正確では無いかも知れませんが、参考程度ということで・・・

で、調合した塗料をエアブラシでタンク、サイドカバー、テールカバーに塗装していきます。

塗装が済んだらデカールを貼ります。

こんな感じで用意されてます。

火の玉タンクは少々貼りにくそうですが、マークフィッターなどを駆使すれば何とかなるでしょう。

火の玉タンク用のデカールを少々熱めのお湯に浸して、いざ・・・・

ん・・・

か、かたい、硬すぎる・・・

経年劣化の所為なのか、台紙から剥がれはしたが全く馴染みません。

使ったことのないマークフィッタ―スーパーハード(上級者向けと注意書きがあり、ビビッてこれまで使用をためらっていた)を使おうが、熱湯に付けようが、全く動じません。

何たる強者、20分格闘して諦めました。惨敗です。

どのくらいぼんやり宙を眺めていたか忘れましたが、なんとか気を取り直して塗り分けることにしました。

実車の写真を見ながらマスキングしていきます。

細いラインは0.7㎜のマスキングテープを使用しました。

火の玉部分の塗装はフツーの赤とオレンジを6:4位で混ぜたものを使いました。

赤系の色なので、ピンクサーフェーサーを下塗りしてから火の玉カラーを塗装します。

KAWASAKIのロゴは使えないデカールを切り取って、マークセッターで貼り付けます。

デカールを貼ったらさっさとクリヤーを吹いていきます。

最初は砂吹きなどしてデカールに影響が出ないよう気を使ってやらないといけないところではありますが、なんせ熱湯に漬けてもびくともしないので試しに初めから分厚く吹いてやったら、案の定びくともしませんでした。

みなさんはマネしないように!やるなら自己責任で!!

とまあ、こんな感じで少々手間は掛かりましたが、終わってみると断然塗装して良かったと思いました。

古いキットは侮っちゃいけませんね・・・

テールカバーもデカールは諦めて塗装しました。

サイドカバーのプレートはデカールで難なく貼れました。

各々クリアコート、研ぎ出しをして仕上げておきます。

タンクキャップとナンバープレートはグロスブラックを下地に塗って、メッキ系の塗料で塗装します。

テールランプのレンズは説明書では“マジック赤”で塗るよう指示がありますが、素直に従ってはいけません。

数少ない塗色の指示がマジックなんて・・・

本気で言ってたんすかね!?

暫し、おおらかだった昭和の思い出に浸ってしまいました。

さて、続けます。テールレンズはクリアレッドで塗って取り付けます。

あとは細かいパーツになりますが、ブレーキペダル、ブレーキワイヤー、キックペダルはシルバーで、№.D-5はフラットブラックで塗り取り付けます。

ステップはセミグロスブラック、ゴム部分はフラットブラック、リヤステップのみステーの部分をシルバーで塗って取り付けます。

グラブバーは下地にグロスブラックを塗り、メッキ系の塗料で塗装しておきます。

このグラブバーとタンク、カバー類は最後の最後に取り付けることにします。

2-4.マフラーの組み立て

今度はマフラーを組み立てます。

組み立てたら塗装していきますが、前回その1でも書いたようにメッキは落とした状態が前提となります。

メッキを落としたパーツは表面が異様にツルツルしているのが分かると思いますが、このツルツルがこの後のメッキ塗装のポイントになります。

ランナーから切り取った部分の処理など極力小さい範囲で収めるようにします。

サーフェーサーなどの下地塗装はせず、グロスブラックを塗装します。

一気に塗れるスプレー缶を使用すると簡単で、ツルツル感を維持できます。

つぎにメッキ系の塗料で塗装しますが、私の場合はガイアノーツのプレミアムミラークロームを使ってます。

エアブラシを使って重ね塗りはせず、サッと1回塗りで仕上げます。

次の項で出てくるエキパイ部分も同様の手順で塗装しておきます。

エキパイ部分は好みで青焼け、赤焼けなどの塗装をしてもいいと思いますが、この車種でいうとない方がいいかなと個人的には思います。

2-5.マフラーの取り付け、各部の組み立て

この項では主にマフラーを取り付けていきます。

先程組み立て、塗装を済ませたエキパイとマフラーを取り付けます。

№.C-15、17、19、20、のフランジはシルバーで塗装して取り付けます。

別々の番号が振られてますがどれも同じです。

精度の悪いキットだとエキパイの曲げが浅かったり、深すぎたりしてマフラーがすんなり付かないこともありますが、ナガノさんのキットは問題なく付きました。

あとは細かいパーツを取り付けていきますが、ステップは右サイドと同様に、サイドスタンドと№.D-11はセミグロスブラックで塗装します。

シフトペダルはアーム部分をシルバー、ペダル部分をフラットブラックで塗装し接着します。

ウィンカーのアームはマフラーと同様にメッキ系の塗料で塗装し、レンズはクリアオレンジで塗装します。

塗装が済んだら各々取り付けます。

大分出来上がってきました。

あとはフロント周りの組み立てですが、少々疲れてきてしまったので続きは次回ということにさせて頂きます。

今回の塗装レシピ、まとめを紹介して締めたいと思います。

2-6.塗装レシピ

主なパーツに使用したカラーを塗装した順番で記載しています。

※筆塗りと書いているもの以外は全てエアブラシ、またはスプレー缶を使用しています。

スイングアーム・チェーンカバー

  • ①タミヤLP-5セミグロスブラック
  • ②GSIクレオスMr.スーパークリア半光沢

チェーン

  • ①タミヤTSー14ブラック
  • ②ガイアノーツ プレミアムミラークローム
  • ③タミヤ墨入れブラック(筆塗り)

ブレーキドラム

  • ①タミヤ TSー14ブラック
  • ②タミヤ TSー17アルミシルバー

リヤフェンダー

  • ①タミヤLP-5セミグロスブラック《前側》
  • ①タミヤTSー14ブラック《後ろ側》
  • ②ガイアノーツ プレミアムミラークローム《後ろ側》

タンク  サイド・テールカバー

  • ①タミヤスーパーサーフェイサー(グレー)
  • ②タミヤLP-18ダルレッド + LP-1ブラック + Mr.カラー7ブラウン(6:2:2)
  • ③Mr.カラー3レッド + 59オレンジ(6:4)
  • ④GSIクレオスMr.スーパークリア光沢

エキパイ・マフラー

  • ①タミヤTSー14ブラック
  • ②ガイアノーツ プレミアムミラークローム

今回のまとめ

今回はスイングアームの組み立てから始めて、リヤホイールの取り付け、タンク・カバー類の塗装、マフラーの取り付けまでを行いました。

バイクの顔となるタンクへのデカール貼り付けには見事失敗しましたが、今思えばこれで正解だったなと感じています。

実はこのキットがまだ普通に売られていた時に、(もう30年以上前です)一度購入して作ったことがあります。

その時も火の玉タンクを選んだんですが、デカールに問題はなくすんなり馴染んでいた覚えがあったので、今回も面倒な塗り分けをするよりも、簡単にデカールで済ませてしまおうという魂胆でいました。

見事に裏切られた訳ですが、さすがにこれだけ古いとだめですね~

サイドカバーに貼るバッジも糊が効いてなくて、マークセッターでようやくついた感じでした。

あとはバッテリーの収まりが悪く多少苦労しましたが、以前製作したプロターのDUCATIとは違い、途方に暮れるようなこともなく順調に組み上がってきています。

さすが日本製だな~と精度の高さに感心させられました。

まあ、日本のメーカーでも「まともに組めない」ものはありますけどね・・・

ということで、次回は完成に至る予定です。お楽しみに!

今回もご覧いただきありがとうございました。

では、また・・・

次の記事:Kawasaki 750RS (その3)

Kawasaki 750RS ZⅡ ナガノ 1/8 製作(その1)

リアルプロダクション第4弾 カワサキ750RS(ZⅡ) -1

オートバイキットリアルプロダクション、第4弾はナガノのキットを製作します。

このナガノという会社は、昭和42年(1967年)にプラモデルの製作を開始した模型メーカーで、オートバイや自動車のキットを製造・販売していました。

1/8スケールのオートバイシリーズには、他メーカーにはない珍しい車種もあり、正に和製プロターと呼べるんじゃないかと思います。

その1/8シリーズの中から今回製作するのは、ZⅡ(ゼッツー)の愛称で連載漫画にも登場し、今でも絶大な人気を誇るカワサキ750RSです。

実車もさることながら、このキットも人気が高くオークションでは高値で取引されていることが多く見受けられます。

そんな和製プロター「ナガノ」のキット、まともに組めないと評判だったプロターとの違いは有るのか無いのか、こんなところも見ながら製作していきたいと思います。

では早速始めていきます。

1-1.注意書き

組み立ての前に注意事項を確認しときましょう。

前回のプロターと違って翻訳の必要はないですね、説明書の表紙に書いてあるんで目を通しておきましょう。

部品の一覧も載せておきます。

赤く括った部品はメッキパーツになりますが、メッキパーツは以降メッキを落とした前提で話を進めます。

メッキの落とし方はこちらを参考にしてください。

それでは始めていきたいと思います。

1-2.エンジンの組み立て

エンジンを組み立てます。

シリンダーブロックとクランクケースを組み立てますが、それぞれを組み立てたら塗装します。

パーツ№.H-10~13とE-2、E-4は先に塗装してから取り付けます。

このキットは色の指示がないんですよね~、なので実車の写真とか見ながら色を決めていきます。

シリンダーブロックとクランクケースはセミグロスブラックで塗ります。

シリンダーブロックは写真を見ると、冷却用のフィンの先端部分のみシルバーになっているので、ここを何とかします。

あまり手間を掛けたくなかったので、というかいつものようにただ不精なだけですけど、今回やった方法はフィン以外のところをマスキングして、ラッカー系のシルバーをフィンに対して斜めの角度からエアブラシでササっと吹き付けて、乾いたらフィンとフィンの間にエナメルの黒を流して、表面をサッと噴き上げるという手法です。

大雑把でテキトーなやり方でしたけど、それなりの出来になりました。

パーツ№.H-10~13とE-2、E-4は下地にグロスブラックを塗ってから、シルバーで塗装して各々取り付けます。

キャブレターは、№.C-1~C-8とC-30は先にアルミ系の色で塗っておき、それ以外の部品を組み立てセミグロスブラックで塗装してから、取り付けます。

組み立てたら、キャブレター本体にエナメルのブラックを薄めてサッと塗っておきます。

クランクケースにシリンダーブロックを取り付けます。

1-3.キャブレター、プラグ他取り付け

パーツ№.E-1とE-3はグロスブラック⇒シルバーの順で、№.B-9はセミグロスブラックで塗装して取り付けます。

パーツ№.E-8とE-13はグロスブラックを下地に塗って、メッキ系のシルバーで塗装し取り付けます。

プラグはランナーから外さずにグロスブラックで塗装します。

次に中間の窪んだ部分にエナメルの白を差すように塗ります。

乾いたら窪んだ部分から上をマスキングしてシルバーで塗装します。

コードを繋いでシリンダーヘッドに取り付けます。

最後に前項で組み立てたキャブレターを取り付ければ、エンジン本体は完成です。

1-4.フレームの組み立て

つぎはフレームを組み立てます。

下地にサーフェーサー(グレー)を塗って、グロスブラックで塗装し、半光沢のクリヤーでコートします。

パーツ№.D-32スタンドも同様に塗っておきます。

乾いたらエンジンを挟むように取り付けます。

フレーム前後の接合部分は、いかにもここを接着したって感じになるので、ペーパーで均して上塗りします。

エンジンをマスキングしてグロスブラックを塗装し、最後に半光沢のクリヤーでコートします。

ダイソーのレシートでマスキングしました。

エンジンをフレームにマウントするところまで終わりましたが、ここまではすんなりときました。

エンジンはパーツ点数も少なくて、組み立てもし易かったです。

どこぞのメーカーさんとは違って、古くても流石日本製だな~と思いました。

1-5.ホイールの組み立て

さて、ここから面倒な作業に入ります。

この車両はご覧のとおりスポークホイールなんですが、このキットのスポークはやや太いし、出来栄えを重視して張り替えます。

今回用意する材料は、0.6mmのステンレス棒と0.8mmのアルミパイプです。

もうちょっと細くてもいい気もしますが、0.6mmでいきます。

アルミパイプはステンレス棒より0.1mm~0.2mm太いサイズにします。

では先ず貼り方を検討します。

写真の赤い線が外側、青い線が内側になります。

赤い線のスポークがホイールリングに入る所、赤丸部分で印した箇所にピンバイスを使って0.7mmの穴を開けます。

前輪、後輪とも左右同じように外側のスポークが入る部分のみ、穴を開けます。

次にリムの裏側にスポークを通す溝を彫ります。

三角のヤスリなどを使って外側、内側両方のスポークに沿って溝を彫ります。

スポークの方向に合わせて彫るのがポイントです。

穴あけと、溝彫りが出来たらステンレス棒にアルミパイプを通して、アルミパイプを2㎜程度の長さに切っていきます。

普通のカッターで切ると刃がすぐにボロボロになってしまうので、デザインナイフを使うのがいいでしょう。

デザインナイフも惜しみなく刃を替えて鋭く切る様にします。

今度はこのステンレス棒を張っていくわけですが、先ず既存のスポークを1/3位切り取ります。

一度に全部切るような愚かな真似はしないように。中心が合わなくなってしまいます。

切り取った箇所にステンレス棒を表側、裏側と貼っていきます。

順番として表3本を張って、裏3本張るみたいな感じで3本位づつまとめて貼っていくとやり易いでしょう。

表側のスポークは先端を2㎜位折り曲げて、ホイールリングに開けた穴に入れ、もう片方を彫った溝に通します。

この時2㎜程度に切ったアルミパイプが根元に来るようにします。

余った部分を切断して、瞬間接着剤で固定します。

裏側のスポークはホイールリングの裏に当てて接着し、もう片方は表側と同様に溝に通して接着し、余った部分を切断します。

この作業を地道に繰り返し全て張り替えます。

張り替えが終わったら塗装していきます。

大抵はシルバー系の色一色で済むんですが、このZⅡさんはホイールリングの外側が黒になってるんですよね。

しかもこの部分にスポークの外側を差し込んであるので、塗り分けが実に面倒臭い。

先に塗ってからスポーク張り替えればいいじゃん。って思ったもんですが、よく考えると先に塗ったとしても既存のスポークを切った跡が残っちゃうし、全部切る訳にはいかないし・・・

で、なんとか塗り分けを考慮しながら塗っていきます。

先ずはステンレス棒にプライマーを吹付けますが、ここはステンレス棒だけでなく全体に塗っちゃっても構いません。

つぎにグロスブラックで塗装して、その上からMr.カラーのスーパージュラルミンで塗装します。

ステンレス棒の部分がダマダマにならないよう、塗料は薄めにして2~3回吹付けます。

ここまで塗装したら問題の部分を塗り分けます。

一応写真の赤丸部分にマスキングをしたらいいかな~とも思ったんですが、私はやりませんでした。

エナメルの黒を薄めにして筆で流し込むように塗っていきます。

そうすると毛細血管現象とかいうやつで、うまくスポークの部分を避けてくれます。

中心円の塗り分けしたい部分は丁度段差があるので、これもクリアできました。

ただこうなることを考慮せず、スポークを切った跡をルーターで無造作にガリガリやってしまったので、中心側の円の段差を一部凸凹にしてしまいました。

お陰で毛細血管現象使っても綺麗に塗り分けが出来ませんでした。後悔・・・

この塗り分けは前輪だけで、しかも片側はブレーキディスクでうまく隠れるので、あまり気にしないことにします。

それよりもスポークを張り替えた満足感で一杯です。

どうです?シャープになったでしょ。

面倒な作業で手間と時間が掛かりますが、やっただけの満足感は得られます。

是非やってみましょう。ということで、長かったホイールの組み立ては終わりです。

さて、ここまで終われば後はなんとでもなるでしょう。一番難しいと思われる工程でしたから。

ということで、少々長くなってしまったので今回の作業はここで終わりにして、塗装のレシピと、まとめで締めさせて頂きます。

1-6.塗装レシピ

主なパーツに使用したカラーを塗装した順番で記載しています。

※筆塗りと書いているもの以外は全てエアブラシ、またはスプレー缶を使用しています。

シリンダーブロック・クランクケース

  • ①タミヤLP-5セミグロスブラック
  • ②GSIクレオスSM208スーパージュラルミン《冷却フィン部分のみ》
  • ③タミヤXー18セミグロスブラック(エナメル)《フィンとフィンの間に筆塗り》

オイルキャップ・フィルターケース

  • ①タミヤTSー14ブラック
  • ②ガイアノーツ プレミアムミラークローム

クランクケースカバー(両サイド)・キャブレター

  • ①タミヤLP-1ブラック
  • ②GSIクレオスSM208スーパージュラルミン

プラグ

  • ①タミヤLP-5セミグロスブラック
  • ②タミヤXー2ホワイト(エナメル)《中間の窪んだ部分》
  • ③GSIクレオスSM208スーパージュラルミン《下部のみ》

フレーム

  • ①タミヤ ファインサーフェイサー(ライトグレー)
  • ②タミヤTSー14ブラック
  • ③GSIクレオスMr.スーパークリア半光沢

ホイール

  • ①Mr.メタルプライマー
  • ②タミヤTSー14ブラック
  • ③GSIクレオスSM208スーパージュラルミン
  • ④タミヤXー18セミグロスブラック(エナメル)《前ホイールリング外側》

まとめ

今回はナガノという今は無きプラモデルメーカーのキットで カワサキ750RS(ZⅡ)の製作(その1)をお送りしました。

記事の冒頭でも触れましたが、オートバイシリーズは種類も多くて、カワサキだと他に750SS、500SS、Z400FXなど、ホンダはCB750FORE、XL(MOTOCROSSと表記)、滅多に見ないですけどGL1000など珍しい車種もラインナップにあって、正に和製プロターではないかと思ったりしています。

とはいってもプロターのように「まともに組めない」ことはなく、古いキットでしたが今回までのところは問題なく進めてこれました。

次回はリヤの足回りから始めていきますので、お楽しみに!

今日もご覧いただき、ありがとうございました。

ではまた・・・

次回記事:Kawasaki 750RS(その2)

DUCATI 750Sport プロター 製作 1/9(その3)

リアルプロダクション第3弾 ドゥカティ750スポーツ -3

前の記事:DUCATI 750Sport 製作(その2)

プロター1/9DUCATI750Sportをつくる、3回目はフロントフェンダーの組み立てから始めます。

3-1. Montaggio del parafango anteriore:フロントフェンダーの組み立て

フロントフェンダーはサーフェーサーで下塗りしたらキャメルイエローで塗って光沢のクリヤーでコートします。

研ぎ出しはお好みでやってもやらなくてもいいかな~、フェンダーだし…

やる場合は淵の塗装を落とさないように注意します。

ここでは一応やっときました。

で、ここまでやっといてからあることに気が付きました。

このフェンダー実車は左右3本づつ計6個のリベットで固定されてるんですが、このキットの場合は写真のようにセンターに2個の穴が開いていてこの穴にステーを入れて固定するようになってました。

これは何とかしないと・・・

てことで、パテ埋めして表面均してもう一回塗装しなおしました。

手間がかかります・・・てか、良く見ておけばよかったんですが

実車のリベットは平べったいのですがなかなかいいのが無くて一番近い感じのWAVEさんのパーツを買ってきて使いました。

盛り上がりをなるべく無くそうと削ったりしてみたんですが、あまりに細かくて次項で載せた写真のような感じが限界でした。

プレミアムミラークロームを塗って、貼り付けはハセガワの両面テープを使って貼り付けました。

№.2-68フェンダーステーはグロスブラック⇒プレミアムミラークロームを塗って、元々フェンダーに固定するための突起2箇所を切り落としフェンダーを取り付けます。

3-2. Installazione ruota anteriore:フロントホイールの取り付け

今度はフロントホークにフェンダーとホイールを取り付けます。

先にフェンダーを取り付けます。ステーの突起部分をホーク側の穴に合わせて接着します。

№.2-65はグロスブラック⇒ジュラルミンシルバーで塗り、№.21、22ホイールハブと66ブレーキディスクはグロスブラックで塗装したあとアルミシルバーにライトグレーを混ぜて塗装します。

№.2-66ブレーキディスクは円の外側(パッドがあたる部分)をジュラルミンシルバーで塗装します。

最後に墨入れブラックをサッと筆塗して仕上げます。

塗装が済んだら各々ホイールに取り付け、№.5⁻31のスクリューを通してホークに組み込みます。

スクリューはプラ部品なので折らないように注意します。

№.2⁻65とスピードメーターを9番のゴムチューブを使って繋ぎますがこれは使わずにタミヤのビニールパイプを使用しました。

溶ける問題を回避するのとディテールも良くなります。

3-3.Assemblaggio di fiancate, fari e fanali posteriori:サイドカバー、ヘッドランプ、テールランプの組み立て

ここでは先ずサイドカバーを組み立てます。

フェンダーと同じ要領でキャメルイエローに塗装してデカールを貼ります。

デカールは擦って転写するタイプなので位置を正確に合わせて一発勝負で挑みます。

たまたま失敗しなかったのでわかりませんが、恐らく剥がして張り直しなんてことは出来ないと思いますので十分気を付けて作業します。

デカールを貼ったら光沢のクリヤーを初めは厚めに塗って十分乾かしてから研ぎ出しをします。

角の部分は塗装が剥がれやすいので注意します。撫でるくらいでいいと思います。

2~3回繰り返して最後にコンパウンドで磨きます。

ここまで済んだら右側のみバッテリーを取り付けます。

バッテリーは色の指定はないのでテキトーに白と青で塗り分けました。

バッテリーは接着せずはめ込むだけにします。

つづいてヘッドライトを組み立てます。

№.2⁻49と69をグロスブラック⇒プレミアムミラークロームで塗装し、ビニールパイプを通して№.2⁻69に付けて固定します。

レンズは縦横をみて取り付けますがギュッとはめ込む感じで接着剤は使いません。

もし緩いようだったらエナメル塗料のクリアを淵に塗って固定します。

テールランプはクリアパーツのおしり側をクリアレッドで塗ってからもう一つのクリアパーツをはめ込んで№.5-23に取り付けます。

№.5-23は予めセミグロスブラックで塗装しておきます。

№.5-32テールランプステーはセミグロスブラックで塗装しナンバーのシールを貼ってフェンダーに取り付けますが、この時ビニールパイプを内側から通して№.5-23に差し込んでおきます。

最後にテールランプを取り付けます。

3-4.tubazioni:パイピング

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コード類を繋いでいきます。

キットのコードは例のフニャフニャゴムパーツなので、使用はやめてタミヤなんかのビニールパイプを使うようにした方がいいです。

接続は説明書の系統を見てやればそんなに難しくはないですが、クランクケースに入るパイプだけ太いモノを用意します。図27のFのパイプです。

また、このパイプとLと表示のあるコードは抱き合わせてフレームにバンドで固定します。

このバンドもフニャフニャゴムパーツなので代替品を用意します。

そもそもこのバンド使い物なりませんでした。パイプに巻き付けて締めたらブチっと簡単に切れてしまいました。

代替に使うバンドは兎に角細いのがよかったのですが、1.6mm幅のインシュロックが最小のようでしたのでこれを使うことにしました。

この商品、アマゾンで今は10袋単位でしか購入できませんが、私が購入した時はばら売りされてて1袋で買いました。93円でした。

送料無料で93円の買い物なんて、ホント申し訳ないです。

さて、パイピングをしつつヘッドライトやサイドカバーも取り付けていきましょう。

こかすと折れそうなんでステップの取り付けは最後の最後にします。

グロスブラック⇒ジュラルミンシルバーで塗っておきます。

ヘッドライトはまあ問題なく付きました。ステーにかませるだけなんで…

サイドカバーもフレームに突起の部分を差し込む感じでなんてことはないんですが、何度か付けたり外したりしてたら突起の部分がポロっといとも簡単に折れてしまいました。

ハァ~~どうしようかな・・・

ということで知恵を絞って考えた挙句、マグネットで固定することにしました。

固定の方法は最初サイドカバー、フレームに各々マグネットを付けるつもりでしたがフレーム側にマグネットを埋め込む穴を開けると強度に問題が出そうなのでマグネットはサイドカバーだけにしました。

フレーム側はサイドカバーの突起部分が入る穴にM1.2位の黒ビスをねじ込んでサイドカバーのマグネットが吸着するようにしました。

ただ、マグネットの磁力が弱いのかビスの質の所為なのか、軽く触れただけで取れてしまうという感じです。

ま、飾っておくものだしOKです。

3-5.Montaggio marmitta e sella:マフラー、シートの組み立て

マフラーを組み立てます。

ちょっと仮組をしてみたら、ガーーン・・・・・左のマフラーまともに付かない。

どういうことかというとマフラーの先端、エンジンに繋がる辺りの曲がりの角度が悪くて無理やりつけようとするととっても変。

写真の白線で示した方向へ曲げてやらないと上手く入りません。

そこでブローして曲げることにしたんですが、まともな道具がないのでローソクの火で炙って曲げることにしました。

溶かしてしまうとアウトなので慎重に、且つ素早く火の上で振りながら丁度いい角度まで曲げていきました。

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いや~面倒な作業でした。

さて、マフラーを塗っていきます。

メッキを剥がして♯1000位のペーパーで表面を整えます。

№.2-14のステーはこの時点で接着しておきます。

サーフェーサーで下塗りをしたらグロスブラックで塗装します。

最後にプレミアムミラークロームで塗装します。

乾燥させて本体に本体に取り付けます。

シートカウルははサーフェーサーで下塗りしたらキャメルイエローで塗装します。

光沢のクリヤーを厚めに塗って十分乾燥させたら研ぎ出しをします。

♯1000位のペーパーをかけてクリヤーを塗って・・・を2回程やって最後は♯2000のペーパーをかけてクリヤーを塗ります。

仕上げにコンパウンドで磨いて水で濯いでおきます。

シートはこれまたフニャフニャゴムパーツなので何かで換装しないといけないんですが、この時点では取り敢えずそのまま取り付けました。

実車はシートカウルの天辺に丸いボルトが付いてるんですが、このキットには用意されてなかったのでWAVEさんの丸ボルトを取り付けています。

3-6. Montaggio di marmitta e serbatoio:マフラー、タンクの組み立て

いよいよ最後の工程ですが、これ以上何もないことを祈ります。

先ずタンクを組み立てます。

燃料キャップやコックは後にして、シートカウルと同じ要領で塗装します。研ぎ出しはデカールを貼ったあと行います。

塗装が終わったらデカールを貼付けますが、何度も言うように擦るタイプなので貼る位置をよ~く確認しながら行います。

研ぎ出しをしてテカテカになったら、燃料キャップと燃料コックを取り付けます。

右側マフラーと左右のステップ、忘れずにメインスタンドを取り付けます。

タンクは燃料コックとキャブレターの間を透明のチューブでつないでフレームに取り付けます。

シートカウルは左右の突起部分をフレーム側の穴に差し込んで固定しますが、こいつも何度か脱着を繰り返すうちに突起が折れてしまいました。

カウル側、フレーム側双方にマグネットを仕込んで脱着出来るように改良しました。

え~~、以上で完成となります。

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3-7.

最後の欄に書いてある文字(イタリア語のみ)を翻訳して載せました。

『苦情が苦情が発生した場合は、リクエストに送料を含めてください』

これは送料を入れろと言っているので恐らく紛失や壊れたパーツのオーダーのことを言ってるんでしょう。

つづいて右側の欄

『車やオートバイについては、コンテナのサプライヤーにお問い合わせください』

3-8.主なパーツの塗装レシピ(その3)

主なパーツに使用したカラーを塗装した順番で記載しています。

ブレーキディスク

  • ①タミヤLP-1ブラック
  • ②ガイアノーツ プレミアムミラークローム
  • ③タミヤ墨入れブラック(筆塗り)

ヘッドランプ

  • ①タミヤLP-1ブラック
  • ②ガイアノーツ プレミアムミラークローム

テールランプ

  • ①タミヤLP-5セミグロスブラック《ステー》
  • ②タミヤX-27クリヤレッド《テールレンズ》

ステップ類・ボルト・スクリュー

  • ①タミヤLP-1ブラック
  • ②GSIクレオスSM208スーパージュラルミン

マフラー

  • ①タミヤLP-1ブラック
  • ②ガイアノーツ プレミアムミラークローム

タンク・カウル・サイドカバー・フェンダー

  • ①タミヤ ファインサーフェイサー(ライトグレー)
  • ②タミヤTS-34 キャメルイエロー
  • ③GSIクレオスMr.スーパークリア光沢

3-9.今回のポイント

今回はフェンダーの塗装、取り付から始まってフロントタイヤ、灯火類の装着、パイピング、マフラー取り付け、そして最後にタンク、シートカウルの装着となんとか完成まで漕ぎつけました。

ポイントは幾つかありますが、まず塗装に関しては特に難しいところはなく、タンクやシートカウルなど研ぎ出しの際に淵のところなど塗装を落としてしまわないよう注意するくらいでしょう。

マフラーはメッキを落としたばかりの状態であればそのまま塗装に入ってもいいと思いますが、今回のように塗り直す場合はペーパー掛けをしてサーフェーサーで下塗りをしてから塗装します。

組み立ての方では本文でも触れていますがフェンダーが実車と違っていてリベットがないだけならまだしも、余計な穴があいていて、これはステーに取り付けるための穴なんですが、これを埋めねばなりません。

サイドカバーは脱着が出来るようにフレームに差し込むだけになっていますが、サイドカバー側の突起がすぐに折れてしまうので、初めからマグネット式に換装してしまうほうが手間が無いでしょう。

但しフレーム側にマグネットを仕込むのが難しいので今回は鋼製のビスを付けてくっつく様にしたんですが、磁石が片側だけだと指で触れた程度でポロっと落ちてしまうんですね。

ま、この辺はもっと強力な磁石にするとかで解決できるかもしれませんが、基本飾っておくものだし深掘りしないことにしました。

シートカウルも同様の理由でマグネットを仕込むことになりましたが、こちらはフレーム側にも仕込むことが出来たので安定した装着感を得られています。

最後に一番困ったのは左のマフラーですかね。

そのまんまでは角度が悪くてエンジン側に入らないなんて・・・

初めはコテライザーのブロー機能を使って慎重にやってたんですが、熱が弱いのかなかなか曲がってくれないのでとうとう痺れを切らせて直接火で炙るという手段にでてしまいました。(昔はよくやったんですけどね)

全体を通して・まとめ

さ~て、3回にわたってお送りしてきましたプロターの1/9スケール、DUCATI 750Sportのリアルプロダクション、いかがだったでしょうか。

冒頭にも書かせて頂きましたが、このプロターというメーカーのプラモデルキット、「まともに組めない」と評判だったんで、今回どんな展開になるのかドキドキ・ワクワクしながら挑戦してきました。

まさに評判通りドキドキ・ワクワクの連続で何度か途方に暮れる場面もありましたけど、常になんかこう「やってやるぜー!」って気にさせられました。

まともに組めないけど、まともに組まなきゃ気が済まなくなる、面倒な作業も面倒と思わせない、そんな不思議な魅力をもったキットでした。

実際出来上がりは十分満足のいくものとなりましたし、ディテールも大変素晴らしかったです。

至極の一台になりました。

あとは、例のフニャフニャゴムパーツの対策ですかね。

今回はパイプ類は極力使用を避けましたけど、シートやチェーンはそのまま使用しています。溶け出す前にレジン等で換装するなど対策をしないといけませんな。

ということで、あんまり纏まってませんが終わりにしたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

ギャラリーの方に複数写真を掲載しています。

よろしかったらご覧ください。

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DUCATI 750Sport プロター 1/9 製作(その2)

リアルプロダクション第3弾 ドゥカティ750スポーツ -2

前の記事:DUCATI 750Sport 製作(その1)

「プロター1/9DUCATI750Sportをつくる」2回目はスイングアームの組み立てから始めます。

2-1.Montaggio braccio oscillante:スイングアームの組み立て

スイングアームは一体成型されています。グロスブラックで塗って半光沢のクリアでコートします。

№.5-33チェーンカバーもスイングアームと同色で塗装し、№.4-3のビスで取り付けます。

ビスと言ってもプラ部品です。以下プラビスと言います。

プラビスと№.2-16、17はグロスブラック⇒ジュラルミンシルバーの順で塗装します。

チェーンはジュラルミンシルバーを塗って、墨入れブラックを差しておきます。

つづいてエンジンをフレームにマウントします。

この時チェーンを前方のスプロケットに掛けておき、エンジンを右側3カ所、左側2カ所プラビスで固定します。

このプラビスはギュッと押し込む感じで取り付けるので一度付けてしまうと外すのが厄介です。

あまり外すことはないと思いますが…

スイングアームはチェーンを通してフレームに取り付けます。

№.5-27、28イグニッションコイルはセミグロスブラックで塗装し取り付けます。

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2-2.Gruppo ammortizzatore posteriore:リヤショックの組み立て

ショックアブソーバーを組み立てます。

リヤショックを構成するパーツは一度メッキを落としてからグロスブラックを塗り、メッキシルバー等で塗装します。

№.2-55及び56はホークの摺動部分になるので内側を電動リューター、無ければ丸形のヤスリ等で滑らかにしておきます。

スプリングを通して固定します。

2-3.Installazione dell’ammortizzatore posteriore:リヤショックの取り付け

リヤショックをフレームに固定します。

リヤショックの上側は№.4-2のプラビスで固定します。

下側は№.4-5のプラビスを通し、裏側を熱したドライバーなどで溶かして固定します。

メインスタンドは組み立ててフレームと同じくグロスブラックで塗装します。

2-4.Montaggio della forcella anteriore:フロントホークの組み立て

今度はフロントホークを組み立てます。

フロントホークのアッパー側№.2-7と8はメッキを落としてグロスブラック⇒メッキシルバー等で塗装します。

フロントホークのアンダー側№.5-19、20とブレーキキャリパー№.5-1をセミグロスブラックで塗装し、半光沢のクリアでコートします。

№.61はシルバーで塗装しブレーキキャリパーの上部に取り付け、№.4-1のプラビスで左側のホークに接着します。

シール部分№.5-5と6はフラットブラックで塗装します。

ホークのアンダー部分にスプリングを入れアッパー側ホークにシール部分を被せるようにして固定します。

シール部品の内側はアッパー側のホークが上下するので擦れて塗装が剥がれたりしないようリューター等で少しスカスカになるように削っておきます。

2-5.Installazione ruota posteriore:リヤホイールの取り付け

リヤホイールをスイングアームに組み込みます。

ブレーキパネル№.4-23とスプロケット№.2-15、48でホイールを挟むようにして、№.2-57、58をスイングアームの両サイドから№.5-30スクリューで通し固定します。

アジャスター部分の№.2-57、58も忘れずに。

スクリューはプラ部品なので折れないように注意します。

ホイールを付けたらブレーキカバーに№.2-5と62を取り付けチェーンをかけます。

ここで先ほどの課題についてです。

チェーンが軟質樹脂の部品なので対策しないといけないのですが、スプロケットの型をとってレジンで作り変えることにしました。

もしかしたら塗装してクリアコートしたら無事なのかも知れませんが、なんせ数年後に顕著に出るということで待ってられません。

レジンで作っちゃった方が無難だし早いと思います。

つづいてメインスタンドの取り付けですが、この段階では取り付けない方がいいです。

理由はスタンドを立てた時に車体を支える引っ掛けがちょっとした衝撃ですぐにポキッと折れてしまうからです。

実際この時は折れてしまったのでその部分を真鍮の棒を使って直しました。

こんなんなので、最後の最後に取り付けるようにします。

2-6.Montaggio della maniglia del misuratore:メーター・ハンドルの組み立て

メーター周りを組み立てます。

メーターパネル№.5-8をセミグロスブラックで塗装しておきます。

メーターケース№.2-32、33はグロスブラックで塗装したあとメッキシルバー等で塗装します。

その後速度計、回転計のデカールをそれぞれ貼りクリアレンズ部品を被せます。

接着剤は使用せずにエナメルのクリア塗料を塗って貼り付け、メーターパネルに取り付けます。

№.5-10トップブリッジはセミグロスブラックで塗装し、メーターパネルの下側に乗せるような感じで取り付けます。

次にハンドルを組み立てます。

ハンドルはグロスブラック⇒ジュラルミンシルバーの順で塗装したあと、レバーとブラケット部分をマスキングしてセミグロスブラックを塗ります。

№.2-18と2-28、29はジュラルミンシルバーで塗装してそれぞれの位置に取り付けます。

あとはグリップとブレーキリザーブタンクのキャップを取り付けます。

ただ、グリップはまんまゴムチューブって感じなので他のキットの好さげなやつを型取りしてレジンで作ることにしました。

2-7.Montaggio intorno alla parte anteriore:フロント周りの組み立て

ここではフロントホークをフレームに取り付けていきます。

図中の説明文には

『マットブラックカラーでペイント(ハンブロールエナメル33)』

と、記載されてます。ハンブロールとかいうメーカーさんの塗料ですかね…

では先ず№.5-9ステムとヘッドランプのステーをセミグロスブラックで塗装します。

ステーの方はブラケットの部分をジュラルミンシルバーで塗り分けます。

№.2-60もジュラルミンシルバーで塗っておきます。

ここからが厄介な作業です。

ステムをフレームの前部に通しつつ、フロントホークを両方同時にステムに通しつつ、そのままヘッドライトのステーとハンドルをホークに通しつつ、トップブリッジを被せて№.2-22、23のプラビスで留めます。

手が3本無いと付けられません。

こんな風にホークが下がってしまうので、ステムと両方のホークを持ち上げたままハンドルとランプのステーを通してトップブリッジを被せて神経質なプラビスで固定なんて手が2本もある私でもできません。

なのでホークを持ち上げたまま支えることのできるシステムを考案し・・・

なんとか取り付けることができました。

ふ~できたーと喜んだのも束の間、新たな問題が発生しました。

なっなんと、ハンドルのレバーの角度が、上に向いてるではないですか・・・

クリックで拡大します

写真でグリップの先端とクラッチレバーの先端を矢印で示していますが、この点と点を結ぶと上方向に上がっているのがわかります。

普通は赤で示した線のようにグリップより下がるはずなんですが・・・

あんなに苦労してホークを取り付けたのになんで今頃気付くんだ・・・

でも取り付け方向を間違えたとかいうことではなくこのキットの仕様のようです。

このまんまでもいいか~とも考えましたが、やはりここは向きを直すことにしました。

ハ~~ここで、どれだけ泣いたことか・・・

気を取り直して向きを変えます。先ずハンドルをブラケット根元からバキッと切り落とします。

そしたら写真の白線のところにピンバイスで穴を開け0.8mmの真鍮の棒を差し込みます。

反対側にも同じく穴を開け差し込んで接着します。

あとは継ぎ目を上手く処理して塗装します。

何とか修正できましたが、見るからに修復歴アリになってしまいました。トホホ・・・

と言う訳で、もう少し作業を進めようかと思ってたんですが、少々長くなってしまったので塗装レシピと今回のポイントを紹介して終わりにしたいと思います。

2-8.塗装レシピ

スイングアーム

  • ①タミヤTSー14ブラック
  • ③GSIクレオスMr.スーパークリア半光沢

チェーン

  • ①GSIクレオスSM208スーパージュラルミン
  • ②タミヤ墨入れ塗料 ブラック

リヤショックアブソーバー

  • ①タミヤLP-1ブラック
  • ②ガイアノーツ プレミアムミラークローム

フロントホーク(アッパー側)

  • ①タミヤLP-1ブラック
  • ②ガイアノーツ プレミアムミラークローム

フロントホーク(アンダー側)

  • ①タミヤLP-5セミグロスブラック
  • ②GSIクレオスMr.スーパークリア半光沢

メーターパネル

  • ①タミヤLP-5セミグロスブラック
  • ②GSIクレオスMr.スーパークリア半光沢

メーターケース

  • ①タミヤLP-1ブラック
  • ②ガイアノーツ プレミアムミラークローム

ハンドル

  • ①タミヤLP-1ブラック
  • ②GSIクレオスSM208スーパージュラルミン
  • ③タミヤXー18セミグロスブラック(エナメル)《レバー・ブラケット部を除く)

ステム・トップブリッジ

  • ①タミヤLP-5セミグロスブラック
  • ②GSIクレオスMr.スーパークリア半光沢

ステム・トップブリッジ

  • ①タミヤLP-5セミグロスブラック
  • ②GSIクレオスMr.スーパークリア半光沢
  • ③GSIクレオスSM208スーパージュラルミン《ブラケット部分》

ボルト(プラビス)類

  • ①タミヤLP-1ブラック
  • ②GSIクレオスSM208スーパージュラルミン

2-9.今回のポイント

プロターDUCATI750Sport製作その2ではエンジンのマウントから始まり前後の足回りの組み立てまでを行いました。

エンジンはプラビスを使ってフレームにマウントしますが、一度付けてしまうと外すのが困難です。

まあやり直しが必要になって外した際は鋼製のビスに変えればいいですし、初めからそうするのも手かもしれません。

チェーンはプロター名物フニャフニャゴムパーツです。

製作段階では知らなかったのでこのまま使用しましたが、実はこの軟質樹脂のパーツは年数が経つと接触しているプラスチックを溶かしてしまうのです。

これはある方から頂いた情報で初めは半信半疑でしたが、その後手に入れたプロターのキットでこの現象を確認することになりました。

ここでは詳しい話は割愛しますが、この記事で紹介していますのでご覧頂けたらと思います。

なのでこのまま放置すると数年後スプロケットは溶けてしまうということになります。

対策としてはチェーン自体を作るのは難しいのでそのまま使い、前後のスプロケットをレジンで作り換装するしかないのかと思います。

その他シートやホース類にもこの樹脂が使われているので、これら全てを換装する必要があります。

やれやれです。

さて次はフロントホークの取り付けについてです。

本文中にも書きましたが手が3本無いと難しい作業です。

とは言っても普通の人は3本無いので頭を使います。私の場合はフロントホークが持ち上がった状態になるよう台座を使ってなんとか2本の手で組みましたが、車体を逆さまにして組むのもいいかも知れません。

最後にハンドルですがレバーの向きというか位置が、グリップより上向きになっているので修正が必要です。

フロントホークを組み立てる前に修正すれば綺麗に出来たと思いますが、この時は組み立てたあとで気が付き、苦労して取り付けたホークを外す気には到底なれずに本編記載の手段を取ったわけです。

やはり「まともに組めない」は本当だったのか~と痛感させられました。

この先もどんな問題が噴出してくるのか・・・

次回その3は完結編の予定ですが、実際終わるかどうかわかりません。

ということで今回はここまで、、、

ありがとうございました。

次の記事:DUCATI 750Sport 製作(その3)

DUCATI 750Sport プロター 1/9 製作(その1)

リアルプロダクション第3弾 ドゥカティ750スポーツ -1

オートバイキットリアルプロダクション、第3弾はプロター社のキットを製作します。

プロターのキットといえば最初に頭に浮かぶのが独特なラインナップでしょう。

凡そ日本のメーカではリリースされないような車種が揃っていて興味をそそられます。

しかしキット自体は「まともに組めない」などと言われ、完成させるにはある程度の経験と知識が必要になります。

手間が掛かり、時間も掛かりますが上手く完成できた時の喜びは計り知れない。そんなところから今でも多くの熱狂的なファンがいるのでしょう。

その独特なラインナップの中から今回製作するのはDUCATI 750Sportです。

ドゥカティのモデルはタミヤやイタレリなどから数種類出ていますが、この750Sportはプロターのキット以外では見たことがありません。

ユニークなキットだと思います。

さて、前置きはこの辺にして早速始めていきたいと思います。

説明書に沿って、また説明書の内容は出来るだけ翻訳して掲載しながら進めていきたいと思います。

と言ってもこの説明書は以前記事にしたバーチャルプロダクション第1弾のBMWとは違って文章自体はそれほどありませんでした。

そんな訳で字数は少ないですが複数の言語で記載されている文章のうちイタリア語を自動翻訳して青字の『 』括りで掲載します。

変な日本語になってもそのまま掲載し、これはこれで楽しんで頂ければと思います。

「まともに組めないプロターのキット」・・・いったいどんな試練が待ち受けているのでしょうか。

1-1.attenzione:注意書き

先ずは注意書きを翻訳してみました。

『組み立てを開始する前に、薄いヤスリ、はさみ、先のとがったピンセットを使用してください。

クロームメッキされた部品は、接着される場所で注意深くこすり落とす必要があります。

接着剤は、キシレンまたはベンゼン、またはプラスチックの場合はマスチックでなければなりません。

モデルは元の色で作られています。

モデルのより良い結果を得たい場合は、着色された部分に透明なプラスチックペイントのコート(ブラシストローク)を適用することをお勧めします。

色が復活し、モデルがほこりから保護されます。

お好みの色で塗装することで、ネジなどのパーツを目立たせることができます。

アスタリスク*が付いている部分は接着する必要があります。マークのない部分を接着しないように十分注意してください。』

ここは意味通じますよね。

日本のメーカーも大体同じようなことが書いてあります。

次にデカールの貼り方です。

『1)保護紙をはがし、転写する対象物をカットしてください

2)被写体を装飾する面に近づけて、理想的な位置を探します。

3)正しい位置を確認し、転写する部分全体に軽い圧力で鉛筆を渡します。

4)マスターシートを持ち上げ、指で転写面を押してしっかりと接着させ、しわを修正します。』

こちらも難しい内容ではないですが、転写式のデカールなので一度貼ってしまうと位置の修正が難しいです。

てか、無理です。

訳文にも書いてありますが、よくよく位置を確認して転写するようにしましょう。

1-2.Montaggio ruote:ホイールの組み立て

最初の工程はホイールの組み立てです。

今回はメッキを落としてスポークを張替えることにします。組立てはそのあとです。

1-2.(1)メッキを落とす

先ずメッキを落とします。ホイールだけではなくその他のメッキパーツも全て落とします。

やり方はバケツに水を張り漂白剤を適量入れてメッキパーツを浸します。

フツーはこれできれいさっぱりメッキが落ちるんですが、このキットの場合メッキパーツになにやらコーティングしてあるようで何時間経っても落ちませんでした。

このような場合はラッカー系のシンナーに浸けて筆でゴシゴシしてから漂白剤に浸けるようにします。

ちょっと面倒でしたがなんとか落ちました。

1-2.(2)スポークを張替える

メッキを落としたらスポークを張替えます。

古いキットのわりにはそのままでもイケそうな細さでしたが、ここは折角なんで張り替えます。

面倒な作業ですが完成した時の出来栄えと喜びは計り知れません。

先ずはスポークの太さを決めます。今回は0.3mmのステンレス棒と0.4mmのアルミパイプを使用します。

1/9スケールなんでちょっと細いかなという気もしましたが、シャープな出来上がりを期待してこれでいくことにします。

では始めます。

先ずホイールに穴を開ける位置を確認します。

写真の白〇で記したところに穴を開けます。ちょっとわかりにくいかも知れませんが、スポークには表と裏があり写真の赤い線を表、白い線を裏とします。

表の赤い方の線はホイールリングの表側からリムの裏側へ入ります。裏の白い方の線はホイールリングの裏側からリムの裏側へ入ります。

なので表のスポークはホイールリングの穴に差込み、裏のスポークはホイールリングの裏側に接着するので穴は開けなくてもよいのです。白〇の部分のみピンバイスを使って穴を開けます。

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因みに作例では裏のスポーク用にも穴を開けています。

よく考えずに開けてしまったので裏から表へ出たところでカットして切断面を均すなど手間が掛かりました。

なので表のスポークだけ穴に通す方が手間が省けて見た目も良いと思います。

それでは穴を開けていきます。0.3mmのステンレス棒を使うのでドリル径は0.4mmにします。

穴を開けたら既存のスポークを1/3程切り取って、ステンレス棒を張っていきます。

ホイールを裏から見た写真です。

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表のスポーク(赤い線)は先端を2㎜くらい折り曲げて表側から差込みもう一方をリムの裏側で切断し瞬間接着剤で固定します。

裏のスポーク(白い線)はホイールリングの裏側に接着してもう一方をリムの裏側で切断し瞬間接着剤で固定します。

1/3位づつ張替えていきます。

1-2.(3)ホイールの組み立て・塗装

スポークを貼り終えたら組立てます。

説明書の通りにフロント、リヤそれぞれ左右のホイールを張り合わせます。

フロント、リヤそれぞれ左右のホイールを貼り合わせたら塗装していきます。

先ずスポーク部分にメタルプライマー塗布し、全体をグロスブラックで塗装します。

グロスブラックを塗装したらリムを両サイドから被せるように組付けます。

リムの組み付けが終わったら全体をジュラルミンシルバーで塗装し乾燥させます。

タイヤを履かせてホイールの組み立ては完了です。

1-3.Montaggio motore:エンジンの組み立て

エンジンの組み立てに入ります。

シリンダーブロックとクランケースを組み立てます。

シリンダーブロックは前後があるので注意します。

つづけてシリンダーヘッド、ベベルギヤケースを組み立てます。

シリンダーヘッドをシリンダーブロックに取り付け、ベベルギヤケース共にグロスブラックで塗装します。

エンジン本体はアルミシルバーにライトグレーを少し混ぜたものを塗装し、半光沢クリヤーでコートします。

乾いたらエナメルのブラックを薄めて全体にサッと筆で塗り付け、直後にざっと拭き取ります。

そのあとクリヤオレンジを薄めてクランケース下部に軽く吹きつけておきます。

ベベルギヤケースはセミグロスブラックで塗装したあと、半光沢のクリアでコートしボルト部分をエナメルのシルバーで差してエンジン本体に取り付けます。

次はキャブレター、クランケースカバー、ギヤトレインを組み立てます。

キャブレターは前方側をパーツ№.4-20と2-43、45、後方側をパーツ№.4-19と2-42、44で組みグロスブラックで塗装したあとアルミシルバーで塗装し、艶消しのクリヤーでコートします。

最後にエナメルのブラックを10倍程度に薄めてササっと筆塗しておきます。

クランケースカバーはグロスブラックで塗装したあとロゴの書いてある部分を残してマスキングをし、ジュラルミンシルバーで塗装します。

塗装が乾いたら半光沢のクリアでコートし、仕上げにロゴの部分に墨入れブラックを差します。

各々エンジン本体に取り付けます。

1-4.Assemblaggio del telaio:フレームの組み立て

フレームを組み立てます。

№.5-21に№.5-7を取り付け、№.5-34と35で挟むように接着し、サーフェーサーを吹きつけて下地を整え全体をグロスブラックで塗装します。

フェンダーは塗装してからフレームに取り付けます。

サーフェーサーで下地を整えたらボディと同じ色で塗装し光沢クリヤーでコートします。

ボディカラーは初めMr.カラーのキャラクターイエローを使用しましたが、薄い感じがしたのでタミヤのキャメルイエローを使用しました。

フェンダーは前方の突起をフレームの間に挟むように入れ、後ろ側はフレームのエンド部分の突起に差し込み固定します。

この時フレームエンドの突起が簡単に折れてしまい固定が上手くできなくなってしまいました。

そこでフレームの突起があったところにピンバイスで穴をあけ真鍮の棒を切って差し込みフェンダーを固定することにしました。(写真の赤く〇した部分)

折れやすいので初めからこの方法で対策しておいた方がいいかも知れません。

№.2-31ホーンはグロスブラック⇒ジュラルミンシルバーの順で塗装し、墨入れブラックを差して№.5-7に取り付けます。

ということで、ちょっと長くなってしまったので1回目の作業はここで終わりにして、塗装のレシピと今回のポイントを紹介して締めたいと思います。

1-5.塗装レシピ

主なパーツに使用したカラーを塗装した順番で記載しています。

※筆塗りと書いているもの以外は全てエアブラシ、またはスプレー缶を使用しています。

ホイール

  • ①タミヤTSー14ブラック
  • ②GSIクレオスSM208スーパージュラルミン

エンジン

  • ①タミヤTSー14ブラック
  • ②タミヤLPー70アルミシルバー + LPー34ライトグレー(5:1)
  • ③GSIクレオスMr.スーパークリア半光沢
  • ④タミヤ墨入れ塗料 ブラック
  • ⑤タミヤⅩー26クリヤオレンジ(エナメル)

ベベルギヤケース

  • ①タミヤLP-5セミグロスブラック
  • ②GSIクレオスMr.スーパークリア半光沢
  • ③ガイアノーツ ピンポイントシルバー《ボルト部分》

キャブレター

  • ①タミヤLP-1ブラック
  • ②タミヤLPー70アルミシルバー
  • ③GSIクレオスMr.スーパークリア艶消し
  • ④タミヤXー18セミグロスブラック(エナメル・10倍程度に希釈)《筆塗り》

クランクケースカバー

  • ①タミヤLP-1ブラック
  • ②GSIクレオスSM208スーパージュラルミン《名盤部分のみ》
  • ③GSIクレオスMr.スーパークリア半光沢
  • ④タミヤ墨入れ塗料 ブラック《名盤部分のみ》

フレーム

  • ①タミヤスーパーサーフェイサー
  • ②タミヤTSー14ブラック

フェンダー

  • ①タミヤスーパーサーフェイサー
  • ②タミヤTS-34キャメルイエロー
  • ③GSIクレオスMr.スーパークリア光沢

ホーン

  • ①タミヤLP-1ブラック
  • ②GSIクレオスSM208スーパージュラルミン
  • ③タミヤ墨入れ塗料 ブラック《筆塗り》

1-6.今回のポイント

今回はホイール、エンジン、フレームの組み立てまで完了しました。

ここで簡単に今回のお浚いをしておこうと思います。

先ず最初の工程、ホイールの組み立てについて、

本編でも紹介してきましたがスポークホイールはスポークの張替えをお勧めします。

地道でとても面倒な作業ですが出来上がりの満足感は格別なものになります。

特にこういった古いキットであれば気合も入りますので、そのノリでやってしまえばどうってことないです。

出来るか出来ないかではなくて、やるかやらないかの違いだけです。

エラソーにすいません。私も初めは誤ってスポークを折ってしまいやむにやまれずやることになったんですが、やってみたら時間は掛かりましたけど出来上がった時の達成感というか喜びは一入でした。

ということで、ぜひ挑戦してみてください。

次にエンジン周りですけど、古い車両なので経年で色褪せた感じを出そうと思いましてアルミ系の色でただ塗るのではなくグレイを混ぜて塗装し、仕上げにクリヤーオレンジで汚れ具合を醸し出してみました。

こういったところはプロの技には到底及びませんが、この程度でもそれなりに雰囲気が出せると思います。

今回のポイントとしてはこんなところでしょうか。

「まともに組めない!」と噂のプロター製のプラモデルでしたが、ここまでのところは大きな問題もなく進めてこれてます。

次回はエンジンのマウント、足回りの組み立てに入ります。

お楽しみに!

ありがとうございました。

次の記事:DUCATI 750Sport 製作(その2)

HONDA RC166 タミヤ 1/12 製作(その3)

リアルプロダクション第2弾 ホンダRC166 -3

前回記事:HONDA RC166 タミヤ 1/12 製作(その2)

RC166をつくる…3回目はハンドル周りの組み立てから始めます。

3-1.ハンドルの組立て

ハンドルは先ずパーツ№.D5をD9に取り付けます。

そのあとパーツ№.D8、D9ハンドルステーとD11、D12ハンドルレバーをグロスブラックで塗装し、ハンドルステーをアルミシルバー、ハンドルレバーをスーパージュラルミンでそれぞれ塗装します。

ハンドルステーをマスキングしてクランプ部分をグロスブラックで塗装します。ステーのエンド部分はエナメルのセミグロスブラックで塗り分けます。

パーツ№.D15アンダーステムとD19、D28をグロスブラック⇒スーパージュラルミンの順で塗装し、アンダーステムに墨入れブラックを筆塗りします。

それぞれを組み立てアンダーステムの下側にM1.6のナットを入れパーツ№.D21で塞ぐように接着します。

パーツ№.D21はグロスブラック⇒アルミシルバーの順で塗っておきます。

パーツ№.J9グリップをハンドルステーに押し込むようにして装着します。

グリップを装着したらパーツ№.D14アッパーステムとハンドル部分でフレームを挟むようにしながらM1.6×16の黒ビスを通してハンドルをフレームに固定し、パーツ№.D1を両サイドに通して取り付けます。

アッパーステムはグロスブラックで、パーツ№.D1はグロスブラック⇒スーパージュラルミンの順で塗っておきます。

3-2.メーター類の取付け

メータ部分を組み立てます。

パーツ№.D3、D22、D23をグロスブラック⇒スーパージュラルミンの順で塗装します。

D22のメーターは下側をマスキングしてフラットブラックで塗装し、乾いたらデカール⑦を貼ります。

デカールが乾いたら光沢のクリヤーでコートしておきます。

パーツ№.D24はセミグロスブラックで塗装し、サイドのボルト部分をエナメルのシルバーで差しておきます。

各々塗装が乾いたら組み立ててフレームに取り付けます。

パーツ№.D6ハンドルボスはグロスブラック⇒スーパージュラルミンの順で塗装しアッパーステムのビスを隠すように接着します。

パーツ№.D18はセミグロスブラックで塗装しハンドルボスに取り付けます。

3-3.フロントホイールの組立て

フロントホイールもリヤホイールの時と同じ要領で組立て塗装しますので、ここでは割愛します。

詳しくは第2回目の2-1項をご参照ください。

3-4.フロントホークの組立て

先ずブレーキパネルを2個作ります。左右の違いがあるので注意します。

パーツ№.D32、D33~34、D36~37をそれぞれグロスブラックで塗装します。そのあとD36~37はシルバーに、他はアルミシルバーで塗装します。

パーツ№.D32にはエッチングパーツを取り付けます。

つぎにフロントフェンダーを組み立てます。

パーツ№.A3とA4を接着し合わせ目のところを目立たなくなるまで♯1000位のペーパーをかけます。

サーフェーサーを吹いて合わせ目が目立たなければ本塗装に、まだ目立つようなら更にペーパーをかけサーフェーサーを吹いて確認します。

塗装は先ずグロスブラックで塗装し、その後アルミシルバーで2回くらい重ね塗りします。

乾燥したら光沢のクリヤーを吹いて十分乾かします。

フロントホークはアッパー側、アンダー側を共にグロスブラックで塗装し、その後アッパー側をシルバーで塗ります。

シルバーが乾燥したらオイルシールの上側をマスキングしてチタンシルバーで塗装します。

最後にアッパー側、アンダー側共に光沢のクリヤーでコートします。

十分乾燥させたらフロントホイールにタイヤを履かせ、フェンダー、ブレーキパネル、フロントホークを組付けます。

3-5.タンク・カウルの組立て

カウルを組み立てます。

パーツ№.A10~11、A16、A2、A5をカウル本体に取り付けます。

全体をグロスブラックで塗装したあと、アルミシルバーを2~3回重ね塗りします。

乾いたらデカールを貼付けます。フロントのゼッケンマークはマークセッターなどを使って凸面に馴染ませるようにして貼りますが、しわが残ってしまう場合はこの部分だけ塗ってしまった方がいいかも知れません。

実際私もしわが残ってしまったのでその部分をタッチアップしてなんとか誤魔化しましたけど、最初から塗ってしまえばそんな手間もかけずに済んだかと思います。

この辺は作る方の判断で決めてもらうのがよろしいかと思います。

デカールを貼り終えたらインレットマークを貼付け、光沢のクリヤーを少々厚めに吹いて乾燥させます。

厚めといっても垂れないように注意しましょう。垂れると厄介ですから…

乾燥は冬場だったら1週間、夏場でも4~5日はほっときましょう。表面が乾いているように見えても摘まむと指紋が付いてしまうことがありますので我慢します。

指紋が付くとこれがまた厄介ですから…

乾燥したら♯1000位のペーパーで全体を研いでいきます。研ぐといってもゴシゴシするのではなく軽く撫でるように磨いていきます。

特に角っこは塗装が剥げやすいので少し充てるだけにしておき、またデカールの貼付け面はデカールを削ってしまわないように細心の注意で行います。

ひと通り研いだら光沢のクリヤーを1回目よりも薄めに吹いて、2日置いたらまた同じように研いでもう1回クリヤーを吹きます。

今度は半日程度置いたらコンパウンドで磨きます。最初は細目、最後に仕上げ目で磨いて水洗いをします。

ここまで済んだらカウルの裏側を塗装します。

エナメルのフラットブラックで裏側全体を塗装し、表面にはみ出た部分はエナメル溶剤で拭きとります。

最後にエッチングパーツを取り付けます。

つづいて・・・

タンクとシートカウルを組み立てます。

パーツ№.A8とA9をポリキャップを入れて接着します。

このタンクとシートカウルにピンクサーフェーサーを吹き付けます。

赤で塗装する際はこのピンクサーフェーサーが欠かせません。赤は下地の色が反映しやすいので塗装が難しいのですが、これを下地に塗ると何度も重ね塗りする必要がなく発色が良くなりますので、是非使ってみてください。

次は本塗装します。ブライトレッドを薄めに2~3回吹いてよく乾燥させます。

乾燥したらデカールを貼り、光沢のクリヤーを吹いて研ぎ出しをしますが、カウルの研ぎ出しと同じように乾燥具合に気を付けて行います。

研ぎ出しを終えたらパーツ№.A7をホワイトで塗り、A6はグロスブラック⇒スーパージュラルミン、仕上げに墨入れブラックを塗り取り付けます。

シートカウルにはパーツ№.D30、D31をグロスブラック⇒スーパージュラルミンで塗装し各々取り付けます。

パーツ№.J1にインレットマークを貼り、シートカウルに取り付けます。

3-6.カウルの取り付け

スクリーンをカウル本体に取り付けます。接着はしません。はめ込むだけです。

カウル本体をM1.2×2.5のビスでフレームに取り付けます

スクリーンをカウル本体に取り付けます。接着はしません。はめ込むだけです。

カウル本体をM1.2×2.5のビスでフレームに取り付けます

3-7.オイルクーラーパイプの取り付け

オイルクーラーパイプを塗り分けます。

パーツ№.J3とJ5のジョイント部をチタンゴールドで塗り、ボルト状になっている部分をメタリックブルーで塗り分けます。

他の部分は塗装せずカウルにそれぞれ取り付けます。

パーツ№.A15とA13をグロスブラック⇒アルミシルバーで塗装し、光沢のクリヤーを吹いて2~3回研ぎ出しします。

最後に裏面をエナメルのフラットブラックで塗装しマグネット2個を瞬間接着剤で取り付けます。

3-8.フロントホークの取り付け

フロントホークをハンドルに差し込んで取り付けます。

スタンドを組み立て、セミグロスブラックで塗装します。

3-9.フューエルタンクの取り付け

最後の工程です。

タンクにビニールパイプQを取り付けキャブレターに接続しつつ、タンクをフレームに取り付けます。

シートカウルを取り付け、パーツ№.J2とエッチングパーツ⑥を瞬間接着剤で固定しタンクとシートカウルの間に挟むようにして取り付けます。

エッチングパーツの③をフレームサイドに接着して完成となります。

3-10.主なパーツの塗装レシピ(その3)

主なパーツに使用したカラーを塗装した順番で記載しています。

1)ハンドル

  • ①タミヤ TSー14ブラック
  • ②タミヤ TSー17アルミシルバー
  • ②タミヤ TSー17アルミシルバー《ハンドルステー》
  • ③GSIクレオスSM208スーパージュラルミン《ハンドルレバー》
  • ④タミヤ LPー1ブラック《クランプ部》

2)メーター

  • ①タミヤ TSー14ブラック
  • ②タミヤ TSー17アルミシルバー
  • ③タミヤ XFー1フラットブラック
  • ④ガイアノーツ ピンポイントシルバー《ボルト部》

3)フロントホーク

  • ①タミヤ TSー14ブラック
  • ②GSIクレオスSM208スーパージュラルミン
  • ③タミヤ Ⅹー32チタンシルバー

4)フロントフェンダー

  • ①タミヤ TSー14ブラック
  • ②タミヤ TSー17アルミシルバー
  • ③GSIクレオス Mr.スーパークリアー光沢

5)カウル

  • ①タミヤ TSー14ブラック
  • ②タミヤ TSー17アルミシルバー
  • ③GSIクレオス Mr.スーパークリアー光沢

6)タンク・シートカウル

  • ①タミヤ ファインサーフェイサー(ピンク)
  • ②タミヤ TSー49ブライトレッド
  • ③GSIクレオス Mr.スーパークリアー光沢

3-11.最終回ポイント・まとめ

第3回目、最終回となった今回のポイントはカウルとフューエルタンク、シートカウルの塗装でしょうかね。

ここの出来栄えが全体のイメージに大きく影響してしまいますから、綺麗に仕上げてイメージアップを図りたいところです。

何度も書いてますが、シルバー系の塗装時は黒を下地に塗ることを忘れずに実施します。

赤を塗る場合はピンクサーフェーサーを下地に塗ると発色がいいです。

クリヤーは最初だけ集めに塗ってとにかく十分乾くまで❝待つ❞です。

研ぎ出しも2~3回やるとツヤツヤになります。

見た目が大事ですから面倒でもコツコツやって素晴らしい作品に仕上げましょう。

最後にこのキット、エンジンやハンドル周り、サスペンションに前後ホイールと細かく再現されていて実に秀悦なキットです。

みなさんも是非挑戦してみてください。

と、いうことで『HONDA RC166をつくる』終わりにさせて頂きたいと思います。

ありがとうございました。

HONDA RC166 タミヤ 1/12 製作(その2)

リアルプロダクション第2弾 ホンダRC166 -2

前回記事:HONDA RC166 タミヤ 1/12 製作(その1)

RC166をつくる…2回目はリヤホイールの組み立てから始めていきたいと思います。

2-1.リヤホイールの組立て

このキットのホイールはメッキが施されています。通常メッキパーツはランナーから切り離した部分の処理をどうにかしないといけないんですが、例えばその部分を塗るとかメッキシートを張るとか、何れにしても違和感が出ます。

そこで私の場合メッキパーツは一旦メッキを落としてから切り出して、メッキシルバーなどを塗装するようにしてます。

ところがこのキットはランナーから切り離した部分が、スポークだったら接着面になってたり、リムの場合はタイヤで隠れたりと、メッキパーツの泣き所を完全に克服してしまっているのです。

とても秀悦なキットです。

でも私はいつもの癖でメッキ落としから始めたのでした。

さて、前置きが長くなってしまいましたが始めていきたいと思います。

前述したように先ずリヤホイールのメッキを落とします。

バケツに水を張り漂白剤を入れます。水4~5ℓにキャップ1~2杯ってとこでしょうか。適当にいつも混ぜてます。

この水にパーツを漬けます。このキットの場合2~3時間で落ちてたような気がします。

メッキが落ちたら水で濯いで乾かします。

メッキを落としたらランナーから丁寧に切り出します。特にスポークは細いので折れないように注意して切り出します。

切り出したら説明書をよ~くみて組み立てましょう。

接着剤は流し込みタイプを使います。

左右のホイールをクリップなどで固定してから、リムとリムの間に接着剤を流し込んで固めます。

固まったら塗装していきます。

先ずグロスブラックで塗装し、そのあとメッキシルバー等で塗装します。

以上でリヤホイールの組み立て、塗装は終わりです。

ここでフロント側もやってしまうのがいいでしょう。

思えばこの工程がこのキット最大の難所だったかもしれません。

2-2.リヤブレーキ・チェーンの組立て

リヤブレーキパネルを組み立てます。

パーツ№.D39、D40、D43をそれぞれグロスブラックで塗装します。そのあとD40はシルバーに、他はアルミシルバーで塗装します。

パーツ№.D43にエッチングパーツを取り付けます。

エッチングパーツの切り出しには専用のはさみなんかもありますが、カッターでザクっといってしまう方がいいかと思います。

ただ、切る時の勢いで何処かへ飛んで行ってしまわないように十分気を付けます。細かいパーツなので飛ばしてしまうと探し出すのに非常に苦労しますから…

無事切り出したらパーツ№.D43の曲がりに合わせて曲げ、接着面を折り曲げます。

折り曲げるのにも専用のベンダーというものがあります。

普通のペンチでもイケなくはないですが、平らに折り曲げるのにはこのエッチングベンダーが便利です。

エッチングパーツを瞬間接着剤で付けたら、他のパーツD39、D40と組付けます。

組みあがったらブレーキパネル全体に墨入れブラックをサッと塗っておきます。

チェーンは全体をグロスブラックで塗装したあと、スーパージュラルミンで塗装します。

その後、スプロケットを除いてチェーンの部分のみ筆を使って墨入れブラックを差していきます。

スプロケットはボルト部分にエナメルのコッパーを細筆を使い差すような感じで塗っておきます。

パーツ№.D42はチェーン部と同じくグロスブラック、スーパージュラルミンの順で塗装し、エナメルのグロスブラックを3倍程度に希釈して全体にサッと塗ります。

乾いたらスプロケットに取り付けます。

2-3.スイングアームの組立て

スイングアームを組み立てます。

先ずパーツ№.B15とB16を接着します。それをパーツ№.B17、B18で挟むように取付け、パーツ№.B12、B13をそれぞれ接着します。

組みあがったらグロスブラックで塗装し、乾いたらエッチングパーツ④を丁寧に折り曲げはめす。

つづいてリヤホイールにタイヤ(太い方)を履かせてチェーンとブレーキパネルで挟むように、M1.6×20のビスでスイングアームに取り付けます。

パーツ№.D7はグロスブラック⇒シルバーの順で塗装しM1.2×2.5のビスでブレーキパネルに取り付けます。

2-4.リヤサスペンションの組立て

リヤサスペンションの組み立てです。

パーツ№.D10、D13、D20をグロスブラックで塗装し、D10とD13はアルミシルバー、D20はスーパージュラルミンでそれぞれ塗装しておきます。

パーツ№.D10に瞬間接着剤を使ってシャフトを取り付け、スプリングとアジャスタ(D20)を通してD13に押し込みます。

サスペンション、スイングアームをフレーム本体に取り付けます。

スイングアームをフレームにM1.6×20の黒ビスを通して組み込みます。

スイングアームを組み込んだらサスペンションの上側をM1.2×4の黒ビスで、下側をM1.2×2.5の銀ビスで取り付けます。

パーツ№.D2はグロスブラック⇒シルバーの順で塗装し、フロントスプロケットに差し込みます。

パーツ№.E43チェーンカバーは、チタンゴールド+レッドブラウン(4:1)で塗装し、乾いたら半光沢のクリヤでコート、更に乾いたらボルト部分をエナメルのシルバーで差していきます。

ビニールパイプを差し込んでフロントスプロケット部に差し込むように取り付けます。接着はしません。

2-5.マフラーの組立て

マフラーを組み立てます。

パーツ№.E60を除いて6本全てを組み立て、セミグロスブラックで塗装します。

パーツ№.E60はグロスブラックで塗装したあと、スーパージュラルミンで塗装します。

2-6.マフラーの取付け

エンジンにマフラーを取り付けます。

パーツ№.E60を通して左右のマフラーをシリンダーブロックの排気口に差込み、中間部分をM1.2×6の黒ビスで固定します。

パーツ№.D4ブレーキペダルはグロスブラック⇒シルバーの順で塗装しフレームに取り付けます。

以上でマフラーの取り付けまで完了しました。

2-7.主なパーツの塗装レシピ(その2)

主なパーツに使用したカラーを塗装した順番で記載しています。

1)スポークホイール

  • ①タミヤ TSー14ブラック
  • ②ガイアノーツ プレミアムミラークローム

2)ブレーキパネル

  • ①タミヤ TSー14ブラック
  • ②タミヤ TSー17アルミシルバー
  • ③GSIクレオスSM208スーパージュラルミン

3)チェーン

  • ①タミヤ TSー14ブラック
  • ②ガイアノーツ プレミアムミラークローム
  • ③タミヤ墨入れブラック(筆塗り)

4)スイングアーム

  • ①タミヤ TSー14ブラック

5)サスペンション

  • ①タミヤ TSー14ブラック
  • ②タミヤ TSー17アルミシルバー
  • ③GSIクレオスSM208スーパージュラルミン

6)マフラー

  • ①タミヤLP-5セミグロスブラック
  • ②GSIクレオスSM208スーパージュラルミン《フランジのみ》

2-8.今回のポイント

第2回目のポイントは先ずホイールの組立てでしょうかね。

本文でも書いてますがスポーク部がとにかく細いので折らないように細心の注意を持って、切り出しと取り付けを行います。

また、今回はメッキを落として再塗装する方法でご紹介していますが、メッキを落とさずに組み立てる場合は、スポーク先端部分のメッキを剥がす必要がありますのでご注意ください。

あとはエッチングパーツが僅かですが出てきました。

ランナーから切り出す際はニッパーだとパーツが変形する場合があるので、カッター等でザクっと切るのがいいです。

ただカッターもあまり切り過ぎると刃がボロボロになってしまうので、彫刻刀を専用で置いておくのがいいかも知れません。

折り曲げる際は専用のエッチングベンダーが便利です。ラジオペンチなんかでも代用できなくはないですが、先端が平たくなっていないと綺麗に折れません。綺麗に曲げるならエッチングベンダーを使った方がいいでしょう。

最後はマフラーの塗装についてです。

マフラーはセミグロスブラックを塗装するだけでクリヤー等でコートしないようにします。

今回のように黒系マフラーの場合、塗料吹きっぱなしの方がリアルな感じが出ます。

こんなところでしょうか。

さて、今回はこの辺で終わりにさせて頂いて、つづきは3回目ということで書かせて頂こうかと思います。

3回目はフロント周りの組立てと、いよいよカウル類の取付けに入っていきますのでお楽しみに!

それではどうもありがとうございました。

次回の記事:HONDA RC166 タミヤ 1/12 製作(その3)

HONDA RC166 タミヤ 1/12 製作(その1)

リアルプロダクション第2弾 ホンダRC166 -1

只今からリアルプロダクションの第2弾ということで、タミヤの1/12スケールホンダRC166を作っていきたいと思います。

第1弾ではホンダNSR500の製作を行い製作過程を詳細にまとめたものをご紹介いたしましたが、大変ご好評をいただきましたので調子に乗って第2弾を計画、実行に移しました。

このキットもタミヤさんらしく精巧な出来栄えを割と簡単に味わえる内容となっています。

このRC166は1964年にイタリアGPでデビューした世界初の6気筒250㏄マシンRC165の発展型で、1966年マン島イギリスGPより参戦し、この年RC165と合わせて10戦11勝という圧倒的な強さで250㏄クラスを制覇した驚異のマシンなのですね。

で、本稿ではこの年のマン島TTレースでマイク・ヘイルウッドが乗車したゼッケン16番を作ります。

それでは早速始めていきたいと思います。

1-1.エンジンの組立て

①シリンダーブロックの組立て

先ずはシリンダーブロックを組立てます。細長いパーツを空冷エンジン特有のフィンを1段づつ重ねて組んでいくタイプです。

パーツ№.E41とE49を除いて全て組立て、グロスブラック ⇒ アルミシルバーの順で塗装します。

パーツ№.E41はコッパーで、E49はチタンゴールドとレッドブラウンを4:1で混合(※)して塗装し、各々所定の位置に取り付けます。

※この色はこの後も使うので小瓶などに纏めて用意しておくと便利です。

②クランクケースの組立て

クランクケースはパーツ№.E10、E12、E13、E31とE9を組み上げ、チタンゴールド+レッドブラウン(4:1)を塗装し、両サイドのカバー(E9)のボルト部分にエナメルのシルバーを載せる感じで塗ります。

パーツ№.E21とE30をそれぞれグロスブラック⇒スーパージュラルミンで塗装し、E30はその上に墨入れブラックをサッと塗り、乾燥したらE21と接着してからケース本体に取り付けます。

パーツ№.E44とE55をポリキャップを挟んで接着、パーツ№.E46、E50、E56、E59と共にお馴染みのチタンゴールド+レッドブラウン(4:1)で塗装して本体に取り付けます。

パーツ№.E11とE58はグロスブラック⇒アルミシルバーの順で塗装、パーツ№.E45はチタンゴールドで塗装し各々取り付けます。

全てのパーツを取り付けたら、艶消しのクリアを軽く吹いて乾燥したら、パーツ№.E46、E50のボルト部分にエナメルのシルバーを差しておきます。

1-2.シリンダーヘッド・キャブレターの組立て

①シリンダーヘッド・オイルパンの組立て

シリンダーヘッドを組み立てます。パーツ№.E27~E29、E32、E38、E39を組み立てます。

向きがあるので注意します。

つづけてパーツ№.E16、E17、E36、E37を取り付け塗装します。

グロスブラック⇒アルミシルバーの順で塗装しておきます。

パーツ№.E14、E15とE20はチタンゴールド+レッドブラウン(4:1)で塗装してからシリンダーのヘッド部分に取り付け、半光沢のクリアを吹いて乾燥したら乾燥したらカムカバーのボルト部分にエナメルのシルバーを差します。

パーツ№.E40、E47、E51、E57オイルパンは組み立ててからチタンゴールド+レッドブラウン(4:1)で塗装し、半光沢のクリアを吹いて乾燥したらオイルポンプの先端部分と各ボルト部分にエナメルのシルバーを差します。

シリンダーヘッドとオイルパンを前項で組立てたエンジン本体に取り付けます。

②キャブレターの組立て

キャブレターはパーツが細かいうえに搭載する位置も決まっているので説明書をよく見て間違えないようにしましょう。

塗装も可能な限り組立ててからやりたいところですが、塗分けが細かいので面倒ですが一つ一つ塗っていきます。

パーツ№.E2~E7をライナーから外さずにフラットアースで塗装し、艶消しのクリヤーを軽く吹いておきます。パーツ№.E48は切り出して同様の塗装をしておきます。

乾いたらライナーから切り出してエアベントジョイント部、エンジン側のジョイント部をエナメルのフラットブラックで筆塗します。

パーツ№.E61エアファンネルは切り出してから接着面を両面テープで厚紙などに張り付けて塗装します。

細かいので失くさないように注意します。

ホワイトとフラットイエローを1:1で混ぜ全体に塗装します。乾いたら半光沢クリヤーを軽く吹いておき、最後に墨入れブラックを筆でササっと塗っておきます。

パーツ№.E8とE42はグロスブラックで塗装し、その上からシルバーで塗装します。

以上が完了したら各パーツを組立てエンジン本体に取り付けます。

つづいてプラグの塗装をします。こちらも細かい部品なので切り出した後はなくさないように注意します。

パーツ№.E1をライナーから外さずにセミグロスブラックで塗装します。

次にエンジン側をシルバーで塗装します。シルバーは多少はみ出してもこの後の工程でカバーできるのでラッカー系の塗料を使って塗装します。

乾いたら中間部分にエナメルのホワイトを差すように塗り、ライナーから切り出してビニールパイプを挿入しエンジン本体に取り付けます。

ビニールパイプは1~6番ごとに決まった長さがあるので注意します。

本項最後はクラッチ部の組み立てです。

パーツ№.E53クラッチ板をチタンゴールド+レッドブラウン(4:1)で塗装します。

パーツ№.E52とE54クラッチカバーはブラックで塗装したあとシルバーで塗装し、半光沢クリヤーを吹いておきます。

乾いたら墨入れブラックをサッと塗って、エンジン本体に取り付けます。

本項は以上になります。

1-3.フレームの組立て

①フレームの組立て

フレームの組み立てはパーツ№.B8にB5を取り付けパーツ№.B1、B10と共にパーツ№.B3とB9で挟むように組み立てます。

つづいてパーツ№.B7とB11を取り付けたら全体をグロスブラックで塗装します。

次はパーツ№.B6イグニッションコイルをフラットアースで塗装し、艶消しのクリヤーを吹いて乾いたら両端の突起部分にエナメルのシルバーを塗ります。

イグニッションコイルとパーツ№.J4、J7、J8をフレーム本体に取り付けます。

パーツ№.J4、J7、J8はゴムパーツで塗装はしません。

ステップは金属パーツになっているのでエンドの部分のみセミグロスブラックで塗装します。

金属パーツだと塗装が剝がれやすいので塗装する部分にプライマーを塗るか、#1000位のペーパーを軽く当ててから塗るようにします。

ギヤーシフトはグロスブラックで塗装してからシルバーを塗装し、M1.2×6の黒ビスでステップと合わせてフレームに取り付けます。

②エンジンのマウント

今度はエンジンをフレームにマウントします。左側をM1.2×6、右側をM1.2×4の黒ビスで固定します。

エンジンをマウントしたらプラグコードをイグニッションコイルに接続します。

A~Fまでを説明書をよく見ながら間違えないように繋ぎます。

以上で、エンジンのマウントまで完了しました。

1-4.主なパーツの塗装レシピ(第1回)

主なパーツに使用したカラーを塗装した順番で記載しています。

1)シリンダーブロック

  • ①タミヤ TSー14ブラック
  • ②タミヤ TSー17アルミシルバー

2)クランクケース

  • ①タミヤ Xー31チタンゴールド+X-64レッドブラウン(4:1で混合)
  • ②GSIクレオス 半光沢クリヤー
  • ③ガイアノーツ ピンポイントシルバー《ボルト部分》

3)シリンダーヘッド・オイルパン

  • ①タミヤXー31チタンゴールド + X-64レッドブラウン(4:1で混合)
  • ②GSIクレオス半光沢クリヤー
  • ③ガイアノーツ ピンポイントシルバー《ボルト部分》

4)キャブレター

  • ①タミヤXFー52フラットアース
  • ②GSIクレオス艶消しクリヤー
  • ③タミヤXFー1フラットブラック(エナメル)

5)エアファンネル

  • ①タミヤXー2ホワイト + XF-3フラットイエロー(1:1で混合)
  • ②GSIクレオス半光沢クリヤー
  • ③タミヤ墨入れブラック(筆塗り)

6)プラグ

  • ①タミヤLP-5セミグロスブラック
  • ②GSIクレオスSM208スーパージュラルミン
  • ③タミヤXー2ホワイト(エナメル)

7)クラッチ板

  • ①タミヤXー31チタンゴールド + X-64レッドブラウン(4:1で混合)

8)クラッチカバー

  • ①タミヤLP-1ブラック
  • ②タミヤLP-70アルミシルバー
  • ③GSIクレオス半光沢クリヤー
  • ④タミヤ墨入れブラック(筆塗り)

9)フレーム

  • ①タミヤTSー14ブラック

10)イグニッションコイル

  • ①タミヤXFー52フラットアース
  • ②GSIクレオス艶消しクリヤー

1-5.今回のポイント

第1回目はエンジンをメインに作ってきましたが、細かいパーツが多く塗り分けが必要なところが多くありました。

塗り分けに関してはパーツが分かれている場合は、別々に塗装してからくっつければ難しくありませんが、一つのパーツを塗り分ける場合はマスキングをしたり、筆で塗り分けるようになります。

今回のケースで言うとプラグの塗り分けは、キャップ側がブラック、中間がホワイト、エンジン側がシルバーとなっていてしかも細かいパーツでした。

この場合は最初にブラックを全体に塗ります。細かいパーツなんでわざわざエアブラシを使わずとも筆塗りで十分だと思いますが、使う塗料はラッカー系かアクリル系にします。

次にエンジン側をシルバーに塗りますが、これもラッカー系かアクリル系の塗料を使います。

この時は白で塗る部分にはみ出してしまっても構わないので筆を使って塗っていきます。

最後は中間部分のホワイトですがエナメルの塗料を使います。失敗してもエナメル溶剤で簡単に落とすことができ、伸びが良いので細かい塗り分けには重宝します。

ちょうどこのホワイトで塗る部分はパーツの両サイドより細身になっているので、この中間辺りに細身の筆で塗料をのせるようにすると、細身の部分を流れるように伝って太くなっている所で体よく止まってくれて綺麗に塗り分けられます。

ボルトの部分なんかもエナメル塗料を使うと綺麗に仕上がると思います。何しろ失敗しても溶剤で簡単に落とせるのでやり直しが容易にできます。

但し、下地がエナメル塗料の場合はNGです。

また、アクリル塗料の場合でもシルバーなど色落ちしやすい色の場合は一緒に落としてしまうことがありますので、クリヤーで一旦コートしてから塗るようにします。

以上が、塗り分けについてでした。

その他、同じ色に塗るパーツは出来るだけ組み立ててから塗るようにするのと、細かいパーツは厚紙なんかに接着面を両面テープでとめると塗装しやすいです。

こんなところでしょうか。

つづいてはリヤホイールの組立てからになりますが、今回はここまでとさせて頂き、つづきはその2ということで書いていきたいと思います。

それではありがとうございました。

次回もお楽しみに

次回の記事:HONDA RC166 タミヤ 1/12 製作(その2)

HONDA NSR500 ’84 タミヤ 1/12 製作(その4)

リアルプロダクション第1弾 ホンダNSR500 -4

前の記事:1/12 タミヤ HONDA NSR500 製作(その3)

今回は4回目、最終回となります。

いよいよ完成間近です・・・

4-1.シートカウル、アンダーカウルの組立て

シートカウルとアンダーカウルを組み立てます。

カウル類は完成後一番目に付くところなので丁寧に組立てます。パーツ同士を合わせて裏側から流し込みタイプの接着剤を塗布していくとはみ出さずに綺麗に付きます。

タンクは説明書では最後の方に出てきますが、ここで組立てて塗装してしまいます。

パーツ№.A2とA3を組付けます。

4-2.タンク、カウル類の塗装

タンク、カウル類は先ず全体をグロスホワイトで塗装します。

このキットではサーフェーサーは使用していません。下地が城でしたし他の色を重ねるのであまり厚塗りしたくないからです。この辺は作る方のセンスでいいと思います。

グロスホワイトを2回くらい塗ったらよ~く乾燥させます。冬場だったら3日程度、夏場でも1~2日は乾燥させます。この後マスキングをする際、指を強く押し付けて指紋がついてしまわないようにするためですので気長に待ちましょう。失敗してやり直すより遥かにいいです。

ということで十分乾燥させたらマスキングをしていきます。

このキットにはマスキングラインシールといって、マスキングの型が印刷されたシートが付いています。

このありがたい便利なシートからラインに沿って丁寧に切り出しカウルに貼り付けます。

このマスキングシールにはポイントとなる ”►” マークが付いているので説明書をよく見ながらこのマークの合わせ目を確認して貼り付けていきます。

また、このマスキングシールではカバーできない部分があるので、そこは別売りのマスキングテープを使用してマスクしておきます。

忘れると悲しい目にあいます・・・実をいうと私は忘れて勢いよく塗装してしまいました。その結果当たり前ですが、お出直しと相成りました。

この悲しい思いを誰にも味わってほしくないという思いから、特に強調しておきます。

ま、フツーの人なら忘れるわけないか・・・

さて、つづきを書いていきます。

マスキングをしたら今度は赤色で塗装します。濃い目の赤でいいと思います。使ったのはタミヤのスプレー缶TS-8イタリアンレッドです。

下地が白なんでそのまま塗ってもいいですが、今回はタミヤのピンクサーフェーサーを吹いてからイタリアンレッド1回塗りで終わらせました。

下地が白でも赤系の色の場合は2~3回は重ね塗りしないと発色が悪いんで、またあまり厚塗りはしたくないんでそれならピンクサーフェーサー1回、イタリアンレッド1回でいこうという趣旨です。

赤色塗装にはこのピンクサーフェーサー、持って来いです。赤って元々難しいんですよね。濃いようでいて下地の色が出てしまう。従って2~3回の重ね塗りが必要になったりして厚塗り気味になってしまいます。このピンクサーフェーサーを使うと1~2回の塗装で鮮やかに発色します。よろしかったら使ってみてください。

4-3.デカール貼り

前項で白と赤色の塗り分けが出来たらデカールを貼っていきます。

ん、青は・・・とお思いのあなた、ご安心ください。このキットでは青の部分はデカールで表現されています。勿論デカールじゃやだーって方も多く居らっしゃると思いますので、そんな方々は赤を塗装した後マスキングをしてロイヤルブルーで塗って頂ければいいと思います。

私の場合はデカールを使用したんですが、シートカウルの排気管周りを貼るのに結構苦労しました。熱めのぬるま湯(変な表現ですが、わかります?)にデカールを浸して極力柔らかい状態にして貼らないとなかなか上手くいきません。結局失敗してこの部分だけ塗装する羽目になりました。

ということで、初めからデカールは使わないで塗装しちゃった方が、結果的に良かったかもしれません。あくまで私の場合ですが・・・

えーと、それでデカールですが先ほども書きましたように冬場でしたら熱めのぬるま湯、夏場でもなるべくぬるま湯を使って剥がしてください。また、必要に応じてマークフィットなる柔軟液の使用をお勧めします。特にフロントカウルの全面、黄色のゼッケンは球面状になじませるためマークフィットを使用します。なければ蒸しタイルを充ててもいいです。とにかく破れないように注意して馴染ませます。

因みにマークフィットですがソフトなタイプとハードなタイプ、超ハードなタイプがあります。違いはデカールを柔らかくする効力なので初心者の方はいきなりハードタイプは使わない方がいいと思います。位置決めをしっかりした後からでないと塗ってから、あっいけねーといって貼り直しが簡単にできなくなってしまいます。デカールがフニャフニャになってしまうので、動かす際に変形したり切れてしまうことがあります。ハードタイプの使用には十分ご注意を・・・

4-4.塗装の仕上げ、クリヤーコート

さて、なんとかデカール貼りまで完了したらクリヤーでコーティングしていきます。

デカールはよく乾燥させたあとに行ってください。

ん、カウルの裏側塗ったっけ・・・いいの?クリヤー吹いちゃって・・・

ご心配なく。先にクリヤー吹いちゃいます。

クリヤーは光沢のあるものを使用します。私の場合はスプレー缶タイプを使用しています。

一気に片付けられますからね・・・

で、塗り方のポイントですが最初は砂吹きで2回程、その後厚めに2回程吹いていきます。

砂吹きをするのはデカールにいきなりかけてしまうと変形したり、気泡が出たりするためです。

砂吹きとは遠目から軽~く吹くように、塗料が付着すると同時に乾燥してしまう位の感じで吹き付けることを言います。よく出てくる言葉ですので覚えておくと便利です。

さて、厚めのクリヤー塗装が終わったら暫く乾燥させます。最低でも1週間は放置しましょう。

ここで焦ると失敗します。ラッカー系のクリヤーの場合、表面は乾いていそうで指でつまんだりすると指紋が付いちゃうことがあります。この指紋が厄介なんですよ。結構深く跡が残ってちょっとペーパー掛けたくらいじゃ全然取れません。これで何度も失敗している私は乾燥中は決して触れたりはしません。気長に、心大きく待ちましょう。

じっと辛抱

さて、1週間開けたら今度は研ぎ出しをします。

ま、しなくてもこれで十分と思う方もいるかも知れませんが、是非やりましょう。光沢が明らかに違ってきますんで、それと研ぎ出しにはもう一つ意味がありまして、デカールの段差を無くして文字や記号など実車と同じような塗装された感を出すためでもあります。「如何にもデカール貼ってんな~」から脱却できるんです。

で、研ぐ方法ですが先ず1000のペーパーで全体を研ぎます。研ぐといっても塗装やデカールを剥がしてしまっては元も子もないんで、少し力を入れてゴシゴシと2~3回やればいいでしょう。

角っこの部分などは塗装が薄くなっているので、1回撫でる程度にしておきます。

研いだらまた光沢のクリヤーを吹き付けます。今度はそれほど厚く塗らずに全体をコートします。

乾いたらまた研ぐという工程を後はお好きなだけ繰り返していただきます。

って、あんまりやり過ぎてもクリヤーが分厚くなるだけでかえってディテールを損なう恐れがありますので、適当なところでやめておきます。なんでもやり過ぎは禁物です。私の場合は2回やって終わりにしてます。

研ぎ出しの後クリヤーを吹いて乾燥させる時間は1週間とはいわないまでも、3日は我慢しましょう。

では、2回研いでクリヤーを吹いた後という想定で話を進めましょう。

最後の研ぎ出しの後吹いたクリヤーは24時間程乾燥させたら次の工程に移ります。

今度は2000番のペーパーで全体を優しく撫でる様に研いでいきます。

指紋を付けないように気を付けてください。

研ぎが終わったらまたクリヤーを吹いていきますが、全体を覆う程度で厚く塗り過ぎないように注意します。

今度は半日程度乾燥させ、コンパウンドで最後の磨きをかけます。細目 ⇒ 仕上げ目の順でかけていきますが、細目だけでもいいと思います。

磨き終わったら水で流して柔らかい布などで吹いておきます。

長かった塗装編もこれでおしまいです。

と、思いきやまだ裏側塗ってませんでした。

さっき後でと言っておきながら、いかんいかん・・・

タンクとカウルの裏側はエナメルのフラットブラックをエアブラシで塗装します。

この時特に表面側にマスキングをするなどいったことは行いません。勿論吹き付けの最中はみ出してしまいますが気にせず裏側全体を塗装します。

フラットブラックで塗装が済んだら、はみ出た塗料をエナメルのうすめ液で拭き取っていきます。

綺麗に拭き取れたら今度こそこれで完了です。

最後の工程に進みます。

4-5.カウル・タンク・シートの取付け

さーていよいよ最後の最後ですよ。

焦って台無しにしないよう、はやる気持ちを抑えて落ち着いていきましょう。

先ずはパーツ№.A12とA13カウル取付け用のステーを塗装します。

セミグロスブラックで塗装後、先端部分をエナメルのシルバーで筆塗りして本体側へ取り付けます。

その後アッパー側のカウルをM.12のビス2本で取り付け、スクリーンをはめ込みます。

スクリーンは接着しません。

つづいてシートカウルをマフラーを通して取り付けます。

パーツ№.C41、C51シートをラバーブラックで塗装します。セミグロスブラックを塗装して、艶消しクリヤーでコートでもいいかと思います。ま、どちらかお好みで・・・

乾燥させてカウルに取り付けます。

パーツ№.C63、C64エアインテークをセミグロスブラックで塗装してタンクに取り付けます。

タンクをM.12のビスで車両本体に取り付けます。

パーツ№.B11、B12左右のステップをシルバーで塗装し、足を乗せるラバー部をフラットブラックで塗り取り付けます。

最後にアンダーカウルをはめ込むように取り付けます。

以上で全ての工程を終了です。

4-6.主なパーツの塗装レシピ(第4回)

主なパーツに使用したカラーを塗装した順番で記載しています。

◆タンク・カウル類

  • ①タミヤTSー26ピュアホワイト
  • ②タミヤ ファインサーフェイサー《ピンク》(赤塗装部の下地用)
  • ③タミヤTSー8イタリアンレッド
  • ④タミヤXー3ロイヤルブルー
  • ⑤GSIクレオス Mr.スーパークリアー光沢

4-7.今回のポイント

今回最終回のポイントはタンクやカウルの仕上げに尽きるかと思います。

ピュアホワイトで塗装した後のマスキングはこのキットに付属のマスキングシートで行います。丁寧に切り出して►マークの付いた部分を本体側のポイントに合わせて貼り付けます。

本文中にも書きましたが、マスキングシートから切り出したテープではカバーできないところもありますので、説明書をよく見て漏れの無いようにマスキングします。

赤を塗装する前にはピンクサーフェーサーを1回吹いておくと発色が良くなりますので、重ね塗りをしなくてもよくなります。

デカールはぬるま湯に浸して剥がします。ま、夏場は水でも平気ですけど冬場はぬるま湯でないと剥がれる様になるまで時間が掛かりますし、破れやすくなりますので気を付けます。

特に、今回のようなカウルの先端のような球面上の上に貼る場合は熱めのぬるま湯で柔らかくした上にマークフィットなどを使用して段々に馴染ませていきます。

蒸しタオルなんかで覆ってしまうのもいいかも知れません。

マークフィットは先にも書きましたが、ソフトなものから超ハードなものまでいくつか種類がありますので用途に合わせて使い分けていきましょう。

因みに超ハードなタイプのボトルには上級者向けと書いてあり、私には使う資格がありませんでした。

これを使うとデカールがフニャフニャになって凹凸なんかに確かに馴染むんですが、一発勝負でやり直しが出来ません。使う場合はしっかりと位置決めをしてから使うようにしましょう。

研ぎ出しは正直やらなくてもそれなりの出来栄えになりますが、やったものと比べると遥かに見劣りします。また、デカールの文字など如何にもデカール貼ってんなーという感じのものが、下地とデカールの段差を無くすために本体に印刷されてるかのような見栄えにすることが期待できます。

ですので出来るだけ研ぎ出しは、することをお勧めします。

研ぎ出しの回数は上の説明では2回ほど行っていますが、これ以上はあまり効果ない気がします。かえって塗料が厚くなりひび割れなどが起きてくる可能性があるので、ほどほどにしておくのがいいでしょう。

最後にクリアーコーティングについてです。

初めに吹く場合は砂吹きでデカールをいたわりながら、その後は少々厚めに吹いて乾燥させます。

冬場は1週間、夏場でも最低3日は乾燥させます。

乾燥時間も段階を追うごとに変化します、というかさせます。最後のコンパウンドをかける前は半日程度乾燥した状態でかけていったりしますんで、この辺はあまり理屈によらず自身の感覚でやってしまうのがいいと思います。

ま、なんでもそうですがあまり既成概念に囚われない方がうまくいったりしますんで、自身の感性や経験を信じてやっていくのがよろしいかと思います。

ということで4回にわたってお送りしてきましたタミヤ1/12スケールNSR500(’84)の製作記録、如何でしたでしょうか。

作り応えのあるいいキットでした。エンジン周りのディテールや組み方、足回りなんかも実に精巧な造りで流石だなーと思いました。

個人的にはこのスケールでこのキットに対抗できるのは、同じタミヤのホンダRC166以外に思い付かないな~

と言う訳で、次回のリアルプロダクションはHONDA RC166にしようと思いますのでお楽しみに・・・

それでは最後までお読みいただきありがとうございました。

失礼いたします・・・

HONDA NSR500 ’84 タミヤ 1/12 製作(その3)

リアルプロダクション第1弾 ホンダNSR500 -3

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今回3回目となります。フロントホイール周りの組立てから始めます。

3-1.フロントホーク・ホイールの組立て・塗装

フロントホークはインナーチューブをセミグロスブラック、アウターチューブは組立ててからグロスブラックで塗装後、メッキシルバー等で塗装します。それから墨入れブラックを薄く筆塗りして、ブレーキキャリパーの付く部分をチタンシルバー、セミグロスブラックで塗り分けます。最後にボルトの部分にエナメルのシルバーを差します。

フロントホイールはリヤと同様にセミグロスブラックで塗装してからボルト部分にエナメルのシルバーをのせて仕上げます。

ブレーキディスクローターは塗装する前に、0.4mmのピンバイスで穴あけを施します。

面倒ですがこうすることでリアルな感じが増しますので面倒ですが頑張ってやってみましょう。

穴を開けたらグロスブラック⇒メッキシルバーの順で塗装し、ローターの外側部分(パッドの当たる部分)をマスキングしてチタンゴールドを薄めに塗ります。

乾いたらボルト部分にエナメルのシルバーを差して、ホイールに取り付けます。

3-2.フロントホークの組立て

前項で組立てたホークとホイールを組んでいきます。

先ず細かいパーツを塗装します。パーツ№.C8、C7は接着してからセミグロスブラックで塗装します。

パーツ№.A6フロントフェンダーは下地にタミヤのピンクサーフェーサーを吹いてから、イタリアンレッドで塗装します。

ホイールの組み方は、先ずM1.6のビスをホークとホイールに通してグラつかない程度に固定してからフェンダーとアンダーステムを挟んで接着します。

接着剤は流し込みタイプを使用しそれぞれのパーツの間に少量流し込む感じですると、はみ出しもなくキレイに仕上がると思います。

3-3.スタンド、ブレーキキャリパーの組立て、塗装

スタンドは組み立ててからセミグロスブラックで塗装し、最後に半光沢のクリヤーを全体に吹いて仕上げます。

パーツ№.C25アッパー側のステムはセミグロスブラックで塗装し、ボルト部分にエナメルのシルバーを差して取り付けます。

ブレーキキャリパーは左右1個ずつを組み立てたらグロスブラックで塗装し、その上からメッキシルバー等で塗装します。

乾燥したら墨入れブラックを薄めに塗り、ボルト部分にエナメルのシルバーを差してフロントホークに取り付けます。

ビニールパイプを左右それぞれの長さに切って差し込んでおきます。

3-4.フロントホークの取付け

いよいよフロントホークをフレームに取り付けます。

が、はやる気持ちを抑えて先ずは細かいパーツを仕上げていきます。

パーツ№.C49とC50をセミグロスブラックで塗装します。

パーツ№.C9トップブリッジはセミグロスブラックで塗装してから、ブレーキのリザーブタンクをエナメルのフラットホワイトで筆塗りします。はみ出さないようにトップブリッジ側をマスキングしておくと安心です。最後にパーツ№.C21キャップをセミグロスブラックで塗装して被せます。

パーツ№.C47、C48(左右別)はフラットアルミで塗装し半光沢クリヤーでコートしてから突起部にエナメルのセミグロスブラックを差します。

ここまで済んだらパーツ№.C49をフロントホークに通してトップブリッジを被せフレーム先端にM1.6のビスで固定します。

フロントホークの取付けができたら、トップブリッジにパーツ№.C50とC47を取り付けます。

パーツ№.C47とC48は左右と向きがあるので注意して取り付けます。

最後にパーツ№.C1をフラットアルミで塗装、半光沢クリヤーでコートしてトップブリッジを固定したビスの上に被せるように取り付けます。

あともう一つ、パーツ№.B59ステアリングダンパーの取り付けです。

メッキシルバーで塗装してM1.2のビスでフロントホークに固定します。

3-5.ハンドル、メーターパネルの組立て、パイピング

パーツ№.B42、B43ハンドルはセミグロスブラックで塗装し、グリップ部分をエナメルのフラットブラックで塗分けます。又は先にフラットブラックで全体を塗装してからグリップの部分をマスキングしてセミグロスブラックを塗装してもいいかも知れません。やりやすい方でやって頂ければいいと思います。

グリップエンドはエナメルのホワイトをチョンとのせる感じで塗ってから、左右ともに固定します。

パーツ№.C31、C32燃料フィルターケースを組立て、パーツ№.C5を取り付けてからセミグロスブラックで塗装します。

パーツ№.E1はホワイト、C4はチタンゴールドで塗装し燃料フィルターケースに取り付け、ケース本体をフレームに固定します。

メーターパネルは先ず全体をセミグロスブラックで塗装し、半光沢クリヤーでコートします。

十分乾いたらエナメルのダークグレイを最初は3倍程度に希釈して、端の方、周囲から満遍なく少しづつ流し込んでいきます。毛細血管現象と表面張力を利用して凸部分を回り込むように染めていきます。

上手くいったら2倍程度に希釈したダークグレイで同じように染めていきます。

塗り分けができたらメーター類のデカールを貼り十分乾燥させた後、半光沢クリヤーで最初は砂吹きをしながらコートします。

パイピングは説明書を見ながら取り回しの位置をよく確認して行います。

面倒な工程ですがこれがないとサマにならないのでじっくり取り組みましょう。

3-6.フューエルタンクの塗装、取付

いよいよ車体周りでは最後の工程になります。

フューエルタンクはパーツ№.A5とC6を除いて組立て、グロスブラックを塗装した後アルミシルバーで塗装します。乾燥したら半光沢クリヤーで全体をコートします。

パーツ№.A5はチタンゴールド、C6はセミグロスブラックで塗装しフューエルタンク本体に取り付けます。

最後にM1.2のボルト4本で車体下部に取付け、ビニールパイプを接続します。

これで車体部分は完成です。

3-7.主なパーツの塗装レシピ(その3)

主なパーツに使用したカラーを塗装した順番で記載しています。

◆フロントホーク(インナーチューブ)

  • ①タミヤLP-5セミグロスブラック

◆フロントホーク(アウターチューブ)

  • ①タミヤTSー14ブラックガイアノーツ プレミアムミラークローム
  • ②タミヤ墨入れブラック(筆塗り)

◆ホイール

  • ①タミヤLPー5セミグロスブラック
  • ②ガイアノーツ ピンポイントシルバー

◆ブレーキディスクローター

  • ①タミヤTSー14ブラック
  • ②ガイアノーツ プレミアムミラークローム
  • ③タミヤⅩー31チタンゴールド≪ブレーキパッドの当たらない部分≫

◆ブレーキキャリパー

  • ①タミヤTSー14ブラック
  • ②ガイアノーツ プレミアムミラークローム
  • ③タミヤ墨入れブラック(筆塗り)

◆メーターパネル

  • ①タミヤLPー5セミグロスブラック
  • ②タミヤⅩFー24ダークグレー

◆フューエルタンク

  • ①タミヤTSー14ブラック
  • ②タミヤTSー17アルミシルバー
  • ③GSIクレオス半光沢クリヤー

3-8.今回のポイント

①ブレーキディスクローター

実車のブレーキディスクローターはドリルドディスクとなっていて、このキットでも再現はされていますが完全に穴が開いている訳ではありません。

墨入れをすれば遠目にはそれなりの雰囲気は楽しめますが、穴を開けた方が断然リアルな感じは増します。

地道な作業で数も多く面倒ではありますが、完成度を上げるためにも頑張って挑戦してみましょう。

因みに今回使用したドリル径は0.4mmですが作る方のセンスでもう少し大きめ或いは小さめを選んで頂ければいいと思います。

②メーターパネル

メーターパネルも完成度を決める大事な部分になるかと思います。

円形のメーター部分はマスキングで塗り分けも出来なくはないですが、綺麗な円形に塗り分けるのはなかなか難しいです。

私の場合は先の説明でも書いているように先ずブラックで全体を塗り、クリヤーでコートした後エナメル塗料を3倍程度に希釈して、それを筆に含ませ四方から流すように入れていきます。

毛細血管現象と表面張力をうまく利用してメータの円形部分を回り込むように塗料の流入を調整しながら流し込んでいきます。塗料自体を薄めているので何度か繰り返し流していきます。

2回目以降から少しづつ濃くしていってもいいかも知れません。あまり回数を重ねるとメーター部分を吞み込んでしまうので色が付いたら良しとしました。

こんなところで今回は終わりにしたいと思います。

次回はいよいよ終盤、タンクやカウル類の塗装・組立てに入っていきます。

次回もお楽しみに・・・

次の記事:1/12 タミヤ HONDA NSR500 製作(その4)

HONDA NSR500 ’84 タミヤ 1/12 製作(その2)

リアルプロダクション第1弾 ホンダNSR500 -2

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今回は2回目ということで前回製作したフレームとエンジンのマウント、チャンバーの組立て・塗装から始めていきたいと思います。

特にチャンバーはこのマシンの特徴ともいうべき配置で、エンジン上部を通しているためタンクを外した状態だと一番目につきます。

ですので手を抜かずにしっかり塗装し、組み立てましょう。

2-1.エンジンのマウント [1/12 TAMIYA NSR500]

フレーム後部にパーツ№.E3を取り付けてから、M1.2のビス4本を使ってエンジンをマウントします。

パーツ№.E3は塗装はせずそのまま取り付けます。

右側のイグニッションコイルにプラグから延びたコードを差し込みます。

2-2.マフラー・チャンバーの組立て・塗装

マフラーとチャンバーを組立てます。

マフラーはパーツ№.B54にB51を取り付けて塗装します。パーツ№.B52の排気口はマフラー本体とは別に塗装します。

両方とも先ずグロスブラックで塗装します。その後、マフラー本体はGSIクレオスのスーパージュラルミンで塗装、排気口はガイアノーツのプレミアムミラークロームで塗装後、墨入れブラックをサッと塗っておきます。乾燥したらマフラー本体に取り付けます。

チャンバーも先ずはグロスブラックで塗装します。乾燥したらガイアノーツのプレミアムミラークロームで全体を塗ります。乾燥したらエナメルのクリアオレンジを4~5倍に希釈して薄っすら吹き付けます。次にチャンバー前方の曲がりの部分にエナメルのクリアブルーをこちらも4~5倍に希釈して薄っすら吹き付け、その後エナメルのセミグロスブラックを3倍程度に希釈して、チャンバーの溶接部分に沿うように縦方向に薄く塗装します。

説明書ではチタンシルバーとブロンズを2:1で混ぜて塗装すよう指示していますが、前述した塗装の方が断然質感が良くなります。

2-3.マフラー・チャンバー・ラジエターの取り付け

チャンバーは先ず右側の後端をフレーム後方に通してから前端部分をエンジンに取り付け、左側も同様にしてエンジンに取り付けます。

エンジン側への組み込みはズレることなく気持ちいいほどピタッと収まって、この辺りはさすがタミヤだな~と感心してしまいました。

ラジエターは全てのパーツを組んでしまい、グロスブラック塗装 ⇒ スーパージュラルミン ⇒ 光沢クリアの順で塗装します。

乾燥したらマスキングをして両サイドのウォーターラインの一部をフラットブラックで塗装し、最後にラジエターフィン両面に墨入れブラックを差して、フレームに取り付けます。

2-4.リヤダンパー・スイングアームの組立て・塗装

リヤダンパーはパーツ№.B28とB29でポリキャップを挟むように組立てます。接合面は♯1000くらいのペーパーで均しておきます。

色はグロスブラックで塗ったあと、チタンシルバーとチタンゴールドで塗り分けます。

パーツ№.E2は塗装しません。

リザーブタンクは、グロスブラック⇒メッキシルバーの順で塗装しマスキングして帯の部分を白で塗ります。先端をエナメルのシルバーで塗り、最後に墨入れブラックを軽く筆塗りします。

スイングアームは組立ててからグロスブラック⇒アルミシルバーの順で塗装します。

後端のアジャスター部分はエナメルのチタンゴールドを塗り、乾燥したら全体に半光沢のクリヤーを吹きます。

パーツ№.C56 はグロスブラックで塗装してスイングアームに取り付けます。

前項で作ったリザーブタンクとダンパーを取り付けます。

2-5.リヤホイールの組立て・塗装

先ずブレーキの塗装をします。パーツ№.B10、B13、B22、C57全部グロスブラックで塗装します。

C57以外はメッキシルバーかミラークロームで塗装し、乾燥したら墨入れブラックを薄っすら筆塗りしておきます。

B22ブレーキディスクはボルト部分にエナメルのシルバーを細い筆で塗料をのせる感じで塗っていきます。

B10とB13のキャリパーのボルト部分にもエナメルのシルバーを塗っておきます。B13はキャリパーから下の部分をセミグロスブラックで塗装し、ディスクを挟んでC57を組み込みます。

リヤホイールは組み立ててからセミグロスブラックで塗装し、半光沢クリヤーを全体に吹き乾燥したらエナメルのシルバーでボルト部分を細い筆を使ってチョンとのせるような感じで塗っていきます。

チェーンはグロスブラック⇒メッキシルバー等で塗装し乾燥したら墨入れブラックでチェーン部分を塗っておきます。

スプロケットはX-31チタンゴールドで塗装します。

ホイールにタイヤを履かせてブレーキ、チェーンを取り付け、スイングアームにM1.6のビスを通して固定します。

2-6.スイングアームをフレームに取り付ける

前項で組立てたスイングアームをフレームに取り付けます。

ダンパーは頭の部分の向きがあるので注意します。

パーツ№.B4、B21はグロスブラック⇒シルバーを塗り、B4の方は乾燥させて墨入れブラックをサッと塗ってから組み込みます。

2-7.主なパーツの塗装レシピ(その2)

主なパーツに使用したカラーを塗装した順番で記載しています。

※筆塗りと書いているもの以外は全てエアブラシ、またはスプレー缶を使用しています。

◆チャンバー

①タミヤTSー14ブラック
②ガイアノーツ プレミアムミラークローム
③タミヤXー26クリヤオレンジ(エナメル)
④タミヤXー23クリヤブルー
⑤タミヤ墨入れ塗料ブラック

◆マフラー

①タミヤTSー14ブラック
②ガイアノーツ プレミアムミラークローム≪太鼓部分≫
③GSIクレオスSM208スーパージュラルミン≪排気口部分≫
④タミヤ墨入塗料ブラック≪排気口部分に筆塗り≫


◆ダンパー

①タミヤTSー14ブラック
②タミヤX-32チタンシルバー
③タミヤX-31チタンゴールド
④GSIクレオスSM208スーパージュラルミン
⑤タミヤ墨入塗料ブラック≪全体に薄く筆塗り≫


◆リザーブタンク

①タミヤTSー14ブラック
②ガイアノーツ プレミアムミラークローム
③タミヤ墨入塗料ブラック≪全体に薄く筆塗り≫
④タミヤXー2ホワイト(エナメル)
⑤ガイアノーツ ピンポイントシルバー


◆ホイール

①タミヤLPー5セミグロスブラック
②ガイアノーツ ピンポイントシルバー≪ボルト部分筆塗り≫


◆チェーン

①タミヤTSー14ブラック
②ガイアノーツ プレミアムミラークローム
③タミヤ墨入塗料ブラック≪チェーン部分に筆塗り≫
④タミヤXー31チタンゴールド≪スプロケット≫

2-8.今回のポイント

①チャンバー

このマシンの場合、カウルを外した状態だとチャンバーが兎に角目立つので、ここをしっかり仕上げておくとかなりいい出来になると思います。

焼けた金属表面を再現する方法は、上の説明でも書いたように先ずグロスブラックで塗装しますが、表面を出来るだけツルツルにしておくことで艶が良くなります。

黒の後はガイアノーツのミラークロームなどで塗装しますが、厚塗りせず薄っすらと吹き付ける感じで全体がカバーできればOKです。

クリヤオレンジは全体に塗るのではなく、部分的に(適当に3分割くらいして)薄~く吹いておきます。

クリヤブルーはチャンバーの曲がり部分にこちらも薄~く吹き付けます。何れもエナメル塗料です。

最後はセミグロスブラックを3~4倍に希釈してから、エアブラシを細吹きにして先ず全体に薄っすらと、あとは溶接箇所に沿ってなぞるように何回か往復しながら吹いていきます。

一発勝負ではありますが、エナメル塗料ならうすめ液でサッと拭き取れますので、その気になれば何回でもやり直しが可能です。

②ホイール

ホイールも出来栄えに大きく影響しますのでしっかり仕上げておきましょう。

全体をセミグロスブラックで塗装します。乾いたらエナメル塗料のシルバー(ガイアノーツのピンポイントシルバーがお勧め)を面相筆でボルト部分にチョンとのせる感じで塗っていきます。

あまり薄すぎると流れてしまいますので、最初は原液のままのせて、ノリが悪ければ少しうすめていく感じで試してみてください。これもエナメル塗料なのでうすめ液でサッと拭き取れますが、あまりやり過ぎると下地の黒にキラキラ感が残ってしまうのでご注意を!

と、こんなところでしょうか。

つづいてフロントホイール周りの組立てになりますが、今回はここまでとさせて頂き次回3回目で書いていこうと思います。

それではありがとうございました。

次回もお楽しみに・・・

次の記事:1/12 タミヤ HONDA NSR500 製作(その3)

HONDA NSR500 ’84 タミヤ 1/12 製作(その1)

リアルプロダクション第1弾 ホンダNSR500 -1

今回は80年代に2輪ロードレース界で活躍したHONDA NSR500を、タミヤさんから発売されている1/12スケールのキットでつくります。

これ、実に秀悦なキットなんです。

何がというと、精巧で完成度が高いのに作るのはそれほど難しくない。

簡単とは言わないが少しの経験と勇気があれば誰でも素晴らしい作品をつくれる。

さすがタミヤ! ・・・と、思わず叫んでしまう、そんなキットなんですが、説明書に沿って詳しく解説したこの記事を参考にして、あなたも挑戦してみてはいかがでしょう。

第1回目は、フレームとエンジン部分の組立てを紹介していきます。

このキットは1984年に3人のレーサーが使用したマシンから一つ選んで作ることが出来ます。

本稿では当時筆者が好きだったフレディ・スペンサーの乗車モデル(ゼッケン1)を選びました。

他にはゼッケン3:ランディ・マモラ、ゼッケン9:ロン・ハスラムがあります。

それでは早速製作に入ります。説明書の順番通りに進めていきます。

1-1.フレームの組立て [1/12 TAMIYA NSR500]

フレームを組立てます。

パーツを丁寧に切り出して組立てます。パーツ№.B19とB20を合わせる感じで、同じ色に塗装するパーツは全て組立ててしまいます。

パーツ№.C55のイグニッションコイルは後で取り付けます。

フレームが組みあがったら塗装していきます。

先ず最初にTS-14ブラック(光沢のある黒)で全体を塗装します。

最初にブラックを塗る理由はシルバー系の色が映えるからです。下地に黒を塗ることでくっきりと深みのある仕上がりになります。

次にシルバーを塗装していきます。説明書ではTS-30シルバーリーフとなっていましたが、TS-17アルミシルバーで塗装しました。

アルミフレームなんだからこっちじゃね、という個人的な理由からです。作る方のセンスで色決めをしてもらえばよろしいかと思います。

2回重ね塗りをしてから、フレームの先端部分とリヤブレーキのシリンダー部分、両サイドのカウルがマウントされる部分をエナメル塗料のセミグロスブラックを使って塗装します。

こういった細かい塗り分け部分にはエナメル塗料を使います。

エナメル塗料

こんな小瓶に入ったヤツです。タミヤさんから発売されてます。色の種類も豊富。

これだと失敗してはみ出しても乾く前であればうすめ液でサッと拭き取れて無かったことに出来ます。

但し下地がエナメルで塗装されている場合や、塗料の乾燥状態によっては下地の塗装が剥げてしまうことがありますので注意してください。

きちんとマスキングをして塗り分けてもいいですが、筆者は無精者なので上記方式を採用しています。

先端部分とブレーキシリンダーを塗り分けたらパーツ№.55のイグニッションコイルをこちらもセミグロスブラックで塗装してフレームサイドに取り付けます。

最後に組みあがったフレーム全体に半光沢のクリアを吹いて乾燥させます。

クリアはラッカー系を使いますが、エナメルやアクリルといった塗料の上に塗るときは塗料を溶かしてしまうことがありますので注意します。

こういった場合は下地を十分に乾燥させてから、いきなり厚塗りするのではなく、砂吹きといって遠目から薄っすらと吹き付けて、10秒待ってまた吹き付けて、を2回繰り返し下地の塗料が流れ出したりしてないことを確認してから本格的に吹きつけるといいでしょう。

1-2.エンジンの組立て [1/12 TAMIYA NSR500]

次はエンジンの組立てです。

①シリンダー・クランケースの組立て、塗装

A、B、C、と3つのシリンダーを組立てますが、Aのみ2個作ります。

つづいてクランクケースを組立て、シリンダーとパーツ№.C15、C18のクランクケースカバーを取り付けます。

ここまで組立てたらセミグロスブラックで塗装します。

②プラグ・ラジエターホース・デュストロビューターの塗装、取付

パーツ№.A11(プラグ)とB34(ラジエターホース)、B26(デスビ)はそれぞれ塗装しておきます。

プラグはスカイブルーで塗装し乾いたら端っこをエナメルのシルバーでチョンチョンと塗っておきます。

ラジエターホースは先ずセミグロスブラックで全体を塗装し、エナメルのシルバー、フラットブラックの順で塗り分けていきます。

今更ですが、これまでエナメルと表記したもの以外はラッカー系または、アクリル系の塗料です。

デスビは説明書だとフラットアルミにコッパーで塗装するようになっていますが、これだと金属の質感がイマイチなので、まず全体をグロスブラックで塗ってからクレオスのメッキシルバーやガイアノーツのミラークロームなどキラキラしたやつで塗装します。その後ローター部分にエナメルのクリアオレンジを塗り、更に光沢のクリアーを吹いて最後にタミヤの墨入れ塗料《ブラック》(以下墨入れブラック)か、エナメルのブラックを3~4倍に希釈してローター周りに筆を使って差しておきます。

墨入れ塗料(ブラック)

予め希釈されたエナメル塗料です。黒以外にグレー、茶色などがあります

こうすることで断然見栄えが良くなります。塗装は薄くするのがポイントです。細かい部品なので厚く塗ってしまうとディテールを損なう恐れがあるので注意しましょう。

③キャブレターの組立て、塗装

キャブレターはパーツ№.C19、C65を除いて組立てたら一旦グロスブラックで塗装しメッキシルバーかミラークロームを薄く吹き付けます。乾燥したらデスビ同様、墨入れブラックか、エナメルのブラックを希釈したもので薄く筆塗りしておきます。

説明書ではブロンズで塗るよう指示されていますが、こちらの方がリアルな雰囲気がでます。

パーツ№.C19、C65はフラットアルミで塗装し、半光沢のクリアを吹いて乾燥したらエナメルのブラックを希釈したものを軽く塗ってキャブレター本体に取り付けます。

パーツ№.B47クラッチも説明書ではメタリックグレーで塗装するようになっていますが、こちらも一旦グロスブラックで塗装したあとメッキシルバーかミラークロームで薄く塗装し、乾いたらエナメルのブラックを希釈して軽く筆塗りします。

パーツ№.C14クランクケースカバーはセミグロスブラックで塗装し、ボルト部分にエナメルのシルバーを差します。

最後にビニールパイプをそれぞれの長さに切って取り付けます。

これでエンジン部分の完成です。

今気付いたんですが、上の写真ではデスビの配色が逆でしたね・・・ローター部分がオレンジになるのが正解です。

1-3.主なパーツの塗装レシピ(その1)

主なパーツに使用したカラーを塗装した順番で記載しています。

※筆塗りと書いているもの以外は全てエアブラシ、またはスプレー缶を使用しています。


◆フレーム

①タミヤTSー14ブラック
②タミヤTSー17アルミシルバー
③タミヤLP-5セミグロスブラック(フレーム先端部分)
④GSIクレオスMr.スーパークリア半光沢


◆イグニッションコイル

①タミヤLP-5セミグロスブラック


◆エンジン本体

①タミヤLP-5セミグロスブラック


◆キャブレター

①タミヤTSー14ブラック
②ガイアノーツ プレミアムミラークローム
③タミヤ墨入れ塗料 ブラック 《全体を全体を筆塗り》


◆デュストロビューター

①タミヤTSー14ブラック
②ガイアノーツ プレミアムミラークローム
③タミヤⅩー26クリヤオレンジ(エナメル)≪ローター部分を筆塗り≫
④タミヤ墨入れ塗料 ブラック 《ローター部を除いて筆塗り》


1-4.今回のポイント

・同じ色に塗るパーツは出来るだけ組み立ててから塗装する。

・キャブ、デスビなどはグロスブラック⇒メッキシルバー等の順で塗装し、墨入れブラックや希釈したエナメルのブラックを筆でサッと塗ると金属の質感が増す。

・細かいパーツの塗り分けにはエナメル塗料を使う。

こんなところでしょうか

さて、フレームとエンジンが出来上がりましたので次はフレームにエンジンをマウントし、チャンバーの組立てに入りますが、少々長くなってしまったので今回はここまでにしてつづきは第2回目としてまた書いていきたいと思います。

それでは次回をお楽しみに・・・・

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