リアルプロダクション第3弾 ドゥカティ750スポーツ -3
プロター1/9DUCATI750Sportをつくる、3回目はフロントフェンダーの組み立てから始めます。
3-1. Montaggio del parafango anteriore:フロントフェンダーの組み立て
フロントフェンダーはサーフェーサーで下塗りしたらキャメルイエローで塗って光沢のクリヤーでコートします。
研ぎ出しはお好みでやってもやらなくてもいいかな~、フェンダーだし…
やる場合は淵の塗装を落とさないように注意します。
ここでは一応やっときました。
で、ここまでやっといてからあることに気が付きました。
このフェンダー実車は左右3本づつ計6個のリベットで固定されてるんですが、このキットの場合は写真のようにセンターに2個の穴が開いていてこの穴にステーを入れて固定するようになってました。
これは何とかしないと・・・
てことで、パテ埋めして表面均してもう一回塗装しなおしました。
手間がかかります・・・てか、良く見ておけばよかったんですが
実車のリベットは平べったいのですがなかなかいいのが無くて一番近い感じのWAVEさんのパーツを買ってきて使いました。
盛り上がりをなるべく無くそうと削ったりしてみたんですが、あまりに細かくて次項で載せた写真のような感じが限界でした。
プレミアムミラークロームを塗って、貼り付けはハセガワの両面テープを使って貼り付けました。
№.2-68フェンダーステーはグロスブラック⇒プレミアムミラークロームを塗って、元々フェンダーに固定するための突起2箇所を切り落としフェンダーを取り付けます。
3-2. Installazione ruota anteriore:フロントホイールの取り付け
今度はフロントホークにフェンダーとホイールを取り付けます。
先にフェンダーを取り付けます。ステーの突起部分をホーク側の穴に合わせて接着します。
№.2-65はグロスブラック⇒ジュラルミンシルバーで塗り、№.21、22ホイールハブと66ブレーキディスクはグロスブラックで塗装したあとアルミシルバーにライトグレーを混ぜて塗装します。
№.2-66ブレーキディスクは円の外側(パッドがあたる部分)をジュラルミンシルバーで塗装します。
最後に墨入れブラックをサッと筆塗して仕上げます。
塗装が済んだら各々ホイールに取り付け、№.5⁻31のスクリューを通してホークに組み込みます。
スクリューはプラ部品なので折らないように注意します。
№.2⁻65とスピードメーターを9番のゴムチューブを使って繋ぎますがこれは使わずにタミヤのビニールパイプを使用しました。
溶ける問題を回避するのとディテールも良くなります。
3-3.Assemblaggio di fiancate, fari e fanali posteriori:サイドカバー、ヘッドランプ、テールランプの組み立て
ここでは先ずサイドカバーを組み立てます。
フェンダーと同じ要領でキャメルイエローに塗装してデカールを貼ります。
デカールは擦って転写するタイプなので位置を正確に合わせて一発勝負で挑みます。
たまたま失敗しなかったのでわかりませんが、恐らく剥がして張り直しなんてことは出来ないと思いますので十分気を付けて作業します。
デカールを貼ったら光沢のクリヤーを初めは厚めに塗って十分乾かしてから研ぎ出しをします。
角の部分は塗装が剥がれやすいので注意します。撫でるくらいでいいと思います。
2~3回繰り返して最後にコンパウンドで磨きます。
ここまで済んだら右側のみバッテリーを取り付けます。
バッテリーは色の指定はないのでテキトーに白と青で塗り分けました。
バッテリーは接着せずはめ込むだけにします。
つづいてヘッドライトを組み立てます。
№.2⁻49と69をグロスブラック⇒プレミアムミラークロームで塗装し、ビニールパイプを通して№.2⁻69に付けて固定します。
レンズは縦横をみて取り付けますがギュッとはめ込む感じで接着剤は使いません。
もし緩いようだったらエナメル塗料のクリアを淵に塗って固定します。
テールランプはクリアパーツのおしり側をクリアレッドで塗ってからもう一つのクリアパーツをはめ込んで№.5-23に取り付けます。
№.5-23は予めセミグロスブラックで塗装しておきます。
№.5-32テールランプステーはセミグロスブラックで塗装しナンバーのシールを貼ってフェンダーに取り付けますが、この時ビニールパイプを内側から通して№.5-23に差し込んでおきます。
最後にテールランプを取り付けます。
3-4.tubazioni:パイピング
コード類を繋いでいきます。
キットのコードは例のフニャフニャゴムパーツなので、使用はやめてタミヤなんかのビニールパイプを使うようにした方がいいです。
接続は説明書の系統を見てやればそんなに難しくはないですが、クランクケースに入るパイプだけ太いモノを用意します。図27のFのパイプです。
また、このパイプとLと表示のあるコードは抱き合わせてフレームにバンドで固定します。
このバンドもフニャフニャゴムパーツなので代替品を用意します。
そもそもこのバンド使い物なりませんでした。パイプに巻き付けて締めたらブチっと簡単に切れてしまいました。
代替に使うバンドは兎に角細いのがよかったのですが、1.6mm幅のインシュロックが最小のようでしたのでこれを使うことにしました。
この商品、アマゾンで今は10袋単位でしか購入できませんが、私が購入した時はばら売りされてて1袋で買いました。93円でした。
送料無料で93円の買い物なんて、ホント申し訳ないです。
さて、パイピングをしつつヘッドライトやサイドカバーも取り付けていきましょう。
こかすと折れそうなんでステップの取り付けは最後の最後にします。
グロスブラック⇒ジュラルミンシルバーで塗っておきます。
ヘッドライトはまあ問題なく付きました。ステーにかませるだけなんで…
サイドカバーもフレームに突起の部分を差し込む感じでなんてことはないんですが、何度か付けたり外したりしてたら突起の部分がポロっといとも簡単に折れてしまいました。
ハァ~~どうしようかな・・・
ということで知恵を絞って考えた挙句、マグネットで固定することにしました。
固定の方法は最初サイドカバー、フレームに各々マグネットを付けるつもりでしたがフレーム側にマグネットを埋め込む穴を開けると強度に問題が出そうなのでマグネットはサイドカバーだけにしました。
フレーム側はサイドカバーの突起部分が入る穴にM1.2位の黒ビスをねじ込んでサイドカバーのマグネットが吸着するようにしました。
ただ、マグネットの磁力が弱いのかビスの質の所為なのか、軽く触れただけで取れてしまうという感じです。
ま、飾っておくものだしOKです。
3-5.Montaggio marmitta e sella:マフラー、シートの組み立て
マフラーを組み立てます。
ちょっと仮組をしてみたら、ガーーン・・・・・左のマフラーまともに付かない。
どういうことかというとマフラーの先端、エンジンに繋がる辺りの曲がりの角度が悪くて無理やりつけようとするととっても変。
写真の白線で示した方向へ曲げてやらないと上手く入りません。
そこでブローして曲げることにしたんですが、まともな道具がないのでローソクの火で炙って曲げることにしました。
溶かしてしまうとアウトなので慎重に、且つ素早く火の上で振りながら丁度いい角度まで曲げていきました。
いや~面倒な作業でした。
さて、マフラーを塗っていきます。
メッキを剥がして♯1000位のペーパーで表面を整えます。
№.2-14のステーはこの時点で接着しておきます。
サーフェーサーで下塗りをしたらグロスブラックで塗装します。
最後にプレミアムミラークロームで塗装します。
乾燥させて本体に本体に取り付けます。
シートカウルははサーフェーサーで下塗りしたらキャメルイエローで塗装します。
光沢のクリヤーを厚めに塗って十分乾燥させたら研ぎ出しをします。
♯1000位のペーパーをかけてクリヤーを塗って・・・を2回程やって最後は♯2000のペーパーをかけてクリヤーを塗ります。
仕上げにコンパウンドで磨いて水で濯いでおきます。
シートはこれまたフニャフニャゴムパーツなので何かで換装しないといけないんですが、この時点では取り敢えずそのまま取り付けました。
実車はシートカウルの天辺に丸いボルトが付いてるんですが、このキットには用意されてなかったのでWAVEさんの丸ボルトを取り付けています。
3-6. Montaggio di marmitta e serbatoio:マフラー、タンクの組み立て
いよいよ最後の工程ですが、これ以上何もないことを祈ります。
先ずタンクを組み立てます。
燃料キャップやコックは後にして、シートカウルと同じ要領で塗装します。研ぎ出しはデカールを貼ったあと行います。
塗装が終わったらデカールを貼付けますが、何度も言うように擦るタイプなので貼る位置をよ~く確認しながら行います。
研ぎ出しをしてテカテカになったら、燃料キャップと燃料コックを取り付けます。
右側マフラーと左右のステップ、忘れずにメインスタンドを取り付けます。
タンクは燃料コックとキャブレターの間を透明のチューブでつないでフレームに取り付けます。
シートカウルは左右の突起部分をフレーム側の穴に差し込んで固定しますが、こいつも何度か脱着を繰り返すうちに突起が折れてしまいました。
カウル側、フレーム側双方にマグネットを仕込んで脱着出来るように改良しました。
え~~、以上で完成となります。
3-7.
最後の欄に書いてある文字(イタリア語のみ)を翻訳して載せました。
『苦情が苦情が発生した場合は、リクエストに送料を含めてください』
これは送料を入れろと言っているので恐らく紛失や壊れたパーツのオーダーのことを言ってるんでしょう。
つづいて右側の欄
『車やオートバイについては、コンテナのサプライヤーにお問い合わせください』
3-8.主なパーツの塗装レシピ(その3)
主なパーツに使用したカラーを塗装した順番で記載しています。
ブレーキディスク
- ①タミヤLP-1ブラック
- ②ガイアノーツ プレミアムミラークローム
- ③タミヤ墨入れブラック(筆塗り)
ヘッドランプ
- ①タミヤLP-1ブラック
- ②ガイアノーツ プレミアムミラークローム
テールランプ
- ①タミヤLP-5セミグロスブラック《ステー》
- ②タミヤX-27クリヤレッド《テールレンズ》
ステップ類・ボルト・スクリュー
- ①タミヤLP-1ブラック
- ②GSIクレオスSM208スーパージュラルミン
マフラー
- ①タミヤLP-1ブラック
- ②ガイアノーツ プレミアムミラークローム
タンク・カウル・サイドカバー・フェンダー
- ①タミヤ ファインサーフェイサー(ライトグレー)
- ②タミヤTS-34 キャメルイエロー
- ③GSIクレオスMr.スーパークリア光沢
3-9.今回のポイント
今回はフェンダーの塗装、取り付から始まってフロントタイヤ、灯火類の装着、パイピング、マフラー取り付け、そして最後にタンク、シートカウルの装着となんとか完成まで漕ぎつけました。
ポイントは幾つかありますが、まず塗装に関しては特に難しいところはなく、タンクやシートカウルなど研ぎ出しの際に淵のところなど塗装を落としてしまわないよう注意するくらいでしょう。
マフラーはメッキを落としたばかりの状態であればそのまま塗装に入ってもいいと思いますが、今回のように塗り直す場合はペーパー掛けをしてサーフェーサーで下塗りをしてから塗装します。
組み立ての方では本文でも触れていますがフェンダーが実車と違っていてリベットがないだけならまだしも、余計な穴があいていて、これはステーに取り付けるための穴なんですが、これを埋めねばなりません。
サイドカバーは脱着が出来るようにフレームに差し込むだけになっていますが、サイドカバー側の突起がすぐに折れてしまうので、初めからマグネット式に換装してしまうほうが手間が無いでしょう。
但しフレーム側にマグネットを仕込むのが難しいので今回は鋼製のビスを付けてくっつく様にしたんですが、磁石が片側だけだと指で触れた程度でポロっと落ちてしまうんですね。
ま、この辺はもっと強力な磁石にするとかで解決できるかもしれませんが、基本飾っておくものだし深掘りしないことにしました。
シートカウルも同様の理由でマグネットを仕込むことになりましたが、こちらはフレーム側にも仕込むことが出来たので安定した装着感を得られています。
最後に一番困ったのは左のマフラーですかね。
そのまんまでは角度が悪くてエンジン側に入らないなんて・・・
初めはコテライザーのブロー機能を使って慎重にやってたんですが、熱が弱いのかなかなか曲がってくれないのでとうとう痺れを切らせて直接火で炙るという手段にでてしまいました。(昔はよくやったんですけどね)
全体を通して・まとめ
さ~て、3回にわたってお送りしてきましたプロターの1/9スケール、DUCATI 750Sportのリアルプロダクション、いかがだったでしょうか。
冒頭にも書かせて頂きましたが、このプロターというメーカーのプラモデルキット、「まともに組めない」と評判だったんで、今回どんな展開になるのかドキドキ・ワクワクしながら挑戦してきました。
まさに評判通りドキドキ・ワクワクの連続で何度か途方に暮れる場面もありましたけど、常になんかこう「やってやるぜー!」って気にさせられました。
まともに組めないけど、まともに組まなきゃ気が済まなくなる、面倒な作業も面倒と思わせない、そんな不思議な魅力をもったキットでした。
実際出来上がりは十分満足のいくものとなりましたし、ディテールも大変素晴らしかったです。
至極の一台になりました。
あとは、例のフニャフニャゴムパーツの対策ですかね。
今回はパイプ類は極力使用を避けましたけど、シートやチェーンはそのまま使用しています。溶け出す前にレジン等で換装するなど対策をしないといけませんな。
ということで、あんまり纏まってませんが終わりにしたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
ギャラリーの方に複数写真を掲載しています。
よろしかったらご覧ください。