絶版プラモデルという響きだけで、私はワクワクしてきちゃうんですが、これは少年時代の懐かしくも儚い思いと入手困難というプレミア感が織りなす心の奥底の歓喜の叫びと今は理解しています。
私が少年時代を過ごした昭和40年代後半から50年代にかけて、プラモデルは全盛期を迎え大袈裟に言えばあらゆるものがプラモデルとなっていました。
乗り物は言うに及ばず家電製品や家具、妖怪や人体模型、小便小僧なんてのもプラモデルと化して売られていました。
そんな時代背景もあり当時の私は朝から晩まで殆どプラモデルのことばかり考えている少年だったのです。
とは言っても少ない小遣いから買える数は少なく、買いそびれたものが幾つもありました。
プラモデルも全盛期を過ぎて久しい2000年代初頭にはこの当時の絶版キットを売っているお店が結構ありましたが、何れも数万円~という価格で手を出すことはできませんでした。
今はネットオークション等で割りと安く手に入れることができなくもないですが、それでも高嶺の花であることには変わりありません。
それならばせめて憧れの絶版プラモデルをバーチャルでも楽しめたらいいのになあ、、、
ということで、買うのは無理だけど気分だけでも味わいたいという方へ、買わずとも所有感を満たせるような企画を展開していきます。
オートバイの絶版プラモデルを中心にキットの中身や組立て説明書の内容を詳細に掲載し、組み立て方の考察なんかも交えて紹介していきたいと思います。
バイクに興味のある方、そうでない方も暇つぶしにご覧いただけたら幸いです。
シリーズ第1弾
プロター ヴィンテージキット1/9スケール オートバイシリーズ
シリーズ第1弾はイタリアのプラモデルメーカープロターから発売されていた1/9スケールのオートバイシリーズから紹介していきます。
このプロターというメーカーは1963年からオートバイ、自動車のプラモデル製造をしていた会社です。
イタリアのボローニャに居を構え、設立したのは元オートバイレーサーのタルクィニオ・プロヴィーニという人でした。
70年代には子供向けのポケットバイク(50cc)を製造したり、90年代になるとフェラーリやマクラーレンなどF1カーの完成品模型の分野にも参入しました。
が、2003年に同じイタリアの模型メーカーであるイタレリ社に吸収合併され現存しません。
まともに組めないという声もよく聞きますが、独特のラインナップで熱狂的なファンも多いマニアックなキットです。
プロターシリーズ ラインナップ
- PROTAR 1/9 BMW 500 SIDECAR(その1)
- PROTAR 1/9 BMW 500 SIDECAR(その2)
- PROTAR 1/9 BMW 500 SIDECAR(その3)
- PROTAR 1/9 LAVERDA 750SF ’71(その1)
- PROTAR 1/9 LAVERDA 750SF ’71(その2)
- PROTAR 1/9 LAVERDA 750SF ’71(その3)
- PROTAR 1/9 A.J.S. 7R Boy Racer(その1)
- PROTAR 1/9 A.J.S. 7R Boy Racer(その2)
- PROTAR 1/9 A.J.S. 7R Boy Racer(その3)
- PROTAR 1/9 MV AGUSTA 500cc 4 Cillindri(その1)
- PROTAR 1/9 MV AGUSTA 500cc 4 Cillindri(その2)