リアルプロダクション第2弾 ホンダRC166 -3
前回記事:HONDA RC166 タミヤ 1/12 製作(その2)
RC166をつくる…3回目はハンドル周りの組み立てから始めます。
3-1.ハンドルの組立て
ハンドルは先ずパーツ№.D5をD9に取り付けます。
そのあとパーツ№.D8、D9ハンドルステーとD11、D12ハンドルレバーをグロスブラックで塗装し、ハンドルステーをアルミシルバー、ハンドルレバーをスーパージュラルミンでそれぞれ塗装します。
ハンドルステーをマスキングしてクランプ部分をグロスブラックで塗装します。ステーのエンド部分はエナメルのセミグロスブラックで塗り分けます。
パーツ№.D15アンダーステムとD19、D28をグロスブラック⇒スーパージュラルミンの順で塗装し、アンダーステムに墨入れブラックを筆塗りします。
それぞれを組み立てアンダーステムの下側にM1.6のナットを入れパーツ№.D21で塞ぐように接着します。
パーツ№.D21はグロスブラック⇒アルミシルバーの順で塗っておきます。
パーツ№.J9グリップをハンドルステーに押し込むようにして装着します。
グリップを装着したらパーツ№.D14アッパーステムとハンドル部分でフレームを挟むようにしながらM1.6×16の黒ビスを通してハンドルをフレームに固定し、パーツ№.D1を両サイドに通して取り付けます。
アッパーステムはグロスブラックで、パーツ№.D1はグロスブラック⇒スーパージュラルミンの順で塗っておきます。
3-2.メーター類の取付け
メータ部分を組み立てます。
パーツ№.D3、D22、D23をグロスブラック⇒スーパージュラルミンの順で塗装します。
D22のメーターは下側をマスキングしてフラットブラックで塗装し、乾いたらデカール⑦を貼ります。
デカールが乾いたら光沢のクリヤーでコートしておきます。
パーツ№.D24はセミグロスブラックで塗装し、サイドのボルト部分をエナメルのシルバーで差しておきます。
各々塗装が乾いたら組み立ててフレームに取り付けます。
パーツ№.D6ハンドルボスはグロスブラック⇒スーパージュラルミンの順で塗装しアッパーステムのビスを隠すように接着します。
パーツ№.D18はセミグロスブラックで塗装しハンドルボスに取り付けます。
3-3.フロントホイールの組立て
フロントホイールもリヤホイールの時と同じ要領で組立て塗装しますので、ここでは割愛します。
詳しくは第2回目の2-1項をご参照ください。
3-4.フロントホークの組立て
先ずブレーキパネルを2個作ります。左右の違いがあるので注意します。
パーツ№.D32、D33~34、D36~37をそれぞれグロスブラックで塗装します。そのあとD36~37はシルバーに、他はアルミシルバーで塗装します。
パーツ№.D32にはエッチングパーツを取り付けます。
つぎにフロントフェンダーを組み立てます。
パーツ№.A3とA4を接着し合わせ目のところを目立たなくなるまで♯1000位のペーパーをかけます。
サーフェーサーを吹いて合わせ目が目立たなければ本塗装に、まだ目立つようなら更にペーパーをかけサーフェーサーを吹いて確認します。
塗装は先ずグロスブラックで塗装し、その後アルミシルバーで2回くらい重ね塗りします。
乾燥したら光沢のクリヤーを吹いて十分乾かします。
フロントホークはアッパー側、アンダー側を共にグロスブラックで塗装し、その後アッパー側をシルバーで塗ります。
シルバーが乾燥したらオイルシールの上側をマスキングしてチタンシルバーで塗装します。
最後にアッパー側、アンダー側共に光沢のクリヤーでコートします。
十分乾燥させたらフロントホイールにタイヤを履かせ、フェンダー、ブレーキパネル、フロントホークを組付けます。
3-5.タンク・カウルの組立て
カウルを組み立てます。
パーツ№.A10~11、A16、A2、A5をカウル本体に取り付けます。
全体をグロスブラックで塗装したあと、アルミシルバーを2~3回重ね塗りします。
乾いたらデカールを貼付けます。フロントのゼッケンマークはマークセッターなどを使って凸面に馴染ませるようにして貼りますが、しわが残ってしまう場合はこの部分だけ塗ってしまった方がいいかも知れません。
実際私もしわが残ってしまったのでその部分をタッチアップしてなんとか誤魔化しましたけど、最初から塗ってしまえばそんな手間もかけずに済んだかと思います。
この辺は作る方の判断で決めてもらうのがよろしいかと思います。
デカールを貼り終えたらインレットマークを貼付け、光沢のクリヤーを少々厚めに吹いて乾燥させます。
厚めといっても垂れないように注意しましょう。垂れると厄介ですから…
乾燥は冬場だったら1週間、夏場でも4~5日はほっときましょう。表面が乾いているように見えても摘まむと指紋が付いてしまうことがありますので我慢します。
指紋が付くとこれがまた厄介ですから…
乾燥したら♯1000位のペーパーで全体を研いでいきます。研ぐといってもゴシゴシするのではなく軽く撫でるように磨いていきます。
特に角っこは塗装が剥げやすいので少し充てるだけにしておき、またデカールの貼付け面はデカールを削ってしまわないように細心の注意で行います。
ひと通り研いだら光沢のクリヤーを1回目よりも薄めに吹いて、2日置いたらまた同じように研いでもう1回クリヤーを吹きます。
今度は半日程度置いたらコンパウンドで磨きます。最初は細目、最後に仕上げ目で磨いて水洗いをします。
ここまで済んだらカウルの裏側を塗装します。
エナメルのフラットブラックで裏側全体を塗装し、表面にはみ出た部分はエナメル溶剤で拭きとります。
最後にエッチングパーツを取り付けます。
つづいて・・・
タンクとシートカウルを組み立てます。
パーツ№.A8とA9をポリキャップを入れて接着します。
このタンクとシートカウルにピンクサーフェーサーを吹き付けます。
赤で塗装する際はこのピンクサーフェーサーが欠かせません。赤は下地の色が反映しやすいので塗装が難しいのですが、これを下地に塗ると何度も重ね塗りする必要がなく発色が良くなりますので、是非使ってみてください。
次は本塗装します。ブライトレッドを薄めに2~3回吹いてよく乾燥させます。
乾燥したらデカールを貼り、光沢のクリヤーを吹いて研ぎ出しをしますが、カウルの研ぎ出しと同じように乾燥具合に気を付けて行います。
研ぎ出しを終えたらパーツ№.A7をホワイトで塗り、A6はグロスブラック⇒スーパージュラルミン、仕上げに墨入れブラックを塗り取り付けます。
シートカウルにはパーツ№.D30、D31をグロスブラック⇒スーパージュラルミンで塗装し各々取り付けます。
パーツ№.J1にインレットマークを貼り、シートカウルに取り付けます。
3-6.カウルの取り付け
スクリーンをカウル本体に取り付けます。接着はしません。はめ込むだけです。
カウル本体をM1.2×2.5のビスでフレームに取り付けます
スクリーンをカウル本体に取り付けます。接着はしません。はめ込むだけです。
カウル本体をM1.2×2.5のビスでフレームに取り付けます
3-7.オイルクーラーパイプの取り付け
オイルクーラーパイプを塗り分けます。
パーツ№.J3とJ5のジョイント部をチタンゴールドで塗り、ボルト状になっている部分をメタリックブルーで塗り分けます。
他の部分は塗装せずカウルにそれぞれ取り付けます。
パーツ№.A15とA13をグロスブラック⇒アルミシルバーで塗装し、光沢のクリヤーを吹いて2~3回研ぎ出しします。
最後に裏面をエナメルのフラットブラックで塗装しマグネット2個を瞬間接着剤で取り付けます。
3-8.フロントホークの取り付け
フロントホークをハンドルに差し込んで取り付けます。
スタンドを組み立て、セミグロスブラックで塗装します。
3-9.フューエルタンクの取り付け
最後の工程です。
タンクにビニールパイプQを取り付けキャブレターに接続しつつ、タンクをフレームに取り付けます。
シートカウルを取り付け、パーツ№.J2とエッチングパーツ⑥を瞬間接着剤で固定しタンクとシートカウルの間に挟むようにして取り付けます。
エッチングパーツの③をフレームサイドに接着して完成となります。
3-10.主なパーツの塗装レシピ(その3)
主なパーツに使用したカラーを塗装した順番で記載しています。
1)ハンドル
- ①タミヤ TSー14ブラック
- ②タミヤ TSー17アルミシルバー
- ②タミヤ TSー17アルミシルバー《ハンドルステー》
- ③GSIクレオスSM208スーパージュラルミン《ハンドルレバー》
- ④タミヤ LPー1ブラック《クランプ部》
2)メーター
- ①タミヤ TSー14ブラック
- ②タミヤ TSー17アルミシルバー
- ③タミヤ XFー1フラットブラック
- ④ガイアノーツ ピンポイントシルバー《ボルト部》
3)フロントホーク
- ①タミヤ TSー14ブラック
- ②GSIクレオスSM208スーパージュラルミン
- ③タミヤ Ⅹー32チタンシルバー
4)フロントフェンダー
- ①タミヤ TSー14ブラック
- ②タミヤ TSー17アルミシルバー
- ③GSIクレオス Mr.スーパークリアー光沢
5)カウル
- ①タミヤ TSー14ブラック
- ②タミヤ TSー17アルミシルバー
- ③GSIクレオス Mr.スーパークリアー光沢
6)タンク・シートカウル
- ①タミヤ ファインサーフェイサー(ピンク)
- ②タミヤ TSー49ブライトレッド
- ③GSIクレオス Mr.スーパークリアー光沢
3-11.最終回ポイント・まとめ
第3回目、最終回となった今回のポイントはカウルとフューエルタンク、シートカウルの塗装でしょうかね。
ここの出来栄えが全体のイメージに大きく影響してしまいますから、綺麗に仕上げてイメージアップを図りたいところです。
何度も書いてますが、シルバー系の塗装時は黒を下地に塗ることを忘れずに実施します。
赤を塗る場合はピンクサーフェーサーを下地に塗ると発色がいいです。
クリヤーは最初だけ集めに塗ってとにかく十分乾くまで❝待つ❞です。
研ぎ出しも2~3回やるとツヤツヤになります。
見た目が大事ですから面倒でもコツコツやって素晴らしい作品に仕上げましょう。
最後にこのキット、エンジンやハンドル周り、サスペンションに前後ホイールと細かく再現されていて実に秀悦なキットです。
みなさんも是非挑戦してみてください。
と、いうことで『HONDA RC166をつくる』終わりにさせて頂きたいと思います。
ありがとうございました。