PROTAR 1/9 MV AGUSTA 500cc 4 Cillindri(その3)

バーチャルプロダクション プロターMVアグスタ500cc  -3

前回記事:MV AGUSTA 500cc 4Cil(その2)

高価な絶版プラモデルを恰も買って作ってる気分になれるバーチャルプロダクション。

プロターシリーズ第4弾“その3”は、名車MVアグスタ製作編の最終章です。

今回もイタレリ版の完成写真を参考に載せていきます。

なんせバーチャルなんで少しでもイメージが沸くようにとの主催者側の寛大な配慮からです。

それでは、あまり細かいことは気にせずに、やっていきましょう。

1.Montaggio dell’ammortizzatore posteriore:リヤショックアブソーバーの組み立て

今回最初の工程はリヤのショックアブソーバーと、ギヤケースカバーの組み立てです。

ショックは№.98にスプリングと№.96を通して№.95を接着します。

一見可動式のように見えますが、そうではありません。

塗装は組立て前に行い、色はメッキシルバーとかプレミアムミラークロームを使います。下地にグロスブラックを塗ります。

【参考・イタレリ版】

№.16ギヤケースカバーに№.18、19を取り付け、エンジンと同色で塗ります。

エンジン本体に取り付け、透明のビニールパイプを繋ぎます。

【参考・イタレリ版】

2.Montaggio della forcellaanteriore:フロントホークの組み立て

次はフロントの足回りです。

先ずフロントホークを組み立てます。

塗色は№.68アッパー側をメッキシルバーかプレミアムミラークロームで、№.65と66はジュラルミンシルバーで塗装します。

何れも下地にグロスブラックを塗っておきます。

塗装が済んだら№.65にスプリングを挿入し№.68を入れます。№.66を68の長穴に通して固定します。

№.82フェンダーはグロスブラックで下塗りし、アルミシルバーを塗装して光沢のクリアでコートします。

次にフロントホークにホイールを取り付けます。

№.84と86ブレーキパネルはアルミシルバー、№.83と85はジュラルミンシルバーで塗装し、№.84に83、86に85をそれぞれ取り付けます。

ホイール、ブレーキパネルを№.87プラボルトを通してフロントホークに取り付けます。

プラボルトはジュラルミンシルバーで塗装しておきます。

フェンダーはフロントホークの合間に押し込むように入れてサイドを接着します。

ハンドルグリップはΦ3㎜のゴムチューブを8㎜長に切って差し込みます。

ただのゴムチューブなんで見栄えをよくしたければ、自作するか他のキットから流用するかしないといけません。

ここまで出来たら№.73ステムのサイドにフロントホークを通してセンターはフレームに差し込みます。

この状態で左右のハンドルブラケットをホークに通しておき、№.76メーター用のステーを挟んで№.77トップブリッジをホーク上端に固定します。

ハンドルブラケットはトップブリッジの下面に合わせ、角度を調整して流し込みタイプの接着剤を差して固定します。

塗色はステム、ハンドル、メーター用のステー共にグロスブラックを下塗りして、アルミシルバーで塗装します。

メーターケースはメッキシルバーかプレミアムミラークローム等で塗装し、デカールを張ってレンズを被せてステーに取り付けます。

レンズの固定には接着剤は使用せずエナメル塗料のクリアを使用します。

最後に№.79をアルミシルバーで塗装しトップブリッジのセンターに取り付けます。

【参考:イタレリ版】

とここまでフロント周りの組み立てでしたが一つ懸念事項が・・・

ハンドルのブレーキとクラッチのレバーが上向いちゃってます。

この問題は以前製作したDUCATI750Sportでも発生して、ブラケットから先を切ッとばして角度を修正するという大変面倒なことになりしました。

こちらの記事で紹介しています。

なんでこうなっちゃってるんですかね~、同じ方法で修正するすることにしましょう。バーチャルですけどね・・・

因みに参考写真のイタレリ版では修正はしていません。

3.Montaggio ruota posteriore:リヤホイールの組み立て

今度はリヤホイールの取り付けです。

№.53と55、57はグロスブラックで下塗りして、アルミシルバーを塗装し、№.53とスプロケットを接着し、ホイールに取り付けます。

№.56はジュラルミンシルバーで塗装してブレーキパネルに取り付けます。

つづいてリヤホイールをスイングアームに組み込みます。

先ず№.58と59をジュラルミンシルバーで塗装しておきます。

スプロケットにチェーンを掛けておき、№.58プラボルトを通して反対側を№.59で固定します。

№.47と60はジュラルミンシルバーで塗装して、各々取り付けます。

最後にゴムチューブを42㎜にカットしてブレーキに取り付けます。

4.Montaggio del cofano anteriore:フロントカウルの組み立て

いよいよ大詰め、カウルの製作に入ります。

№.109と110を繋ぎ合わせたら接着面をペーパー掛けして均しておきます。

塗装は先ず赤色用のサーフェーサー、タミヤのファインサーフェーサーオキサイドレッドなどで全体を下塗りします。

下塗りが終わったらイタリアンレッドで全体を塗装し乾燥させます。

次に実車の写真などを見ながら赤の塗装部分をマスキングして、アルミシルバーを塗装します。

説明書では赤い部分をマスキングしていますが、赤の部分は塗装しない想定なのでしょう。

また、デカールは最後の段階で貼るようになっていますが、この段階で貼ってしまって、クリヤ塗装と研ぎ出しなんかを済ませてしまします。

ということで、ゼッケンとロゴのデカールを貼って十分乾燥させて後、光沢のクリヤーを厚めに塗ってこれもまた十分に乾燥させます。

研ぎ出しは#1000位のペーパーを掛け、再度クリヤーを塗装し2回くらい繰り返したらコンパウンドで磨きを掛けます。

5.Montaggio della sede del serbatoio:タンク・シートの組み立て

タンクとシートカウルもフロントカウルと同様に赤用のサーフェーサーを下地に塗装してからイタリアンレッドで塗ります。

タンクの方はデカールを貼ってからクリヤー塗装をします。

タンクキャップはメッキシルバーかプレミアムミラークローム、燃料コックはアルミシルバーで各々塗装しからタンクに取り付けます。

シートはフラットレッドで塗装し、艶消しのクリヤーを吹いて乾燥したらエナメルのブラックを希釈して全体に塗り、すぐに大雑把に拭き取ります。いわゆるウォッシングというやつです。

こうするとシートのしわとか立体感が増します。

【参考:イタレリ版】

6.Installazione del silenziatore:マフラーの取り付け

マフラーは一体成型されていますが、パーティングラインは丹念に処理します。

パーティングラインの処理が済んだら#2000位のペーパーを使って表面を出来るだけ滑らかにしておきます。

表面が荒いとメッキ塗装してもくすんだ感じになってしまいますので、手間暇かけてやっときます。

表面を均したらサーフェーサーを下地に吹いて、グロスブラックで塗装します。

その上からプレミアムミラークロームを厚塗りしないようサッと吹付け一発で仕上げます。

同じところを何度も塗らないようにするのがコツです。

もし青焼けや赤焼けを表現したいときは、エナメル塗料のクリアブルーやクリアオレンジを5~6倍程度に希釈して、薄っすらと部分的に数回吹付けます。

塗装が済んだら取り付けます。

先程のタンク、シートもこの段階で取り付けます。

【参考:イタレリ版】

7.Installazione del cofano anteriore:フロントカウルの取り付け

最後の工程です。

先ず№.46ブレーキペダルをジュラルミンシルバーで塗装して取り付けます。その際ブレーキホースも繋ぎます。

スタンドは色の指定が無いので好きなように塗ればいいと思います。イタレリ版を作った時は赤にしてましたね。

フロントカウルはスクリーンを取り付けてフレームにマウントします。

両サイドをビスで固定します。

スクリーンは接着剤がはみ出ないよう慎重に取り付けますが、心配な場合は両面テープを使うとよいでしょう。

これで組み立て作業は全て完了です。

お疲れ様でした。バーチャルでしたけど・・・

【参考:イタレリ版】

8.まとめ

今回はプロターの1/9スケールMVアグスタをバーチャルプロダクションしてきました。

あの往年の名車ですからね。なかなか手に入らないモノなので気分だけでも味わって頂けたなら幸いです。

やはりプロター製ということで実地で作る際にはかなり手こずりそうな感じがしましたが、一番の懸念事項というか心配なところ、チェーンの組み立てが思ったよりはすんなりイケそうな気が、バーチャルプロダクションを通して分かった気がします。

私はキットを組み立てる際、あまりというか殆ど計画性なくぶっつけ本番でやってしまうんですが、そのためやり直しや計画変更を何度も経験してきました。

仮組なんてほぼしないし、噛み合わせの悪い部品は削ったり埋めたりしてその場その場でやっつけてしまうんですが、やっつけ方が悪くて修正した部品が使用不能になるなど、結構後悔も絶えません。

このバーチャルプロダクションは恰も所有している気分で、作る気分も味わおうという所から始めたわけですが、実地で作る際の情報収集というか準備としても有効なんだなと、このシリーズを紹介しながら思い始めたところです。ま、そうでなきゃ意味ないよね!

みなさんは如何だったでしょうか。

このMVアグスタはプロターを吸収したイタリアの模型メーカーイタレリからも再販されていまして、記事中でも紹介させて頂きましたが、私も2018年頃買って組立てました。

メッキパーツのメッキ落としに苦労したくらいで(漂白剤だけでは落ちず強力なコーティングが施されていていました)、それほど手こずるようなことは無かったように思います。

肝心のチェーンは一体成型モノでした。

その時作った車両の写真を幾つか載せてますが、ほぼこれと同じ出来上がりになるかと思います。

フロントカウルを装着した状態だと妙におもちゃっぽいんですよね~、こんなもんかな・・・

イタレリ版・完成写真

ということで、3回にわたってお送りしてきましたMV AGUSTAバーチャルプロダクション、この辺で終わりにしたいと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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