PROTAR 1/9 LAVERDA 750SF ’71(その3)

バーチャルプロダクション プロターラベルダ750SF’71  -2

前の記事:LAVERDA 750SF(その2)

ラベルダ750SFをバーチャルで作る❝その3❞

前回リヤショックアブソーバーの組立てまでを完了しました。

今回はフロントホークの組み立てから始めていきます。

プロター ラベルダ750SF バーチャル製作(その3)

1.Montaggio della forcella anteriore:フロントフォークの組み立て

『上からN.69インサートステムN.70、71を交差させます。

すべて接着剤なしでフレームに移植します。

スパイダーN.72を上に置き、中央の穴にねじ込みます。

スピードメーターとタコメーターを73、74、75、76番のデカールとレンズで形成します。

スパイダーの上にネジで固定し、ステムもロックします。

接着剤N.77、78、放物線N. 79とガラスを接着し、上部にN.80とキーN.81を接着し、サポートに取り付けます。

ハンドルバーNo.82にはNo.83、84とマノプルが付いており、スタンドNo. 85、86とステアリングブレーキNo.87でハウジングに接着します。』

ここではフロントホークのアッパー側をフレームに取り付け、メーター類とハンドル周りを組み立てます。

ま、ここもそれほど難しいところはないと思いますので色だけ書いておきます。

フロントホーク№.70、71と、ヘッドライト№.79、ハンドルバー№.82はガイアノーツのプレミアムミラークロームで塗装します。

下地の黒を塗る前に♯1000位のペーパーをかけ出来るだけ滑らかにしておきます。

アッパーステム№.69、72、メーターケース№.73、75はセミグロスブラック、ヘッドライトケース№.77、78はグロスブラックでそれぞれ塗装します。

図面の赤い丸印は例の軟質ゴムパーツなので使用を避けたいですね。なんせ溶けちゃうんですから・・・

ということでこの軟質ゴムパーツについては後でまとめて対策を講じたいと思います。

2.Installazione della forcella anteriore e del motore:フロントフォークとエンジンの取り付け

『N.16シースN.88、89で、ステムのスロットにネジで固定するグラフトスプリングをステムに挿入します。 スイングする必要があります。

No. 17はモーター(エンジン)アセンブリを取り、No。90、91ピンとネジでフレームに固定します。』

ここは先ず前項で取り付けたアッパー側フロントホークにアンダー側№.88、89を取り付けます。

アルミシルバーで塗装し、スプリングを挿入してビスで取り付けます。

上下に稼働するように調整します。

次はエンジンをフレームにマウントします。長いビス2本と、短いビス2本を使ってマウントしますが、長い方のビスはプラスチックなので力を入れ過ぎて折れないよう注意します。

3.Installazione del pignone e del pannello del freno:ピニオンギヤ、ブレーキパネルの取り付け

『N.18ピニオンとN.101、100をピニオンのピンに挿入し、エンジンのN. 93、ギアレバーN. 94、オイルキャップN.94ビスの上に接着します。

N. 19チェッカーラバーをリアリムに取り付け、N。95をすべてスイングアームの中央に置き、チェーンをクラウンに置き、ピンで止めます。

Noテンプル付きアンカー、No.97ブレーキレバーを取り付けます。』

18項.ギヤーカバー№.92に№.93と94を取り付け、グロスブラック⇒ジュラルミンシルバーで塗装し、半光沢のクリアでコートします。

つづいてピニオンギヤ№.100と101をギヤーカバーの裏側にに取り付けます。

19項.リヤブレーキパネル№.95はアルミシルバーで塗装してスイングアームに取り付けます。

ブレーキパーツ№.96、97はジュラルミンシルバーで塗装しブレーキパネルに取り付けます。

4.Installazione ruota anteriore:フロントホイールの取り付け

『N.20フロントリム:ゴムを取り付け、接着剤なしでN. 98、99をホイールに置き、フォークの中央に持ってきてピンで止め、ソケット付きのN.98が固定されていることを確認します。

その座席と寺院No.102とNo.0のN..99。

No.21グルーブレーキレバーNo.103とフェンダーNo.104。』

意味不明な表現が出てきましたが、問題ないでしょう。

簡単なことです。フロントホイールをブレーキパネルで挟んで取り付けるんです。

ブレーキパネルはアルミシルバーで塗装して半光沢のクリアでコートしておきます。

乾いたら墨入れブラックをササっと筆で塗っておくと奥行き感が増します。

次はフェンダーを取り付けますが、事前にプレミアムミラークロームで塗装を済ませておきます。

ブレーキパーツ№.103はジュラルミンシルバーで塗装しブレーキパネルに取り付けます。

5.Installazione di supporto e tubo di scarico:スタンドとマフラーの取り付け

『No.22イーゼルNo.105をフレーム下の穴に挿入し、ブラケットNo.106をホットアタッチします。

N.23マフラーN.107、108、109、110を接着し、パイプN. 111、112を取り付け、ヘッドとフレームに取り付けます。』

22項.メインスタンド№.105をフレーム下に取り付けます。サイドスタンド№.106はフレームの穴に通し反対側を熱したドライバーなどを充て溶かして固定します。

色はフレームと同じグロスブラックに塗装します。

マフラーは塗装する前に♯1000位のペーパーで滑らかにしておきます。サーフェーサーを吹いてグロスブラックで塗装し、プレミアムミラークロームかメッキシルバーを薄めに塗ります。

乾いたら本体に取り付けます。

6.Installazione a pedale:ペダルの取り付け

『N.24フットボードをねじ込みますN.49ビスと50ビス、ノブを挿入します。

後部のものは部品N.113、114を結合し、熱いうちに停止し、ノブを挿入してフレームに取り付け、開口部で停止部が下から来ることを確認します。

115、116番とつまみで繰り返します。

最後にクロームプラグNo.117、118を接着し、ブレーキペダルNo.119を取り付けます。』

ペダルの取り付けです。

ここは図を見ればわかるでしょう。№.113は前項にもありましたホットアタッチがあります。反対側№.115も同様です。

色は№.49と113、114、反対側115、116と117~119はジュラルミンシルバー、その他はセミグロスブラックで塗装します。

7.Installazione di piastre, serbatoi e sedili:プレート、タンク、シートの取り付け

『120番と121番を一緒に挿入し、ライト122を取り付け、スライド123を取り、塗装するか、赤いデカールを入れて取り付けます。

フェンダーに接着し、粘着性のナンバープレートを貼り付けます。

N. 124、125に参加し、キャップN. 126、タップN. 127、128を取り付け、ウォーターデカールと2つのゴム製ニーパッドをジョイントに取り付けます。

N.27サドルN.129.後者のタンクとサドルは、ワイヤーとバッテリーの組み立てが完了した後に取り付けます。 注28を参照してください。』

さて作業も大詰めを迎えてきました。最後まで気を抜かずに作品の精度を上げていきましょう。

なんて、バーチャルですけど・・・

てなわけでここでの最初の仕事はリヤプレートの取り付けです。

№.120と121を組み立て、そこに№.122とクリア部品のテールレンズを付けるんですが、テールレンズは赤く塗るかデカールを貼ると説明書では言ってます。

ま、ここはクリヤーレッドで塗ることにします。

№.120はセミグロスブラックで塗装し、ナンバープレートをシールで貼り付けます。

次はタンクを組み立てます。

合わせ目がこんな感じなんで埋めて、研いでして綺麗にならしていきます。

色はサイドカバーと同様にイタリアンレッドで塗装します。

下地処理を入念にしたらオキサイドレッドのサーフェーサーを吹いてイタリアンレッドで塗装します。

2回~3回重ね塗りしてよく乾燥させtからデカールを貼ります。

このデカールは擦り付けるタイプなので間違えるとやり直しが厳しいです。

なので慎重に位置を確認して擦り付けます。

貼り方は次項で説明します。

上手くデカールが貼れたら光沢のクリアを厚めに塗って1週間ほど乾かします。

ここは焦らず辛抱しましょう。表面が乾いたように見えても掴むと指紋が付いたりしますので、指紋が付いたら出直しです。気を付けましょう。

その後は♯1000位のペーパーで下地を削らないように注意して研ぎ出しを2~3回します。

最後はコンパウンドで磨きをかけて洗い流して完了です。

タンクの塗装が終わったら給油キャップ、ニーパッドを取り付けます。

ニーパッドは例のゴム製品です。付けない仕様もあるようなのでここは無難にいこうと思います。

シートはセミグロスブラックで塗装し、半光沢のクリアでコートしておきます。

8.Applicazione delle decalco a secco:ドライデカールアプリケーション

『① 保護紙をはがし、転写する対象物をカットしてください

② 被写体を装飾する面に近づけて、理想的な位置を探します。

③ 正しい位置を確認し、合格しました。 軽く押して、転写する部分全体に鉛筆を置きます。

④ マスターシートを持ち上げて、指で押します。 転写された表面にしっかりと付着させ、あらゆるプレゲッタチャーを修正します。』

デカールの貼り方はいいですよね。

正しい位置を確認し、合格したら擦ればいいんです。

失敗は許されませんけど・・・

9.Installazione di tubo in vinile:ビニールパイプの取り付け

本編最後の工程はビニールパイプの接続です。

図面を参考に繋いでください。但しキットに付属のフニャフニャゴムパーツは使わないでください。

タミヤで発売しているビニールパイプなどを買って代替しましょう。

でないと、数年後悲惨な状況になりかねませんから・・・

最終回 まとめ

まともに組めないと異名を持つプロター

今回2回目ということでラベルダの750SFのキットをバーチャル体験してきました。

いかがでしたか?

益々まともに組めんと嫌悪感を抱きましたか? それともなんだか知らないけれどウキウキのワクワクで達成感を得てしまいましたか?

あなたに覚悟があればなんだって自由なんです。

ということで、次回はイギリスの名車AJSのバーチャルプロダクション展開していきます。

お楽しみに・・・

ありがとうございました。

PROTAR 1/9 LAVERDA 750SF ’71(その2)

バーチャルプロダクション プロターラベルダ750SF’71  -2

前回記事:LAVERDA 750SF(その1)

ラベルダ750SFをバーチャルで作る❝その2❞

前回ホイールの組立てまでを完了しました。

今回はエンジンの組み立てから始めていきます。

プロター ラベルダ750SF バーチャル製作(その2)

1.Montaggio del basamento:クランケースの組み立て

『エンジン。 カーター(クランクケース)N.9,10はそれらを一緒に接着します。

シリンダーNo.11、12を形成し、クランクケースに接着します。

ヘッド:ピースNo. 13、No。14、15、16、17、18の周りに接着剤、図を参照、タイミングカバーNo. 19、19ビス。』

先ずは図面の1番でクランケースを組み立てます。

2番でシリンダーブロックを組み立てる。

3番でシリンダーヘッドを組み立てる。てな感じ

タイミングカバーは次の項で出てきます。

2.Installazione del blocco cilindri:シリンダーブロックの取り付け

『キャンドルN.20、21、それぞれ4cmの赤い糸が付いています。

ピースNo.22、23をモーターに接着します。

ハウジングに24、25、26番の接着剤でダイナモを形成します。

27、28、29番のスターターモーターをハウジングに接着します。』

ここでは先にシリンダーブロックとクランケースを固定し、塗装します。

塗色はグロスブラック⇒アルミシルバーの順で塗装して、艶消しクリヤーでコートしてエナメルのブラックを薄めて全体にサッと筆塗りしておきます。

それあとシリンダーヘッドにプラグ 20 と 21 を取り付けます。

それぞれ赤い糸が付いてるということですが見当たりません。多分プラグコードを赤いチューブかなんかで付けろと言ってるんじゃないかと思いきや、そんな色のチューブは見当たらないし、実車の写真を見たらコードは黒でした。

プラグを取り付けたら19番のケースカバーをグロスブラック⇒ジュラルミンシルバーで塗装して半光沢のクリアでコート、よく乾燥させてクランケースに取り付けます。

ダイナモ、スターターモーターはグロスブラック⇒ジュラルミンシルバーで塗装して取り付けます。

3.Installazione carburatore:キャブレターの取り付け

『No. 30、31、32、33でキャブレターを形成します。

34、35、36、37番でもう一方を繰り返します。

それらをヘッドに取り付けます。図を参照してください。

キャップN.38、39、40、41を接着します。

リングナットN.42、43、オイルキャップN. 44を接着し、キャブレターにそれぞれ5cmの黒いワイヤーを取り付けます。図を参照してください。』

ここはちょっと細かい。

キャブレターは№33のエアファンネルを除いて組み立て、グロスブラック⇒アルミシルバーで塗装します。

半光沢のクリアでコートしてエナメルのブラックを薄めて筆塗りしておきます。

エアファンネルはグロスブラック⇒メッキシルバー等で塗装してキャブレター本体に取り付けます。

№.38、39、40、41はグロスブラック⇒メッキシルバー等で塗装しエンジン本体に取り付け、№.42、43、の排気管ジョイント部はグロスブラック⇒ジュラルミンシルバーで塗装、半光沢のクリアでコートして墨入れブラックをフィンの間に差してエンジンに取り付けます。

4.Assemblaggio del telaio:フレームの組み立て

『No. 45、46を接着します。サポートNo.46ビスを挿入します。

フレームの半分のN.47の穴に取り付け、残りの半分のN.45ビスで閉じます。

コイルNo.48、49を穴に接着し、エプロンNo. 50をフレームに接着し、ピースNo. 51、52でネジで閉じます。

レバーNo.48ビスを接着し、フェンダーNo. 53を後ろから挿入し、フェンダーの2つの穴がフレームに固定できる位置になるまで、サポート上でスライドさせます。

バッタNo.54をかみ合わせ、熱くなったら止めます。

部品番号55、56、キャップ番号57、端子番号58でバッテリーを形成します(ただし、最後に挿入します)。』

フレームの組み立てに入ります。

翻訳文の前半は意味が分かりにくいですが、フレームの片側№.45と反対側№.47の間に№.46を挟んで接着します。

上の写真で№.46が両フレームの矢印の箇所にある穴に入れ挟み込みます。

フレームはグロスブラックで塗装し、イグニッションコイル№.48、49はフラットブラックで塗装後フレーム本体に取り付けます。

サイドカバーはイタリアンレッドで塗ることにします。

作る方のお好みでって感じですけど、純正では他にグリーン、ブルー、オレンジなんかがあったようです。

で、赤で塗装する場合は下地にタミヤのファインサーフェイサー(オキサイドレッド)を塗ります。

赤は隠蔽力が弱いので下地の色に影響されやすいです。発色をよくするためにもこのオキサイドレッドのサーフェーサーを塗っておきましょう。

サーフェーサーで下地の処理をしたらイタリアンレッドで塗装します。乾燥したら光沢のクリアでコートしてよ~く乾燥させます。

塗装が済んだらフレームにビスで固定し、セパレーター(№.50)を両サイドのカバーで挟むように組み込みます。

フェンダーはグロスブラックで塗装し、ガイアノーツのプレミアムミラークロームで薄っすらと塗装します。

フレームへの取り付けは№.54を前方の穴に通して固定します。

バッテリーは№.55と56を接着してセミグロスブラックで塗装します。

セルのキャップ(№.57)もパーツ化されています。実に細かい。

探すのに苦労しました。タンクなんかと同じセクションにいました。

で、このキャップは赤で塗装します。

端子(№58)はガンメタルで塗装しキャップと合わせて取り付けます。その後、フレーム本体に取り付けます。

5.Montaggio braccio oscillante:スイングアームの組み立て

『ピースN.59、60を平行に保ちながら結合します。

チェーンを挿入し、スイングを調整してピンでフレームに固定します。』

スイングアーム№59と60を組み立て、フレーム本体と同じグロスブラックで塗装します。

チェーンは例の軟質ゴムパーツで何れ接触するパーツを溶かしてしましますので使用は避けたいところですが、代替のパーツが見当つからないのでスプロケット側に手を加えることにしてこのまま使用することにします。

塗装はジュラルミンシルバー、乾いたら墨入れブラックを筆塗りして明暗をつけておきます。

塗装が終わったらスイングアームに通して図面のビスでフレームに取り付けます。

6.Montaggio dell’ammortizzatore:ショックアブソーバーの組み立て

『ピースM.61、62を結合し、スプリングを挿入してN. 63をかみ合わせ、フレームの上部とスイングアームの下の部分に取り付け、同時にケーシングN.64を固定します。

図Nを参照してください。

14、それを前部に接着し、その下にもう一方のハーフクランクケースN.65を取り付けます。

もう1つのショックはNo.66、67、スプリング、No.68です。』

ここは図面と翻訳文で行けるでしょう。

色だけ書いておくと、№.63、68はジュラルミンシルバー、№.64、65はプレミアムミラークロームで塗装します。何れも下地にグロスブラックを塗っておきます。

スプリングはメタルプライマーを塗ってからグロスブラックで塗装します。

今回のまとめ

今回はエンジン、フレームとリヤの足回りを作ってきました。

エンジンはパラレルツインでイタ車にしてはオーソドックスなレイアウトですよね。

イタ車といえばドゥカティのL型とかモトグッチの縦置きVTwinなどが兎に角印象的で、ラベルダは以前イギリス車かと思ってました。

ま、そんな訳で車両自体はイギリス車にも見えたりするんですが、このイタリアはプロターのキットは例えバーチャルプロダクションであっても感動と失望を同時に味わえるユニークな存在であると同時に、大人であり子供であるという懐の深い存在なんだなと改めて思うのでありました。

なんか〆の言葉っぽくなってきてますが、未だ次回も続きますよ。

次回はフロントホークの組み立てからです。お楽しみに・・・・

次の記事:LAVERDA 750SF(その3)

PROTAR 1/9 LAVERDA 750SF ’71(その1)

バーチャルプロダクション プロターラベルダ750SF’71  -1

高価な絶版プラモデルを恰も買って作ってる気分になれるバーチャルプロダクション。

プロターシリーズの第2弾はラベルダ750SFの1971年モデルを作っていきたいと思います。

第1弾と同様バーチャルなんで製作途中や完成時の写真はありませんが、今回も気分で楽しめる内容にしたいと思っています。

説明書に記載されている内容も可能な限り翻訳して掲載していきます。

ただ機械翻訳なんで意味の通じないような内容もあるかと思いますが、それはそれで面白そうなのでそのまま載せていきたいと思ってます。

因みにこの説明書は4ヵ国の言語で書かれているんですが、イタリア製なので敢えてイタリア語を翻訳してみたいと思います。

(※翻訳した内容は『青字』で記載します)

他には英語、フランス語、ドイツ語の記載がありました。

では早速始めていきたいと思います。

1.プロター ラベルダ 750の概要

箱絵に書いてある概要を翻訳してみました。

『LAVERDALAVERDALAVERDALAVERDA MOTORCYCLE-750-2シリンダー-4ストロークオーバーヘッドカムシャフト-5ギア-5ギア-油圧クラッチ-2倍速フロントブレーキ-速度:1st 74 km / h-2nd 102 km / h-3rd 140 km / h-4th 163 km/h-5日192km/h約

「24時間のオブス」で1位と2位を含む耐久レースで輝かしい結果を達成したグランドツーリングモデルの1:9スケールでの非常に忠実な再現』

前半は機能面の説明ですね。750㏄4ストロークOHC2気筒で、5段ギアボックス、油圧クラッチと2倍速フロントブレーキ搭載で、1速:74㎞~5速で約192㎞/hの速度が出たということでしょう。

2倍速フロントブレーキと訳されているのは別の言い方だとダブルエキスパンションとなっていたので、2つに拡張したとかそんな意味じゃないかと思ってます。

ドラムブレーキなのに何を2つに拡張??

ま、ここでは深入りせずに続けます。

後半の文章は何かの耐久レースで1位、2位を達成したモデルを1:9スケールで非常に忠実に再現したと言ってます。

本当なんでしょうか!?

2.プロター ラベルダ 750 内容チェック

ではキットの内容をチェックしていきます。

先ず箱ですが、ボロボロです。四隅をセロテープで補強しています。

この車両は’71年型なのでキットの発売も同じ頃だとすればもう50年前のキットということになります。

箱の原型を留めているだけで立派なもんです。

中の部品はどうでしょうか・・・

先ずこれはフロントフォークとスイングアーム、ハンドルのステムにシートなんかです。

変形や欠品は無し、合格です。

次はエンジンの部品です。こちらも問題なし。

フレームです。OK!

ハンドルバーにフェンダー、マフラーなどのメッキパーツです。

ペダルの部品みたいなのが1つ落ちていましたが他は揃っているようです。

メッキはさすがに褪せてしまっているので落として再塗装しないとダメですね。

ホイールも欠品や変形はありませんが、メッキが褪せちゃってますので先のメッキパーツ同様に再生します。

折角なんでスポークも張替えることにします。

タンクとサイドカバーです。Goo!

開封はしてませんがタイヤとサスペンション用のスプリング、ビスとゴムのチェーンが入っています。OK!

クリアパーツですね。

ヘッドライト、テールライト、メーター類のレンズと透明のパイプも入ってます。

意外と綺麗です。

デカールは前回のBMW同様擦り付けるドライタイプです。

こちらはかなりくたびれた感じですけど、使えるかな・・・

さて、出ましたプロター名物フニャフニャゴムパーツ。

ブレーキホースとかに使うパーツです。

シリーズ第1弾、1回目の時にも触れましたが、このパーツと接触したプラスチック面は溶けてしまうので要注意です。

使わないのは勿論ですが、保管時にも注意が必要です。ビニール袋に入っていても接触したものは溶けてしまいます。

なお、溶け出すまでには3年とか、長時間触れてなければ問題ないようですが、保管時は紙で包むなど対策は必要です。

最後はシートです。

って、これ軟質のゴムパーツですね、使うのやめましょう。

硬質のシートが別にあるのでそっちを使うことにします。

以上、中身のチェックでしたが古い割には部品自体に問題は見られませんでした。合格です!

内容のチェックが終わったところで早速組み立てに入っていきたいと思います。

3.プロター ラベルダ750SF バーチャル製作

バーチャル製作、説明書に沿って進めていきます。

先ずは注意書きから翻訳・・・

①注意書き

『組み立てを始める前に、薄いヤスリ、はさみ、先のとがったピンセットを用意してください。

クロームメッキされた部品は、接着される場所で慎重にこすり落とす必要があります。

接着剤はキシレンでなければなりません。』

なるほどなるほど・・・とまあ一般的なことですよね。道具をそろえなさい、メッキパーツは接着面のメッキを落としなさい、接着剤はキシレンのみですよ!

理解したところで次・・・

②Montaggio ruote:ホイールの組立て

『フロントNo.1、2、3でインターロッキングホイールを形成します。 後部の1つN.4、5、6クラウンN.7、8。』

この文章なら問題なく通じますよね。前後ホイールの組み立て自体は大したことないですが、やはり今回もスポークの張替えをしようと思います。

と、その前にメッキを落としておきましょう。

最終的にはメッキシルバー等を塗って仕上げます。綺麗な仕上がりにするためにもメッキは落としておきます。

バケツに水を入れて漂白剤を適当に混ぜてメッキパーツを入れておきます。

通常は数時間で落ちると思いますが、時々コーティングが施してあって落ちないものもあります。この場合はラッカー系のシンナーでコーティング剤を落としてから漂泊するか、シンナーだけで落ちる場合もありますので状況によって変えて頂ければと思います。

さて、メッキを落としたらスポークを張替えます。

実際やると面倒ですけどバーチャルなんで、ここをこうしてって考えるだけです。

まず使う材料を選びます。

1:9スケールなんで0.4mmのステンレス棒と、0.5mmのアルミパイプにします。計ったわけではないですがだいたいこんなもんでしょう。

シャープに見せたければ0.3mmと0.4mmの組み合わせでも良いかもしれませんね。

ま、あんまり細かいことに拘らず感性を頼りに行きましょう。馬鹿正直はならんのです。

次に取り回しを考えます。

実車の通りにするだけなんですが、何処に穴を開けるとかスポークの向きによって上か下かなどを決めなければなりません。

先ずはセンターリングの表側に穴を開けていきます。開けるのは写真赤丸の部分のみです。

表面から見た場合、青線のスポークが赤線のスポークを潜るようにしてセンターリングの内側へ入ります。一方赤線のスポークはセンターリングの表から差し込むようになるので、赤丸部分を0.4~0.5mmのピンバイスを使って穴を開けます。

裏面は写真黄色の箇所にヤスリで溝を彫ります。ステンレス棒がすっぽり収まる程度彫ります。

穴あけと溝が彫れたらステンレス棒で張り替えていきます。

全体の1/3程度既存のスポークを切り取ります。1度に全部取らないようにしましょう。位置決めができなくなり途方に暮れることになります。

先ずは赤線で表示した方をセンターリングの表面に開けた穴に差込みリムの裏側の溝に通します。

リム裏側の溝に通したら瞬間接着剤で固定し、はみ出た部分をカットします。

赤線を3本張ったら青線を交差させて3本という感じで3本ずつを交互に張替えていくと間違いも少ないと思います。

リヤホイールもフロントと同様に張替えを行います。

上の写真はスポーク張り替え実施(左)、未実施(右)の比較です。(イメージ)

今回のまとめ

スポークの張替えを終えたところで今回は終わりにしたいと思います。

つづきは【その2】で書いていきたいと思いますのでお楽しみに。

さ~て、プロターの1:9スケール ラベルダ750SFのバーチャルプロダクション、如何でしたか。

今回も凡そ半世紀前のプラモデルということで戸惑いや恐怖を感じた場面もありましたが、なんとかやって行けそうです。なんせバーチャルなんで・・・

実際に作ったらどのくらいの時間が掛かるのやら、今は考えないことにします。

ということで、また書いていきます。

ありがとうございました。

次の記事:LAVERDA 750SF(その2)