リアルプロダクション第4弾 カワサキ750RS(ZⅡ) -2
前回記事:Kawasaki 750RS (その1)
ナガノ1/8 KAWASAKI 750 RSをつくる、2回目はスイングアームの組み立てから始めます。
2-1.スイングアームの組み立て
スイングアーム、チェーンカバーを組み立て、セミグロスブラックで塗装します。
チェーンカバーの接合部分はパテ埋めしてペーパーで均しておきます。
チェーンは下地にグロスブラックを塗装して、メッキ系の塗料で塗装します。
乾いたらチェーン部分に墨入れブラックを筆塗りします。
№.C-32ブレーキドラムはアルミシルバー、№.C-10、22、D-8 はシルバーで塗装します。
何れも下地にグロスブラックを塗装しておきます。
塗装が乾いたらチェーンをスイングアームに通して、前回作っておいたリヤホイールとブレーキドラムを取り付けます。
2-2.リヤフェンダー・バッテリーの組み立て
リヤフェンダーの№.D-31はセミグロスブラック、№.E-19は下地にグロスブラックを塗装して、メッキ系の塗料を上塗りします。
薄めに1回で終わらすように塗ると、メッキのキラキラ感がでます。
あまり重ねてしまうとくすんだ感じになるので、一発勝負で塗装します。
バッテリーはお好きな色でって感じで、作例ではセルの部分をホワイト、上部をブルー、キャップをイエローで塗装してます。
バッテリーはフェンダーの台座部分に取り付けますが、これがしっくりこない。
バッテリーがエアクリーナーに当たって台座に載らず浮いた状態になってしまいます。
なのでフェンダーの一部を削って収めることにしました。
あとはフェンダー後部を取り付けて、この部分は終わりです。
2-3.タンク・サイドカバー・リヤカウルの組み立て
ここでバイクの顔、タンクとサイドカバー、テールカバーなんかを組み立てますが、先に作っておいたスイングアーム取り付けます。
№.C-25と26をシルバーで塗装しスイングアームを固定します。
つづけて、リヤショックをメッキ系の塗料で塗装し取り付けます。
下地にグロスブラックを塗ることを忘れずに。
タンクは二つのパーツを組み合わせる形になるので、合わせ目を丁寧に処理します。
パテを塗って#400位のペーパーを当て、境目が目立たなくなるように均します。
塗装はサーフェーサーを下塗りしてから、ボディーカラーを塗装しますが、このキットには火の玉タンクとナマズタンクの2種類のデカールが用意されてます。
今回は迷わず火の玉タンクを選びました。
茶系の色でまず塗りますが、標準品ではしっくりくる色が無かったので、3種類の塗料で調合しました。
調合と言っても写真を見て、感を頼りにテキトーに混ぜただけです。
参考までに使用したカラーを載せておきます。
割合としては、ダルレッド:6、ブラウン:2、ブラック:2、位だったと思います。
いつもこの辺は勢いでやってしまうので、正確では無いかも知れませんが、参考程度ということで・・・
で、調合した塗料をエアブラシでタンク、サイドカバー、テールカバーに塗装していきます。
塗装が済んだらデカールを貼ります。
こんな感じで用意されてます。
火の玉タンクは少々貼りにくそうですが、マークフィッターなどを駆使すれば何とかなるでしょう。
火の玉タンク用のデカールを少々熱めのお湯に浸して、いざ・・・・
ん・・・
か、かたい、硬すぎる・・・
経年劣化の所為なのか、台紙から剥がれはしたが全く馴染みません。
使ったことのないマークフィッタ―スーパーハード(上級者向けと注意書きがあり、ビビッてこれまで使用をためらっていた)を使おうが、熱湯に付けようが、全く動じません。
何たる強者、20分格闘して諦めました。惨敗です。
どのくらいぼんやり宙を眺めていたか忘れましたが、なんとか気を取り直して塗り分けることにしました。
実車の写真を見ながらマスキングしていきます。
細いラインは0.7㎜のマスキングテープを使用しました。
火の玉部分の塗装はフツーの赤とオレンジを6:4位で混ぜたものを使いました。
赤系の色なので、ピンクサーフェーサーを下塗りしてから火の玉カラーを塗装します。
KAWASAKIのロゴは使えないデカールを切り取って、マークセッターで貼り付けます。
デカールを貼ったらさっさとクリヤーを吹いていきます。
最初は砂吹きなどしてデカールに影響が出ないよう気を使ってやらないといけないところではありますが、なんせ熱湯に漬けてもびくともしないので試しに初めから分厚く吹いてやったら、案の定びくともしませんでした。
みなさんはマネしないように!やるなら自己責任で!!
とまあ、こんな感じで少々手間は掛かりましたが、終わってみると断然塗装して良かったと思いました。
古いキットは侮っちゃいけませんね・・・
テールカバーもデカールは諦めて塗装しました。
サイドカバーのプレートはデカールで難なく貼れました。
各々クリアコート、研ぎ出しをして仕上げておきます。
タンクキャップとナンバープレートはグロスブラックを下地に塗って、メッキ系の塗料で塗装します。
テールランプのレンズは説明書では“マジック赤”で塗るよう指示がありますが、素直に従ってはいけません。
数少ない塗色の指示がマジックなんて・・・
本気で言ってたんすかね!?
暫し、おおらかだった昭和の思い出に浸ってしまいました。
さて、続けます。テールレンズはクリアレッドで塗って取り付けます。
あとは細かいパーツになりますが、ブレーキペダル、ブレーキワイヤー、キックペダルはシルバーで、№.D-5はフラットブラックで塗り取り付けます。
ステップはセミグロスブラック、ゴム部分はフラットブラック、リヤステップのみステーの部分をシルバーで塗って取り付けます。
グラブバーは下地にグロスブラックを塗り、メッキ系の塗料で塗装しておきます。
このグラブバーとタンク、カバー類は最後の最後に取り付けることにします。
2-4.マフラーの組み立て
今度はマフラーを組み立てます。
組み立てたら塗装していきますが、前回その1でも書いたようにメッキは落とした状態が前提となります。
メッキを落としたパーツは表面が異様にツルツルしているのが分かると思いますが、このツルツルがこの後のメッキ塗装のポイントになります。
ランナーから切り取った部分の処理など極力小さい範囲で収めるようにします。
サーフェーサーなどの下地塗装はせず、グロスブラックを塗装します。
一気に塗れるスプレー缶を使用すると簡単で、ツルツル感を維持できます。
つぎにメッキ系の塗料で塗装しますが、私の場合はガイアノーツのプレミアムミラークロームを使ってます。
エアブラシを使って重ね塗りはせず、サッと1回塗りで仕上げます。
次の項で出てくるエキパイ部分も同様の手順で塗装しておきます。
エキパイ部分は好みで青焼け、赤焼けなどの塗装をしてもいいと思いますが、この車種でいうとない方がいいかなと個人的には思います。
2-5.マフラーの取り付け、各部の組み立て
この項では主にマフラーを取り付けていきます。
先程組み立て、塗装を済ませたエキパイとマフラーを取り付けます。
№.C-15、17、19、20、のフランジはシルバーで塗装して取り付けます。
別々の番号が振られてますがどれも同じです。
精度の悪いキットだとエキパイの曲げが浅かったり、深すぎたりしてマフラーがすんなり付かないこともありますが、ナガノさんのキットは問題なく付きました。
あとは細かいパーツを取り付けていきますが、ステップは右サイドと同様に、サイドスタンドと№.D-11はセミグロスブラックで塗装します。
シフトペダルはアーム部分をシルバー、ペダル部分をフラットブラックで塗装し接着します。
ウィンカーのアームはマフラーと同様にメッキ系の塗料で塗装し、レンズはクリアオレンジで塗装します。
塗装が済んだら各々取り付けます。
大分出来上がってきました。
あとはフロント周りの組み立てですが、少々疲れてきてしまったので続きは次回ということにさせて頂きます。
今回の塗装レシピ、まとめを紹介して締めたいと思います。
2-6.塗装レシピ
主なパーツに使用したカラーを塗装した順番で記載しています。
※筆塗りと書いているもの以外は全てエアブラシ、またはスプレー缶を使用しています。
スイングアーム・チェーンカバー
- ①タミヤLP-5セミグロスブラック
- ②GSIクレオスMr.スーパークリア半光沢
チェーン
- ①タミヤTSー14ブラック
- ②ガイアノーツ プレミアムミラークローム
- ③タミヤ墨入れブラック(筆塗り)
ブレーキドラム
- ①タミヤ TSー14ブラック
- ②タミヤ TSー17アルミシルバー
リヤフェンダー
- ①タミヤLP-5セミグロスブラック《前側》
- ①タミヤTSー14ブラック《後ろ側》
- ②ガイアノーツ プレミアムミラークローム《後ろ側》
タンク サイド・テールカバー
- ①タミヤスーパーサーフェイサー(グレー)
- ②タミヤLP-18ダルレッド + LP-1ブラック + Mr.カラー7ブラウン(6:2:2)
- ③Mr.カラー3レッド + 59オレンジ(6:4)
- ④GSIクレオスMr.スーパークリア光沢
エキパイ・マフラー
- ①タミヤTSー14ブラック
- ②ガイアノーツ プレミアムミラークローム
今回のまとめ
今回はスイングアームの組み立てから始めて、リヤホイールの取り付け、タンク・カバー類の塗装、マフラーの取り付けまでを行いました。
バイクの顔となるタンクへのデカール貼り付けには見事失敗しましたが、今思えばこれで正解だったなと感じています。
実はこのキットがまだ普通に売られていた時に、(もう30年以上前です)一度購入して作ったことがあります。
その時も火の玉タンクを選んだんですが、デカールに問題はなくすんなり馴染んでいた覚えがあったので、今回も面倒な塗り分けをするよりも、簡単にデカールで済ませてしまおうという魂胆でいました。
見事に裏切られた訳ですが、さすがにこれだけ古いとだめですね~
サイドカバーに貼るバッジも糊が効いてなくて、マークセッターでようやくついた感じでした。
あとはバッテリーの収まりが悪く多少苦労しましたが、以前製作したプロターのDUCATIとは違い、途方に暮れるようなこともなく順調に組み上がってきています。
さすが日本製だな~と精度の高さに感心させられました。
まあ、日本のメーカーでも「まともに組めない」ものはありますけどね・・・
ということで、次回は完成に至る予定です。お楽しみに!
今回もご覧いただきありがとうございました。
では、また・・・
次の記事:Kawasaki 750RS (その3)