バーチャルプロダクション プロターラベルダ750SF’71 -1
高価な絶版プラモデルを恰も買って作ってる気分になれるバーチャルプロダクション。
プロターシリーズの第2弾はラベルダ750SFの1971年モデルを作っていきたいと思います。
第1弾と同様バーチャルなんで製作途中や完成時の写真はありませんが、今回も気分で楽しめる内容にしたいと思っています。
説明書に記載されている内容も可能な限り翻訳して掲載していきます。
ただ機械翻訳なんで意味の通じないような内容もあるかと思いますが、それはそれで面白そうなのでそのまま載せていきたいと思ってます。
因みにこの説明書は4ヵ国の言語で書かれているんですが、イタリア製なので敢えてイタリア語を翻訳してみたいと思います。
(※翻訳した内容は『青字』で記載します)
他には英語、フランス語、ドイツ語の記載がありました。
では早速始めていきたいと思います。
1.プロター ラベルダ 750の概要
箱絵に書いてある概要を翻訳してみました。
『LAVERDALAVERDALAVERDALAVERDA MOTORCYCLE-750-2シリンダー-4ストロークオーバーヘッドカムシャフト-5ギア-5ギア-油圧クラッチ-2倍速フロントブレーキ-速度:1st 74 km / h-2nd 102 km / h-3rd 140 km / h-4th 163 km/h-5日192km/h約
「24時間のオブス」で1位と2位を含む耐久レースで輝かしい結果を達成したグランドツーリングモデルの1:9スケールでの非常に忠実な再現』
前半は機能面の説明ですね。750㏄4ストロークOHC2気筒で、5段ギアボックス、油圧クラッチと2倍速フロントブレーキ搭載で、1速:74㎞~5速で約192㎞/hの速度が出たということでしょう。
2倍速フロントブレーキと訳されているのは別の言い方だとダブルエキスパンションとなっていたので、2つに拡張したとかそんな意味じゃないかと思ってます。
ドラムブレーキなのに何を2つに拡張??
ま、ここでは深入りせずに続けます。
後半の文章は何かの耐久レースで1位、2位を達成したモデルを1:9スケールで非常に忠実に再現したと言ってます。
本当なんでしょうか!?
2.プロター ラベルダ 750 内容チェック
ではキットの内容をチェックしていきます。
先ず箱ですが、ボロボロです。四隅をセロテープで補強しています。
この車両は’71年型なのでキットの発売も同じ頃だとすればもう50年前のキットということになります。
箱の原型を留めているだけで立派なもんです。
中の部品はどうでしょうか・・・
先ずこれはフロントフォークとスイングアーム、ハンドルのステムにシートなんかです。
変形や欠品は無し、合格です。
次はエンジンの部品です。こちらも問題なし。
フレームです。OK!
ハンドルバーにフェンダー、マフラーなどのメッキパーツです。
ペダルの部品みたいなのが1つ落ちていましたが他は揃っているようです。
メッキはさすがに褪せてしまっているので落として再塗装しないとダメですね。
ホイールも欠品や変形はありませんが、メッキが褪せちゃってますので先のメッキパーツ同様に再生します。
折角なんでスポークも張替えることにします。
タンクとサイドカバーです。Goo!
開封はしてませんがタイヤとサスペンション用のスプリング、ビスとゴムのチェーンが入っています。OK!
クリアパーツですね。
ヘッドライト、テールライト、メーター類のレンズと透明のパイプも入ってます。
意外と綺麗です。
デカールは前回のBMW同様擦り付けるドライタイプです。
こちらはかなりくたびれた感じですけど、使えるかな・・・
さて、出ましたプロター名物フニャフニャゴムパーツ。
ブレーキホースとかに使うパーツです。
シリーズ第1弾、1回目の時にも触れましたが、このパーツと接触したプラスチック面は溶けてしまうので要注意です。
使わないのは勿論ですが、保管時にも注意が必要です。ビニール袋に入っていても接触したものは溶けてしまいます。
なお、溶け出すまでには3年とか、長時間触れてなければ問題ないようですが、保管時は紙で包むなど対策は必要です。
最後はシートです。
って、これ軟質のゴムパーツですね、使うのやめましょう。
硬質のシートが別にあるのでそっちを使うことにします。
以上、中身のチェックでしたが古い割には部品自体に問題は見られませんでした。合格です!
内容のチェックが終わったところで早速組み立てに入っていきたいと思います。
3.プロター ラベルダ750SF バーチャル製作
バーチャル製作、説明書に沿って進めていきます。
先ずは注意書きから翻訳・・・
①注意書き
『組み立てを始める前に、薄いヤスリ、はさみ、先のとがったピンセットを用意してください。
クロームメッキされた部品は、接着される場所で慎重にこすり落とす必要があります。
接着剤はキシレンでなければなりません。』
なるほどなるほど・・・とまあ一般的なことですよね。道具をそろえなさい、メッキパーツは接着面のメッキを落としなさい、接着剤はキシレンのみですよ!
理解したところで次・・・
②Montaggio ruote:ホイールの組立て
『フロントNo.1、2、3でインターロッキングホイールを形成します。 後部の1つN.4、5、6クラウンN.7、8。』
この文章なら問題なく通じますよね。前後ホイールの組み立て自体は大したことないですが、やはり今回もスポークの張替えをしようと思います。
と、その前にメッキを落としておきましょう。
最終的にはメッキシルバー等を塗って仕上げます。綺麗な仕上がりにするためにもメッキは落としておきます。
バケツに水を入れて漂白剤を適当に混ぜてメッキパーツを入れておきます。
通常は数時間で落ちると思いますが、時々コーティングが施してあって落ちないものもあります。この場合はラッカー系のシンナーでコーティング剤を落としてから漂泊するか、シンナーだけで落ちる場合もありますので状況によって変えて頂ければと思います。
さて、メッキを落としたらスポークを張替えます。
実際やると面倒ですけどバーチャルなんで、ここをこうしてって考えるだけです。
まず使う材料を選びます。
1:9スケールなんで0.4mmのステンレス棒と、0.5mmのアルミパイプにします。計ったわけではないですがだいたいこんなもんでしょう。
シャープに見せたければ0.3mmと0.4mmの組み合わせでも良いかもしれませんね。
ま、あんまり細かいことに拘らず感性を頼りに行きましょう。馬鹿正直はならんのです。
次に取り回しを考えます。
実車の通りにするだけなんですが、何処に穴を開けるとかスポークの向きによって上か下かなどを決めなければなりません。
先ずはセンターリングの表側に穴を開けていきます。開けるのは写真赤丸の部分のみです。
表面から見た場合、青線のスポークが赤線のスポークを潜るようにしてセンターリングの内側へ入ります。一方赤線のスポークはセンターリングの表から差し込むようになるので、赤丸部分を0.4~0.5mmのピンバイスを使って穴を開けます。
裏面は写真黄色の箇所にヤスリで溝を彫ります。ステンレス棒がすっぽり収まる程度彫ります。
穴あけと溝が彫れたらステンレス棒で張り替えていきます。
全体の1/3程度既存のスポークを切り取ります。1度に全部取らないようにしましょう。位置決めができなくなり途方に暮れることになります。
先ずは赤線で表示した方をセンターリングの表面に開けた穴に差込みリムの裏側の溝に通します。
リム裏側の溝に通したら瞬間接着剤で固定し、はみ出た部分をカットします。
赤線を3本張ったら青線を交差させて3本という感じで3本ずつを交互に張替えていくと間違いも少ないと思います。
リヤホイールもフロントと同様に張替えを行います。
上の写真はスポーク張り替え実施(左)、未実施(右)の比較です。(イメージ)
今回のまとめ
スポークの張替えを終えたところで今回は終わりにしたいと思います。
つづきは【その2】で書いていきたいと思いますのでお楽しみに。
さ~て、プロターの1:9スケール ラベルダ750SFのバーチャルプロダクション、如何でしたか。
今回も凡そ半世紀前のプラモデルということで戸惑いや恐怖を感じた場面もありましたが、なんとかやって行けそうです。なんせバーチャルなんで・・・
実際に作ったらどのくらいの時間が掛かるのやら、今は考えないことにします。
ということで、また書いていきます。
ありがとうございました。
次の記事:LAVERDA 750SF(その2)