バーチャルプロダクション プロターBMW500サイドカー -1
高価な絶版プラモデルを恰も買って作ってる気分になれることを目的としたバーチャルプロダクション。
プロターシリーズの第1弾はBMWのサイドカーを作っていきたいと思います。
バーチャルなんで製作途中や完成時の写真はありませんが、気分で楽しめる内容にしたいと思っています。
説明書に記載されている内容も可能な限り翻訳して掲載していきます。
ただ機械翻訳なんで意味の通じないような内容もあるかと思いますが、それはそれで面白そうなのでそのまま載せていきたいと思ってます。
因みにこの説明書は4ヵ国の言語で書かれているんですが、イタリア製なので敢えてイタリア語を翻訳してみたいと思います。
(※翻訳した内容は『青字』で記載します)
他には英語、フランス語、ドイツ語の記載がありました。
では早速始めていきたいと思います。
プロターBMWサイドカーキットの概要を知る
まずは箱絵にかいてあるキットの概要らしきものを翻訳してみました。
『MOTO B.M.W. 500cc。 「サイドカー」-2つの反対側の水平シリンダーエンジン-4つの「DELLORTO」キャブレターへのストローク燃料-約 60馬力。 9.500 RPM M / Sで-1:9のカルダノでの送信ドイツのデューベル/ホーナーが1961年から1964年までの世界チャンピオンの称号を4回獲得したG.P.による有名なモデルのスケール。 16インチの速度で約220KM/Hに達することができます。』
ま、なんとなくわかりますかね、、、
くどいようですけど原文を機械翻訳してわざとそのまま載せてますからね、その方が面白いと思いまして…(直すのが面倒臭い訳ではありません)
BMWの伝統的なボクサーエンジン水平対向2気筒のだと、’61年から’64年まで世界チャンピオンに4回輝いたモデルを1/9スケールで再現したって言いたいんでしょう。
ところで少々脱線しますがこのサイドカーレースって日本ではあまり馴染みがないような気がしますがヨーロッパでは結構盛んに行われているようです。
http://imgs2.jddmoto.com/forum/20210403/11244561343263396.jpeg!nowater600?_500_347
ドライバーはいいとして、このサイドカーに乗ってる人すごくないですか?
あんなに体を迫り出してたら危なくてしょうがない。
ま、これが醍醐味だったんでしょうけど。
さて、話を元に戻して次からは説明書に沿って組み立てを始めていきたいと思います。
と、その前に欠品が無いか中身のチェックをしときましょう。
プロターBMWサイドカーキットの内容チェック
中身のチェックです。
箱はボロボロですが肝心の中身はどうでしょうか。
これはタンクとフェンダー、足回りの部品のようです。ランナーから外れているのもありましたが一応揃ってるようです。
次はエンジン関係と、ブレーキパネル等です。問題なし。
これはメインフレームとサイドカー用フレームですね。揃ってます。
さて、メッキパーツですね。揃ってますがメッキがだいぶくすんでしまっています。メッキは落として塗装しなおします。
これはプロター名物ゴムのフニャフニャパーツです。ブレーキホースなどのパイピング部品です。
実はこの部品には、ある疑惑があるのです。それは、このゴム部品に触れている箇所は3年ほど経過したあと、溶け出してしまうというものです。
こわ~~
次はカウルとサイドカーの・・・ハアゥッ!!! な・なんだこの溶けたようなあとは・・・
ま・まさかぁ・・・・・
そうです。そのまさかでした。
恐らく長年に渡り写真左側の状態になっていたのでしょう。くっきりと文字の跡が見えます。
これはもう決定的な証拠です。疑惑なんかではなく真実です。
しっかしカウルはちゃんとビニールの袋に入ってて、ビニールはなんともないんだけどな~
ま、いいでしょう。シコシコ削って埋めて直します。
プロターキットをコレクションしてる皆様、お持ちのコレクションは大丈夫でしょうか。今一度確認してみてはいかがでしょう。
さて、気を取り直してつづきを行きたいと思います。
クリアーパーツですね。くすみもなく綺麗な状態です。合格!
タイヤとサスペンション用のスプリング、ビスが入っています。ヨシ!
最後はデカールです。これは対象物に擦り付けるタイプですね。まあ、問題ないでしょう。
ということで、検品の結果は合格となりました。
恐らく半世紀以上も前のキットなんで、こんなもんで上出来でしょう。
カウルが一部溶けちゃったのは悲しいですが、前進し続けます。
ということで、いよいよ制作に入っていきたいと思います。
プロターBMWサイドカーキットバーチャル制作
ここからは説明書の項番に沿って進めていきたいと思います。
先ずは注意書きのようなものから翻訳開始!
1.注意書き
『組み立てを開始する前に、薄いヤスリ、はさみ、先のとがったピンセットを使用してください。
クロームメッキされた部品は、接着される場所で注意深くこすり落とす必要があります。
接着剤は、キシレンまたはベンゼン、またはプラスチックの場合はマスチックでなければなりません。』
なるほどなるほど…先のとんがったピンセットにはさみですか・・・
ん、クロームメッキされた部品か~・・・所々メッキが剝げちゃってるんでメッキは落として塗りなおすことにしますか…
で、接着剤は~フムフム マスチックでなければなりませんん!?
・・・調べてみるとマスチックとは大量に塗材を固めるという意味だそうです。
ま、深堀せずに次行きます。
2.MONTAGGIO ROUTE:ホイールアセンブリ
『後部のクロムメッキされた半円No.1とNo.1を接着します。
中央に冷却リングN.25、前面N.2およびN.2をリングN.26とともに挿入します。
次に、サイドカーの小さい方の半円No.3とNo.3を接着します。
タイヤを装着する前に、長時間乾かしてください。』
最初はホイールの組み立てですね。訳中後部とあるのは後輪、前面となっているのは前輪でしょう。誰でもわかりますね…
で、先ずはメッキが剥げてる所があるので一旦全部落としてしまします。
それから、ホイールはこのまま使わずスポークの張替えを行うことにします。
その方がずっとリアルになりますから…
1/9スケールなので0.5mmのステンレス棒と0.6mmのアルミパイプを使えばちょうど良さそうです。
では、計画を実行します。
先ずメッキを落とすためのバケツを用意して水を貼ります。そこに漂白剤を適量入れて部品を浸けておきます。
モノにもよりますが、3~4時間してメッキが落ちてたら濯いで乾かします。
さて、スポークの張替えをしていきます。
実に面倒な作業ですけど、これをやると断然見栄えが良くなりますのでやっときましょう。
初めは中央のリングにスポークを通す穴を開けていきます。0.5mmのステンレス棒を使うのでドリル径は0.6mmにします。
写真の赤い線の方(A)赤い丸印の部分のみ穴を開けて、交差する青い線の方(B)はスポークを中央リングの裏へ接着することにします。
穴を開けたら今度はリムの裏側にスポークの収まる溝を彫っていきます。
写真のようにヤスリを使ってスポークの向きに合わせて彫ります。
下拵えが終わったらステンレス棒にアルミパイプを通して2mm位の長さに切り出します。
ホイールのスポークを1/3程切り取って、一本一本ステンレス棒で張っていきます。
A側は先っぽを3mm位で折り曲げてそれを穴に差込み、リムの溝に収めて瞬間接着剤で固めます。リムからはみ出た部分はペンチかニッパーで切断します。
B側は中央リングの裏側からリムの溝に通しておいて瞬間接着剤で固定します。こちらもリムからはみ出た部分は切り落とします。
この地道な作業を繰り返し、スポークを張替えていくわけです。
前と後ろ、サイド3つのスポークを張替えたらプライマー⇒グロスブラック⇒メッキシルバーの順で色を塗っていきます。
乾燥させたら出来上がり、こんな感じでキリっとします。(写真は別キットのモノです)
ということで、ホイールの組み立てまで完了しました。
今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
今回のまとめ
どうでしょう。バーチャルプロダクション。
なんせバーチャルなんで、失敗もなければ成功もない・・・・・
いーじゃないですか!今は何でもバーチャルの時代ですし、金もかからんでヴィンテージキット持ってる気になれるんだから。
と、この企画を無理やり正当化しようとしているのは否めませんが。
もう少し続けてみようと思います。。。
しかし残念だったのはカウル一部が溶けていたことですね~、聞いてはいましたがまさか自分のキットで、こんなにあからさまに・・・
ま、ここは持てる力を結集して何とかします。
さて次回【その2】では、ショックアブソーバーの組み立てから入っていきます。
それではまた書いていきます。
ありがとうございました。