バーチャルプロダクション第5弾 BMWのプアなプラモデル その2
高価な絶版プラモデルを恰も買って作ってる気分になれるバーチャルプロダクションですが、今回もまた趣向を変えて、絶版品ではありますが食玩レベルのプアキット紹介となります。
前回のBMW R100RSに続いて2回目はこちらです。
見てお分かりの通りBMW R80GSです。ビッグタンクを付けてパリダカを制覇したモデルのベースとなった車両ですね。
今でもR nineT Urban G/Sという車名がBMWモトラッドのラインナップにありますが、このR80GSからインスピレーションを受けています。
私の憧れのバイクでした。
さて、ここでなにかお気づきになりませんでしたか?
箱の実車写真の他にもう一つ写真が載ってますが、どうやらキットの完成品のようです。
でもこれはどう見てもGSではない・・・
他のシリーズでも紹介がてら載せてるんでしょう、きっと・・・
と思いながら箱の裏側を見てみると、
下の方にラインナップが載ってますね。4種類あるのか・・・
で、よく見るとさっき表に載ってた緑色の車体がここにもあります。で、
んん・・・更によく見るとそこにBMW R80GSと書いてあるじゃないですか!
こんな形だっけ? いやいや写真と全然違いますよ・・・
これ、どうみてもK100RSでしょ。同じBMWだからってここまであからさまに間違えますか??
っていうことで箱の写真はR80GS、中身はK100RSなのでした。
どうなんでしょう、このメーカーの従業員さんは誰も気付かなかったんでしょうか?
気付いたけど、もうどうにもならなかったんでしょうか??
これ以上は埒があきそうもないので深くは追及しませんが、これには驚いたというか感動さえありました。
実におもしろい。(ウケ狙いでやってるわけではないでしょうけど・・・)
因みに他のラインナップは大丈夫でしょうか?YAMAHA、SUZUKI、HONDAのバイクですが、ぱっと見は良さそうです。
それにしても、おおらかな時代だったんですね。
さて、感動したところでつぎいきましょう。
次は中身です。
と、その前に恒例の翻訳文載せときましょう。
今更ですがこのキット、イタリア製です。
ただ全体的にフランス語表記が多いんですよね。なんで?
この表記が無ければフランス製と勘違いしかねない感じです。
他には英語とドイツ語表記がありました。
ということで、イタリア製ではありますが、全体的に表記の多かったフランス語を機械翻訳して載せようと思います。
他のシリーズ同様日本語訳が少々変でもそのまま載せます。
直すのが面倒なんじゃありません。その方が楽しいだろうと思ったからです。
では先ず表面から、
『接着剤無し。プレイするモデル。接着剤無しのアセンブリ。色で成形。』
ということですね。接着剤無しで組立てられて、遊べるよってな感じですね。色で成形の意味はちょっと分かりませんが、きっと追々わかるでしょう。
つづいて裏面です。
『おもちゃ以上、モデル以上。
接着剤なしで簡単に組み立てられるボックスには、おもちゃの組み立てに必要なものがすべて含まれています。
ステッカーを使用すると、細部まで飾ることができます。
組み立てたら、それはあなたが誇りに思う頑丈なおもちゃです。
それらをすべて集めてください。』
こんな内容です。おもちゃ以上、モデル以上ってのはどうなんでしょう、おもちゃ以上で本格的な模型以下って本当は言ってるんじゃないかな…
誇りに思う頑丈なおもちゃ・・・フムフム、頑丈そうといえばそうですかね。
タンクとシート、エンジン・フレームは一体成型ですから投げ飛ばしても壊れないと思います。
上部側面には、このように書いてあります。
『3歳未満の子供には適していません。』
一応細かい部品もありますからね、小さい子が間違えて飲み込まないよう注意が必要です。
もう一方は組立て図になってます。
では、中身を見ていきましょう。
こんな内容になってます。
赤いパーツがフレームとエンジン、スイングアームになってます。
その右グレーのパーツがハンドル、フロントホーク、前後ホイールとエンジン関係です。
青いパーツはタンクとシートが一体になったものと、セミカウルです。
あとはゴムタイヤとデカールです。
部品数15点ほどで、カップラーメン待ってる間に出来ちゃいそうな内容です。
では組み立ててみましょう。
カップラーメンにお湯を注いだらスタートです。
1.赤いパーツの片方にメインスタンドを差し込んで、もう片方を挟むようにしてくっ付けます。
2.リヤタイヤをくっ付けます。
3.フロントホークをフレームの下側から差し込んで、ハンドルに固定します。この時フロントタイヤも付けたらいいと思います。
4.タンク、シートの一体モノをフレームに取り付け、完成です。
余裕でカップラーメンの出来上がりに間に合いました。
そういえばスケールを書き忘れていました。1/20スケールです。
こんな感じで手のひらサイズになります。
出来上がったら箱の裏面に載ってる少年のように転がして遊べば昭和のおおらかな時代を思い出すことでしょう。
まあ完成度は箱にも書いてある通りおもちゃ以上、モデル未満(機械翻訳ではおもちゃ以上、モデル以上となっていて意味不明なんですが、勝手にこう解釈しています)てことなんで、あんまり期待は出来ませんが、子供向けですからね、これで十分だったことでしょう。
私も子供の頃はBIG-1ガムとかプラモデルフーセンガムの内容で十分満足してましたから。
ということで2回にわたってお送りしました食玩レベルのプア!?なプラモデル、如何でしたでしょうか。
プアなんて言っちゃって大変失礼しましたけど、立派なプラモデルには違いありません。
昔はこんな感じのモノが結構あって少年たちの需要も高く、文房具屋とかでも売ってましたからね。
懐かしい思い出に浸ってしまいました。
またこんなの手に入ったら紹介したいと思いますので、お楽しみに!
それではこの辺で、、、ご覧いただきありがとうございました。